2011年9月12日
|長見晃の海外トピックス
次世代lithographyと450-mmウェーハ、これら最先端技術に向かう足取りを巡って、投資回収が見込める市場が開けるのかどうか、最先端技術と市場性の両立を求める模索が続いている。最先端性能と見合うコストの実現に欠かせないというプレゼンスが技術として必要であるし、市場が使えて魅力ある本物と認めてのニーズからスタートする量的対応がビジネスたるには欠かせない。この両立を如何にという議論が何年も延々続いているが、世界景況減速の中、次世代を拓くソリューションの出現が一層求められている。
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2011年9月 5日
|長見晃の海外トピックス
世界経済の減速感が方々で発信されるなか、米SIAより7月のグローバル半導体販売高が発表されている。前月並み横這いということで、年初からの累計が1-6月で前年同期比3.7%増であったのが、1-7月では同3.2%増となって、本年は史上最高の昨年の$300B近い販売高を越えるかどうか、という状況である。後半のHoliday Seasonに向けた需要期を迎えての減速感の強まりであり、ここはそれに打ち勝って市場需要を喚起する商品・サービスそしてマーケティングの魅力の凌ぎ合いということと思う。
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2011年8月29日
|長見晃の海外トピックス
盛夏そして秋口に入る時節をじっくり振り返っていろいろ目を通す気分でいたら、GoogleのMotorola Mobility買収およびHPのPC事業分離模索という業界を大きく揺るがす動きがあって、早速その余波が世界各地に表われる事態になっている。そこにAppleの総帥、Steve Jobs氏退任の一報が入ってきて、さらに大きなインパクトを世界に与えている。パソコン30年の節目に気がついたら、携帯電話ともども半導体の二大市場があっという間に乱戦模様を高めている。
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2011年8月24日
|泉谷渉の視点
「なでしこジャパンのワールドカップ優勝の瞬間には、涙が出て止まらなかった。株価も長期低迷し、円高も加速し、産業のあらゆる分野での日本敗退の報が相次ぐ中で、なでしこが日本国民に与えた勇気は計り知れないものだろう」。
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2011年8月22日
|長見晃の海外トピックス
猛暑の列島が急転の不安定な空模様から冷気に覆われてきているが、業界の動きの方は特許を軸とした買収およびパソコン事業の分離と、携帯端末およびパソコンという半導体の二大市場を大きく揺るがす世界の大手プレーヤーの動きが相次いで、その熱気温度は急激に高まっている。猛暑下じっくり原点を振り返ろうと今回は半導体集積回路の特許について注目したが、先陣を争う研究開発および厳しい応酬の過程は、現在ここまでグローバルに急拡大している源泉のエネルギーの凄まじさというものを感じている。
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2011年8月16日
|大和田敦之の日米の開発現場から
今年3月の大地震がなければスマートグリッドに対する関心が日本で高まることはなかったろう。以前、電力事情は至極安定していたし品質も申分なく高信頼を誇っていた。供給能力も十二分ではなかったが問題は少なかった。電気事業連合会の震災前のデータが示すように停電の累積時間は、わが国が世界一少なく、年間19時間しかなかった。2位フランスは51時間、3位英国は88時間だった。
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2011年8月15日
|長見晃の海外トピックス
列島全体がほぼ猛暑に見舞われるなか、ここはできるだけ涼しく過ごす工夫を施すことに如かずである。激動が続きそれだから興味が尽きないグローバル半導体・エレクトロニクス業界について、振り返ってじっくり見つめ直してみるのも工夫の一つかという考え方で、目にする記事や書物にそのような題材を模索しながらのこのところである。現下の目まぐるしい動きの渦中でまず注目したのが、パソコン30年およびトランジスタ特許である。
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2011年8月 8日
|長見晃の海外トピックス
米国SIAから月次の世界半導体販売高が発表され、本年前半の6ヶ月累計は、前年同期比3.7%増というデータとなっている。$300 billionに年間販売高がほとんど達して史上最高を記録した昨年は、前半の販売高累計が前年同期比50.5%増であったから、プラス、マイナス要因が世界的にいろいろ交錯する現時点でこの本年の3.7%増をどう見るか、本当に予測が難しくなっている。
我が国の大震災の影響による落ち込みから計画前倒しで戻しつつあるなか、市場景気後退懸念が強まってきている状況が方々にある。
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2011年8月 4日
|泉谷渉の視点
「あのEMS大手のFoxconnですら、中国ではもはや儲からない。赤字続きで嫌気がさした首脳部は、ついに次期大型工場を中国ではなく、ブラジルに新設することを決めてしまったのだ。こんな状況下で、日本メーカーが中国で儲かるわけがない」。
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2011年8月 1日
|長見晃の海外トピックス
グローバルな市場牽引力の発揮に向けて新技術・新製品の重みに前回は注目したが、現実は生き残りにかけて事業運営を如何に回していくか、必死の動きが世界各国・地域で並行、相次いでいる。成熟した先進経済圏は財政基盤が揺らいで新市場や雇用の創出がままならない一方、伸長著しい新興経済圏は格差拡大、民族・宗教、領土・領海など様々な内政および外交問題を抱えながらの切り盛りである。今までに何度か繰り返されている"グローバルな協調と競争"のまたひと山を感じている。
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