2011年10月24日
|長見晃の海外トピックス
Jobs氏死去から2週間、追悼期間の区切りを示すかのように、俄かにエレクトロニクス・半導体業界各社の新製品発表、競合鬩ぎ合いの動きが活発に熱気を帯びて行われている。Jobs氏が強く対抗意識をむき出しにしたというグーグルからも、サムスンと組んだ新規スマートフォンが発表されている。モトローラやカナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)も負けじと新たな打ち上げがあり、スマホ、タブレットそしてPCの凌ぎ合いが経済低迷のなかの消費者心理と対峙する形と受け止めている。
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2011年10月20日
|大和田敦之の日米の開発現場から
フクシマにおける原発事故が起きたものの、世界の電力需要は依然として増している。ドイツ等の一部の国々は疑問を強め原子力発電をストップさせつつある。そのために再生エネルギーの開発に向けて期待が高まってきた。独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が04年に発表した予測レポートは、PV2030というタイトルが付けられ、世界で最も引用されている稀有な例だ。
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2011年10月17日
|長見晃の海外トピックス
「カリスマの残像」、手は「芸術家」・言葉は「機関銃」、などなどSteve Jobs氏を巡る記事や番組が引きも切らず、発売された「iPhone 4S」も事前評価以上の人気を呼んで米アップルの株価が終値の最高値を更新している。
パソコン業界も挽回を図るよう、超薄型・超軽量に使い勝手の工夫を施して「ウルトラブック」が各社から発表されようとしており、業界全体に改めて活が入った様相である。グローバルに通用して、感動、共感を呼ぶ製品・技術・サービス力の発揮が、今また問われている受け止め方である。
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2011年10月11日
|長見晃の海外トピックス
秋もたけなわ、半導体販売高、展示会そしてアップル社のiPhone 4S発表売り出しと立て続け半導体・エレクトロニクス業界の動きに注目していたところに、そのアップル社の総帥、Steve Jobs氏の訃報である。朝パソコンをのぞき込み始めた瞬間の第一報に非常に驚かされるとともに、その後の世界からの報道が何より物語るように、世界を次々と根本的に変えた同氏の一言ではなかなか表わしようがないもの凄さが時間とともに増幅してくる。業界の動きを追うなかでの測り知れないインパクトを感じている。
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2011年10月 3日
|長見晃の海外トピックス
半導体市場の各社業績、半導体および製造装置の売上げ予測について当面および先行きの下方修正の発表が大方を占めており、欧州はじめ世界経済の懸念がその主因となっている。鈍化、低迷の気分が増すなか、米国から最先端半導体技術の研究開発に向けた大規模な取り組みが発表され、向こう2世代および450-mmウェーハ向けのプロセス技術開発に重点が置かれるとのことである。先端技術の開拓は永遠、このような市場環境でこそ前向きな取り組みをという絶妙な打ち上げタイミングを感じている。
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2011年9月26日
|長見晃の海外トピックス
企業法人向けPCに重点化し、利益率の低い個人消費者向けPC事業は分離していくと発表したばかりのHewlett-Packard(HP)でトップの交代が発表され、かつてのIBMを想起させる動きで早速市場の反響を呼んでいる。新たなモバイル機器活況のなか、現下の潮流変化に今後どう対応していくかに注目である。一方、半導体・エレクトロニクス関係の展示会、学会の季節を控えて、将来に向かう新技術へのアプローチの概要が見えてきている。市場の現実と技術の夢の狭間で両睨みのスタンスにならざるを得ないところがある。
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2011年9月20日
|長見晃の海外トピックス
インテルとマイクロソフト、このパソコン業界の両巨人が、大きな業界の構造変化をもたらす新たな連携を発表している。タイミングを同じくして共に米国西海岸での開発者会議の場での発表であり、パソコン一点張りからタブレット、スマートフォンへ移行もあり得る共存に向けて新たな幕開けを感じさせている。インテルはtri-gate FinFETトランジスタ22-nmプロセスによるプロセッサファミリーを今回披露しており、半導体の世界がこのような連携および先端技術によりどう活性化していくか、期待と注目である。
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2011年9月15日
|大和田敦之の日米の開発現場から
大震災が発生して被災地の医療サービスの実態は、テレビなどのメディアを通して厳しいことが見えてきた。被災地では津波で多くの病院が流された。そして患者のカルテが消失し回復はほぼ不可能だ。このカルテ問題を解くカギの一つは、ITを利用したクラウド化による電子カルテの利用である。
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2011年9月12日
|長見晃の海外トピックス
次世代lithographyと450-mmウェーハ、これら最先端技術に向かう足取りを巡って、投資回収が見込める市場が開けるのかどうか、最先端技術と市場性の両立を求める模索が続いている。最先端性能と見合うコストの実現に欠かせないというプレゼンスが技術として必要であるし、市場が使えて魅力ある本物と認めてのニーズからスタートする量的対応がビジネスたるには欠かせない。この両立を如何にという議論が何年も延々続いているが、世界景況減速の中、次世代を拓くソリューションの出現が一層求められている。
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2011年9月 5日
|長見晃の海外トピックス
世界経済の減速感が方々で発信されるなか、米SIAより7月のグローバル半導体販売高が発表されている。前月並み横這いということで、年初からの累計が1-6月で前年同期比3.7%増であったのが、1-7月では同3.2%増となって、本年は史上最高の昨年の$300B近い販売高を越えるかどうか、という状況である。後半のHoliday Seasonに向けた需要期を迎えての減速感の強まりであり、ここはそれに打ち勝って市場需要を喚起する商品・サービスそしてマーケティングの魅力の凌ぎ合いということと思う。
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