2011年7月 4日
|長見晃の海外トピックス
今に始まったことではないが、新興市場で拠点を新設、拡充したり、タテヨコ連携の構成、枠組みを新たに構築する動きが一層活発化している様相を感じている。中国、インドに続いて、ブラジルでの動きが、数年前から目に止まってきていたが、ここにきて主要プレーヤーあるいはその間の具体的な動きが続いており、日々注目している。伸びる可能性を秘めた新興市場への飽くなきアプローチが、こんどはWカップ、オリンピックを控えるブラジルに向けられている。
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2011年7月 1日
|泉谷渉の視点
東日本大震災の影響がまだ残っているこの日本に、続々と外資系メーカーが進出し始めていることは一種の驚きだ。半導体では、すでに米テキサスインスツルメンツは米スパンションが進出していた福島県会津若松の工場を買収しており、先ごろイスラエルのジャズセミコンダクターが兵庫県西脇に進出を決めた。
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2011年6月27日
|長見晃の海外トピックス
本年の半導体市場予測について、プラス一桁の伸びは固まってきているが、年初時点での予測から上方修正するものと逆に下方修正するものが混在する現状となっている。米SIAは、上方修正の見方となっているが、東日本大震災のインパクトを覆ってあまりある世界市場の伸びとともに、米国輸出の第1位である半導体業界を繰り返し強調して、ビジネスおよび市場の創出につながる種の育成を推進する政策を政府に引き続き強力に訴えかけている。
我が国に置き換えてもこのような動きの必要性を強く受け止めている。
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2011年6月20日
|長見晃の海外トピックス
製品、ものづくりの新規開発、改善、改良で自然に沸いてくる発想に、いっしょ、ひとつにしてみたら、という考え方が挙げられる。AMD社のCPUとGPUを合成させた新しい製品、フュージョン(fusion)のイベントについての記事を見て、メモリに次いでプロセッサでも「融合」(fusion)が展開されてきているという受け止めである。市場に受け入れられるまでにじっくり取り組む必要があるし、次の新技術に置き換えられる運命が待ち構えることは、小生も実際に経験、体感したことのある道筋である。
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2011年6月13日
|大和田敦之の日米の開発現場から
パナソニックはこの5月にReRAMのプレスリリースを発表したが、結果、各紙の5月17日の記事として表れたその内容に注目したい。
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2011年6月13日
|長見晃の海外トピックス
東日本大震災はじめ自然界の脅威に見舞われて対応する意識変革が求められているなか、半導体・デバイス業界もパソコンおよび携帯電話の市場2枚看板にスマートフォン、タブレットなど多様化、融合化による模様替わりが急速に進んでいるこのところである。プレーヤーとしてはアップル社、デバイスとしてはタッチスクリーンが、その大きなドライバーとなっている。急拡大する新興経済圏に向けての先進経済圏の今後のあり方が改めて問われるグローバル経済の大きな潮流の節目を感じている。
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2011年6月 7日
|長見晃の海外トピックス
4月の世界半導体販売高が、米Semiconductor Industry Association(SIA)から発表され、前年同月は上回るが、前月比はマイナスに転じるとともに、我が国の震災による落ち込みが世界各地域に波及している様相を一層色濃く映し出している。懸命に行われているサプライチェーン回復努力に、本年後半にかけての半導体業界の方向性がかかる状況である。市場競争については、この時期の各種イベントの場で、スマートフォン、タブレットはじめ高機能携帯端末を巡るあの手この手の攻防が激しさを増している。
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2011年5月30日
|泉谷渉の視点
政府関係者の2011年度の経済成長の見通しは呆れかえるほどに甘い。どう考えても、GDPでマイナス1%クラスの急速な落ち込みが、4月から9月までは続くことは確実な情勢だ。OECD(経済協力開発機構)は、日本の2011年の実質経済成長率は東日本大震災の影響でマイナス0.9%に落ち込むと下方修正している。昨年11月の見通しでは1.7%増としていたところを、冷静に分析し、修正したのだ。
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2011年5月30日
|長見晃の海外トピックス
飽くなき生産性、経済性を追求する渦中で、裏返しの事態として出てくる安全性の問題であるが、現時点熱気に溢れて活況のタブレットの主要生産拠点である中国・成都の工場での爆発事故が世界的な波紋を呼んでいる。大震災および原発事故に見舞われた我が国で安全基準・意識の根本的な改革が求められているなかでの今回の事故であるだけに、ESH(環境・安全・健康)にさらなるS(セキュリティ)を加えて万全な備えが喫緊の課題という昨今取り巻く状況を改めて強く感じている。
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2011年5月25日
|井上文雄の視点
第二回目の「風を読むII」で公的機関より公表されるGDP(国内総生産)を利用した1〜2年先の半導体市場動向の予測手法(参考資料1)を紹介したが、第八回目の「風を読む」は、直近の半導体市場に対する「風の向き」を把握する手法を紹介する。半導体市場を分析する際には1〜2年先の半導体市場動向と、直近の半導体市場動向の二つを把握することが求められる。
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