2013年11月18日
|長見晃の海外トピックス
モバイル機器の活況が引っ張る世界市場のなか、主としてモバイル関連の先端技術を自分のものにしたり、エレクトロニクス製造を自国内に確立しようという自前・自立化の動きが目立ってきている一方で、何と言ってもvolumeビジネスが動く新興経済圏に向けて低コスト版モバイル機器を売り出す動きが見られるという、先進および新興経済圏の間で複雑に絡むさまざまな脈流を受け止めている。しばらくは絡み合う世界のエレクトロニクスそして半導体市場に視点を置かざるを得ない状況、様相が見られている。
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2013年11月11日
|長見晃の海外トピックス
米SIAから月次世界半導体販売高、今回は9月、そして7-9月第三四半期とともに発表され、月次、四半期ともに史上最高を記録する販売高となっている。全体の6割近くを占めるAsia Pacific地域が堅調に伸びるとともに、Americas地域の伸びが最も大きく、両地域が引っ張るこのところである。スマートフォン、タブレットなどの活況が、関連メーカーの最高業績を次々と生み出している状況がある。早々と表わされている本年の半導体ベンダーランキング予想にもこの現況を反映して、big changesが見られている。
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2013年11月 5日
|長見晃の海外トピックス
Intelが選んだ顧客に向けてファウンドリー製造対応を行うという発表があって、start-upが目立つなかFPGA大手のAlteraがその顧客に入っていたが、このほどIntelがAlteraの最先端戦略製品、Stratix 10 SoCデバイスをIntel最先端プロセス、14-nm FinFETで製造するという内容が、Alteraからの発表に盛り込まれている。しかもこのSoCは、4つのARM Cortex-A53コアを用いており、モバイル用プロセッサを席巻するARMからは距離を置いていたIntelのスタンスの変化とともに市場が変える構図というものを感じさせている。
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2013年10月28日
|長見晃の海外トピックス
三次元実装によるメモリ、FPGA製品の市場化の動きが、ここ数ヶ月活発になってきている。大容量化、高性能化に向けて、絶え間のない微細化が続く一方、並行して着実な進展を見せてきている三次元実装、すなわち積層化、貫通電極(TSV:Through Silicon Via)、シリコンインターポーザ、などキーワードとなる世界であるが、製品サンプル、量産化の発表が相次いでいる。
Ready for Prime Timeと三次元実装、3D ICが業界紙の見出しを飾って数年、具体化とともに一層波及する動きが見られてきている。
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2013年10月21日
|長見晃の海外トピックス
アップルのA7 64-ビットプロセッサが特に触発する流れを感じている。サーバおよび通信インフラなどで64-ビット化が進む従来に加えて、モバイル機器が最先端プロセスの駆使とともに64-ビット化を引っ張っていく気配である。機能満載のスマホと横目で見るしかないところがあるが、今後の64-ビット化による素晴らしい機能の出現に注目と思う。健康への貢献、究極の便利さを追求する流れで、医療、クルマへのプロセッサ半導体の展開がまた著しく、最先端プロセスを引っ張っていく今後の流れとも受け止めている。
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2013年10月15日
|長見晃の海外トピックス
"微細化の絶え間のない進展"が、半導体のこの上ない魅力であり、次々とそれこそ絶え間なく新しい市場を開拓する原動力であることは、誰しも疑いのないところであり、それぞれの世代で違った内容、形で思いを共有しているところと思う。現時点では10-nm台となっているdeepノードの半導体製造について、連携はじめさまざまな取り組み、競合を意識した優位性のプレゼンの一方、従来の外挿ではなかなか収まらないという問題意識が見られているということで、微細化限界への挑戦の現状をレビューしている。
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2013年10月 7日
|長見晃の海外トピックス
モバイル機器市場の激しい動きを受けて半導体市場の業界模様が大きく影響を受けているなか、米SIAから8月の世界半導体販売高が発表され、6ヶ月連続の増加基調を維持している。米国市場の伸び、メモリ製品需要の力強さが目立つデータ内容であるが、モバイル対応が大きく左右しているものと受け止めている。そのモバイル対応が、ファウンドリーの設備投資投入、そしてプロセッサの置き換え凌ぎ合いと、それぞれ市場シェアアップに向けた動きを日々加速している現状が見られている。
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2013年9月30日
|長見晃の海外トピックス
世界的な変化のうねりを随所に感じたばかりのタイミングに、半導体製造装置業界最大手そしてスマートフォンの老舗にそれぞれ合併、売却の動きが出てきている。半導体デバイス業界の最先端を引っ張るメーカーが数社に絞られていき、スマートフォン業界もアップルはじめ先行メーカーの突出そして新興経済圏での乱立模様と、まさに世界のメガトレンドを受けて抗しきれない状況のもと変わり身に向けてタイミングを図るのみという切迫した動きを受け止めている。いまだ当分、うねり、余波に目が離せない現時点である。
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2013年9月24日
|長見晃の海外トピックス
先進経済圏から新興経済圏へ、そして現下にはパソコンからモバイル機器へ、変化のうねりは繰り返して容赦なく訪れてくる。半導体・エレクトロニクス業界に身を置いて、1980年代にはオリンピックの4年周期という言われ方があったが、時間軸とともになにやらイベントが起こる間隔が短くなっていって、その規模も桁違いに大きくなってきている、とそんな感じ方がある。それでも付いていって時代の波に乗り遅れてはならない、と今回、なにやら変化のキーワードが目につく内容がやたら続いて、以下に入っている。
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2013年9月17日
|長見晃の海外トピックス
予定通り、同じタイミング、同じ米国西海岸で、アップルとインテルから新製品および新技術が発表されている。アップルからは最新版「iPhone 5S」および低価格版「iPhone 5C」、インテルからはwearable機器用SoC、Quarkはじめすべてのcomputing分野でリードしていくスタンスが新体制から打ち上げられている。スマホ中毒の社会問題化も表われてきているグローバル市場からは、今後への期待はさながら、特に新興市場のドライな期待からくる失望とが交錯する反応が両社の発表と同時に飛び交っている。
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