2013年2月25日
|長見晃の海外トピックス
この時期恒例のInternational Solid-State Circuits Conference(ISSCC)、本年で60周年を迎えるとのこと、最先端微細化技術の粋の競い合いから、アプリ主軸の当世風に色合いを変えるとともに、プレーヤーの顔ぶれもグローバル化、統合、変遷などいろいろ移り変わり、と改めて半導体業界の激動模様をISSCC時間軸で振り返っている。メインフレームからパソコン、携帯電話、そして今日のモバイル機器と、各社・各国・各地域のそれぞれの強みが発揮された経緯とともに今後の方向性に考え、思いを巡らすところがある。
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2013年2月18日
|長見晃の海外トピックス
パソコン、携帯電話ともに大括りな販売数量全体が、昨年、2012年は前年を若干ながら下回る一方、スマートフォン、タブレットはじめモバイル機器の世界的な大活況が見られたという昨年の市場の概況がますます鮮明となるデータが揃ってきている。このようなグローバルな激しい流れに適合していくよう、各国・地域の動き、具体的なアプローチが見えてきているが、1つは従来から変わりない微細化の追求があってこそ、もう1つ、伸びるアプリ市場の展開に向けたさらに包括的な融合の動きを受け止めている。
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2013年2月12日
|長見晃の海外トピックス
米SIAから定例の月次世界半導体販売高の発表があり、今回は昨年、2012年の総括りのタイミングである。2011年の総販売高、$299.5 billionから2.7%減の$291.6 billionということで、この集計での$300 billionの壁の厚さをこの数年繰り返す感じ方となっている。半導体業界では最先端微細化技術、大きく世界経済では特に先進経済圏でのjobs創出・拡大に向かう大きな壁の打開・打破が喫緊の課題と思うが、米SIAそして間近のObama大統領一般教書演説でもjobs創出が最重点と極めて明確なスタンスが打ち出されている。
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2013年2月 4日
|長見晃の海外トピックス
デフレ脱却に向けて大きく前進するシナリオを進める我が国であるが、昨今の急速な円安・株高が国内エレクトロニクス業界はじめ各社業績に早速の急回復として見えてきている。世界的にも同時株高の様相となっており、当面本物の景気回復につながるかどうか、世界の経済情勢に注目ということと思う。モバイル機器の活況のなか昨年末にきて高水準の在庫となっている半導体市場では、今後本当に景気拡大となるかに警戒感、あるいは慎重な姿勢が強まる状況が見られている。
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2013年1月28日
|長見晃の海外トピックス
パソコン低迷、モバイル機器活況という時代の節目を感じさせながらの新年となって、今回は必然的にモバイル機器をリードするアップルおよび市場の伸びを引っ張るサムスンの業績、それを受けての設備投資、半導体市場予測の発表という、これも恒例、早々の波紋を受け止めている。アップルは過去最高の四半期売上高&純利益を記録したものの、横這いで次の伸びの一手が見えないという市場の見方から株価急落、時価総額首位の座も明け渡すとともに、サムスンの半導体設備投資にもブレーキがかかる動きとなっている。
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2013年1月21日
|長見晃の海外トピックス
スマートフォン、タブレットなどモバイル機器活況の一方、パソコン低迷という昨年、2012年の流れを引いて迎えた新年、2013年であるが、早々に関係各社業績に顕著に表れるとともに、2012年ファウンドリー売上げランキングではその流れに沿った順位の大きな変動がトップ5のなかで見られている。
加えて、450-mmウェーハ、EUVリソなど最先端技術およびグローバル経済の方向性など、応用システムの市場ニーズそしてその市場地域圏それぞれでの具体的な展開如何に大きくかかる半導体業界の全体模様を受け止めている。
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2013年1月15日
|長見晃の海外トピックス
本格的に動き始めた2013年、賀詞交歓会や新年挨拶の話し合いも、政権交代が行われて円高・デフレ脱却に向けた金融政策、そして財政政策、成長戦略という「3本の矢」が謳われ、まさに市場気分が高揚、盛り上がるなか、新しい市場分野、そして成長著しい市場地域が話題に上ってきて大きな期待感に包まれるところがある。この熱気が本当の本物の我が国の再生に向けて結実していくよう、特に昨年大変な苦境に見舞われた半導体・エレクトロニクス業界だからこそ一層強まる思いである。
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2013年1月 7日
|長見晃の海外トピックス
新年、2013年早々の米SIAからの定例の月次世界半導体販売高の発表、今回は昨年11月分である。前月比、前年同月比ともに2.0%増となっているが、米国地域のここ数ヶ月の販売高の伸びが著しく大きな原動力という全体の構図である。8月の$4.19 billionから11月は$5.03 billionに月毎伸びて、9-11月合計が6-8月のそれを20.2%上回るという伸びっぷりで、2013年の出だしに弾みをつけている。しかしながら、米国も新年明けて早々"財政の崖"をなんとか回避した状況があり、低迷から脱出を図る欧州および我が国、新たな政治体制で臨む中国、韓国はじめAsia Pacificと、政治および経済両睨みの注視が2月10日の旧正月に向かうなかますます必要な情勢と感じている。
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2012年12月31日
|長見晃の海外トピックス
暮れようとしている2012年、半導体業界は販売高がまたまた$300 Billionの壁に阻まれて、前年比2〜3%台の減少が見込まれているが、その中身は波乱万丈の要因を孕んでいる。世界経済停滞のなか、スマートフォン、タブレットはじめモバイル機器の新製品が次々と発表されて熱い活況を呈し、パソコンの低迷を大きく補う様相となっている。対応してNANDフラッシュがDRAMを初めて上回る見込みも出されて、モバイル機器の活況が引っ張る最先端プロセス、設計そして製造の新たな業界の移行モードが強まっている。
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2012年12月25日
|長見晃の海外トピックス
欧州の金融危機はじめ世界経済の難局にさらされたこの1年、2012年も終わりを迎えようとしているが、半導体・エレクトロニクス業界にもモバイル機器の世界的な熱い活況のなか大きく影を落とす情勢となっている。米国の半導体業界ではここにきて雇用拡大、公正な貿易を訴える動きが改めて見られるし、欧州では今後の業界のあり方を巡って変革を求めるアピールが行われている。非常に厳しい状況に見舞われている我が国の本年であるが、これら欧米の動きと照らして考えるところがある。
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