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長見晃の海外トピックス

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最先端半導体技術に立ちはだかる様々な試練、軋轢

最先端半導体技術に立ちはだかる様々な試練、軋轢

微細化、大口径が最先端半導体技術を象徴するキーワードと思うが、その一つ、450-mmの先行きに注意信号が灯っている。Moore則とともにコストの問題と、技術および経済の両面から最先端に取り組むメーカーが絞られてきて、グローバルな連携が一層必須という現実がある。米ニューヨーク州が世界の大手半導体企業5社とともに進めている450-mmのアプローチについて、lithographyシステムの開発延期が昨年12月に決定されたという事態が表面化しており、課題含みは当然ながら早期克服を願って注目している。 [→続きを読む]

Update: モバイル機器インパクト、世界を巻き込む凌ぎ合い

Update: モバイル機器インパクト、世界を巻き込む凌ぎ合い

昨年の中国のconsumer electronics市場が急減というデータが表われて、パソコンの低迷が続く中、モバイル機器の活況ぶりに当面しばらく注目せざるを得ない現状がある。Apple向け生産対応、64-ビットプロセッサ、そして中国およびインド市場など、キーワードとなってくる情勢である。それぞれに従来の勢力に新しい勢力が台頭してきて、世界を巻き込む凌ぎ合いの様相となっており、変化を見た時間間隔でのアップデートの必要を感じている。以下、現時点の注目の動きから入っていく。 [→続きを読む]

1月として史上最高の世界半導体販売高、目立つ米国の主導性

1月として史上最高の世界半導体販売高、目立つ米国の主導性

米SIAより月次世界半導体販売高が発表され、前回の2013年販売高最高に続いて、今回は1月として史上最高を記録という内容である。1月販売高を地域別に改めて見ると、アジア大洋州が56.6%と半分以上を占め、以下、米国が21.3%、欧州11.0%、我が国10.7%となっている。昨年の1月と比べた伸び率では、米国が17.3%増とトップ、我が国だけが減少している。SIAからは、世界を引っ張る米国の革新、なかんずく半導体業界の重要性を政府および議会にアピールする記事が、これも恒例、強烈なメッセージで表わされている。 [→続きを読む]

昔の汎用品、今の新興経済圏移行、低価格製品&市場の伸び

昔の汎用品、今の新興経済圏移行、低価格製品&市場の伸び

携帯電話関連世界最大の「Mobile World Congress(MWC) 2014」(2月24-27日:Barcelona, Spain)が開催されて、64-ビット、LTE-Advanced、8-および6-コアはじめ最先端の動きとともに、スマートフォンも新興経済圏が伸びを牽引、低価格化に歯止めがかからず伸び率が鈍化していく現状を感じさせている。かつてのメモリとノンメモリ、汎用から専用へと、低価格の止まらない波に対抗して、付加価値そして売上げの拡大に駆け巡った半導体業界の経緯に共通する受け止め方を強くしている。 [→続きを読む]

中国、インドを巡る市場、通商の気になる波風

中国、インドを巡る市場、通商の気になる波風

新興経済圏の伸び、先行きについての懸念が漂うなか、中国そしてインドにおける関連する動きに注目せざるを得ないところがある。中国については、市場の飽和感、そして各国、大手メーカーとの通商摩擦が、また、インドについては、懸案の半導体fab建設、IBM再構築の波紋と、こちらは現下の具体的な動きとして注目する材料となっている。スマートフォン市場も、新興経済圏では廉価版が伸びて、high-end機種の浸透が鈍いことなど、現時点を象徴する動きと受け止めている。 [→続きを読む]

ビジネス最前線、最先端技術の凌ぎ合い −スマホ市場、ISSCC

ビジネス最前線、最先端技術の凌ぎ合い −スマホ市場、ISSCC

スマートフォン、アップル対応がやはり大きなビジネスの動きとして見えている一方、第61回を迎えるという「International Solid-State Circuits Conference(ISSCC)2014」のテーマは"SILICON SYSTEMS BRIDGING THE CLOUD"とやはりその先を行く表現となっている。IBMの半導体売却の動きに代表される直近の製造切り離しの流れのなか、Intel、Samsung、TSMCはじめ残るIDM、ファウンドリーの間での最先端技術へのアプローチ、そしてビジネス最前線の対応の動きに注目するこの時期ではある。 [→続きを読む]

2013年半導体グローバル販売高、やっとのこと$300 billionの壁突破

2013年半導体グローバル販売高、やっとのこと$300 billionの壁突破

米Semiconductor Industry Association(SIA)から月次世界半導体販売高が発表され、今回は2013年12月、そして2013年の年間データである。2013年全体では$305.6 billionと、このデータで初めて$300 billionを越える結果となっている。大きく伸びた2010年の$298.32 billionからの足踏み状態からの脱却ではあるが、パソコンからスマホ、タブレットに急激に移行している中、牽引する新興経済圏でのGDP成長率鈍化、乱立競合模様があって、本年も$300 billion越えが安定するかどうか、予断を許さないところがある。 [→続きを読む]

モバイル機器、特許、データセンターを軸に相次ぐ戦略的動き

モバイル機器、特許、データセンターを軸に相次ぐ戦略的動き

世界の経済情勢に対応したエレクトロニクス・半導体業界での戦略的な動きが表われてくるこの時期、タイミングという理解があるが、今年は、Google、Facebookが引っ張って、Samsungが加わり、モバイル機器、特許、データセンターを軸に、アップル包囲、インテル対抗という構図が見えてくる。スマートフォンも新興経済圏が牽引する色合いが強まるなかの動きであるが、半導体の最先端を引っ張るインテル、Samsungそしてファウンドリー勢、それぞれの凌ぎ合いの動きが今後の大きな原動力の1つとなってくる。 [→続きを読む]

グローバル市場の現実を映し出す事業売却、人員削減の動き

グローバル市場の現実を映し出す事業売却、人員削減の動き

早々の動きとしてまた、IBMのサーバ事業がいくつか経緯があって中国のLenovo Groupに売却という動きが見られている。IBMは高マージン機種に、そして今やハイテク汎用品のx86-ベースシステムはLenovoが受け持つ展開である。またも繰り返されるグローバル市場の移行、変動による動きと映る一方、市場の中身の変貌、地域的な実態に合わせた各社の人員削減による調整の動きが相次いでいる。半導体・エレクトロニクス市場に宿命的となっているグローバルな波動、うねりへの対応が本年も早々に始まっている。 [→続きを読む]

早々注目の動き:cloud技術、指紋センサ、インテル最先端fab

早々注目の動き:cloud技術、指紋センサ、インテル最先端fab

クリスマス・年末商戦が終わったと思ったら、1月31日にはアジアでの旧正月と、何かいつも挟まれた感じ方がある半導体・エレクトロニクス市場であるが、この新年は早々に市場の展開を見据えた注目の動きが見られている。 IBM、インテルのcloud技術に向けた取り組み、iPhone 5sで広まった指紋センサへの今後の生産対応、そしてインテルが22-nmおよび14-nmといった最先端を行うとしていたFab 42を当面閉鎖しておくという決断である。PCからモバイル機器、そしてその先を窺う動きが当面続いていく。 [→続きを読む]

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