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長見晃の海外トピックス

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スマホ・インパクトの陰で、高まる追い上げ、一方、危機感

スマホ・インパクトの陰で、高まる追い上げ、一方、危機感

スマートフォン用プロセッサ受託製造対応が引っ張って、ファウンドリー最大手、TSMCの5月販売高が最高を更新、前年同月比17.2%増と勢いが続いている。そのようななか、インテルからは、モバイルも含めたプロセッサ製品ラインの整備、AMDはゲーム機CPU、Broadcomは市場最高性能の通信用プロセッサの打ち上げと、新たな市場開拓に向けた追い上げが高まってきている。一方、半導体市場、そして世界経済と全体で見ると停滞感が否めないところがあり、危機感の警鐘が随時聞こえてくる受け止めである。 [→続きを読む]

世界半導体販売高、地域別我が国の落ち込み、WSTS予測下方修正

世界半導体販売高、地域別我が国の落ち込み、WSTS予測下方修正

SIA(Semiconductor Industry Association)から4月の世界半導体販売高およびWorld Semiconductor Trade Statistics organization(WSTS)の2013年春季グローバル半導体販売高予測が発表され、本年の累積販売高は依然辛うじて昨年のペースを上回り、今後の拡大に期待する内容となっている。データで目立つのは、4つに分けた地域別の販売高で、我が国が3月、そして4月と欧州を下回って最下位になっていることである。WSTSの中期予測も下方修正されており、我が国、業界全体の盛り返しが強く望まれる状況である。 [→続きを読む]

最先端への取り組み:欧州試作ライン、アブダビR&D、FinFET FPGAs

最先端への取り組み:欧州試作ライン、アブダビR&D、FinFET FPGAs

モバイル機器活況に大きく傾斜、パソコンが盛り返しを図る現時点の半導体を取り巻く市況のなか、欠かせないのは絶え間ない微細化、高性能化に向けた最先端技術への取り組みである。これは半導体の歴史でこれまで繰り返してきて当然のことではあるが、技術面、経済面ほかのますます高まる現状の障壁を打開するために、新たな地域、連携の取り組みが時を同じくして打ち上げられている。世界半導体業界として"グローバルな協調と競争"が謳われて約17年、今日まで進展してきた中でのひとつ新しい段階を感じている。 [→続きを読む]

パソコン打開の早速の手:$200 PC、低電力プロセッサ、touch技術

パソコン打開の早速の手:$200 PC、低電力プロセッサ、touch技術

昨年、2012年のmicroprocessor(MPU)販売高ランキングがIC Insights社から発表され、これまでのインテルおよびAMDのx86アーキテクチャー圧倒的2強にARMモバイル勢が迫っていたのが、ついにQualcommおよびApple向けを担うSamsungの2社がAMDを追い抜く結果となっている。とはいっても、依然桁違いに抜きん出ているインテルであり、AMDともども今後のパソコンの方向性に向けて新たな路線の打ち上げが見られている。長らく半導体の最大応用分野を維持しているパソコンに対する今後の市場の反応に注目である。 [→続きを読む]

第一四半期半導体ベンダーランキングが映し出す今後の戦略/戦術

第一四半期半導体ベンダーランキングが映し出す今後の戦略/戦術

エレクトロニクス業界の現状がくっきりと表れている2013年第一四半期半導体ベンダーランキングが、IC Insightsから発表されている。モバイル機器活況、パソコン低迷が続いて各社順位、伸長率にさらに変化の度合いを増しているし、我が国の半導体メーカーについては特に急激に進んだ円安の動きから増幅されて大幅な落ち込みを示している。当然ながらモバイル機器関係半導体が主力のメーカーはさらに伸ばそうとする動きが活発化する一方、立て直し、挽回を図る各社各様の戦略打ち上げの動きが見えてきている。 [→続きを読む]

厳しい局面のパソコンおよび産業用市場、強みを前面に打開を図る動き

厳しい局面のパソコンおよび産業用市場、強みを前面に打開を図る動き

モバイル機器が活況を増す一方で、パソコンおよび産業用市場は厳しい局面が続いている。従来PCで容赦ない低下が続く一方、産業用エレクトロニクスの大手サプライヤ8社が、2012年は売上げが減少、取り巻く市場の弱含みの状況を反映している。これに対してスマートフォン、タブレットまで照準に入れた新アーキテクチャー、カスタムのファウンドリー製造対応、新規に顧客を開拓してのカスタム設計半導体事業対応、など各社の培った強みを前面にして打開を図る動きが見られている。 [→続きを読む]

昨年を上回る第一四半期半導体販売高、一方、刷新・再構築の動き

昨年を上回る第一四半期半導体販売高、一方、刷新・再構築の動き

SIAから3月の世界半導体販売高が発表され、前月、前年同月をそれぞれ1.1%、0.9%増加するとともに、1-3月、すなわち第一四半期としても前年同期比0.9%増と、いずれも僅かながら上回る結果である。この1-3月ではタブレットの市場規模がPCの3分の2に迫るというデータも出ているが、このような激変が各社に体制の刷新、事業再構築を迫るということか、関連する大きな動きが相次いで見られている。インテルの新CEO、富士通のマイコン・アナログ事業譲渡に今回は特に注目している。 [→続きを読む]

"経済成長を引っ張る半導体"を訴える米国はじめ各国・地域の論調

約25万の直接jobsとなっている米国半導体業界を昨秋アピールしていた米国Semiconductor Industry Association(SIA)が、こんどは波及乗数の力強さから産業界の他の分野に100万以上のAmerican Jobsを生み出している、という改めての発表を行っている。続く自動車業界と並んで半導体業界の遠大な効果のほどがよく表わされている。半導体・エレクトロニクスの重みを国・地域を挙げて訴えるスタンスは、欧州、アジアからも同時に見られるということで、我が国にも照らして注目するところである。 [→続きを読む]

PCからモバイルへの急な流れ−迫られる革新:生産対応

PCからモバイルへの急な流れ−迫られる革新:生産対応

本年第一四半期の世界PC出荷台数が前年同期比で史上最大の落ち幅、あるいは2009年以来の8000万台割れと、表わし方はあれどPCからモバイル、すなわちタブレットなどへの市場購買の流れが急速に進んでいる。PC用半導体最大手、インテルの業績発表にもその流れが如実に表れており、先端技術を引っ張る同社にも新しい変わり身、革新路線への切り換えが求められるという大方の論調である。一方、モバイルプロセッサ生産対応に突っ走るTSMCでは、先端ノード前倒し、生産capacityアップが相次いで施されている。 [→続きを読む]

モバイル、高性能の競合の波間、TSMCとインテルの競演

モバイル、高性能の競合の波間、TSMCとインテルの競演

大容量化、高速化、低消費電力化とそれぞれの軸で製品世代展開を行ってきた時代から、すべてが凝縮されてスマートフォン、タブレットに体現されている現時点という感じ方である。世界的なモバイル化の怒涛の流れのなか、半導体の次の時代を追い求める飽くなき高性能化が厳然と続いているという現在の半導体業界を受け止めている。タイミングを合わせて、TSMCとインテルの最新技術を紹介する場が見られるということで、現時点の競合モードでの両社の競演に注目している。 [→続きを読む]

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