2015年2月 9日
|長見晃の海外トピックス
米Semiconductor Industry Association(SIA)から恒例月次の世界半導体販売高が発表され、今回は2014年12月、そして2014年の締めとなる。12月としても最高の販売高となり、2014年全体としては9.9%増の$335.8 billionとまたまた史上最高を更新、モバイル機器が世界市場を引っ張る構図が続いている。半導体製品分野では、ロジック、メモリそしてmicro-ICs(MPUsを含む)が売上げのトップ3であり、さらに細かくはDRAMの34.7%増が目立っている。
IoT、wearableが早々賑わす今年の半導体市場に引き続き注目である。
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2015年2月 2日
|長見晃の海外トピックス
グローバル市場に向けて圧倒的な覇権を構築する動きが、自国の半導体業界強化を国家5ヶ年計画に打ち出して邁進を図る中国、そしてもう1つ、Qualcomm、Samsung、そしてMediaTekなど奪い合い、置き換えと組んずほぐれつの様相を呈するモバイル用半導体市場に見られている。$400 billionの次の大台規模が数年先に見えているという見方が出てきている世界半導体業界であり、No.1シェアを目指して国・地域の間、そして各製品分野でのグローバルな攻防が一層激しさの度合いを高めている。
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2015年1月26日
|長見晃の海外トピックス
昨年末から一気に活況の度合いを上げているInternet of Things(IoT)およびwearable electronicsの熱気が、今年に入っても続くとともに、いろいろな切り口での一層具体的なアプローチが世界の方々から噴出している様相がある。IoTが進化した新たなインターネットのイノベーション、Internet of Everything(IoE)という表し方の打ち上げも見られて、どこまでどのように進展していくか、大きな注目である。Apple Watchの発表に向けた敏感な市場の期待、反応が、1つに物語るところとなっている。
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2015年1月19日
|長見晃の海外トピックス
半導体ランキングでトップのインテルに続く3社であり、モバイル機器用プロセッサの設計、製造をリードするSamsung、TSMCおよびQualcommを巡って、新年早々騒がしい動きが浮上している。2014年の最高業績を発表したTSMCであるが、Apple社の新規A9プロセッサ製造についてプロセス技術で先行するSamsungが大方の受注を獲得して反転攻勢とのこと。Samsungの自前プロセッサ開発、Qualcommの欠陥問題と、真偽の度合い如何、情報戦の様相も感じられるが、実力本位の凌ぎ合いで3社もつれ合う急展開の情勢を受け止めている。
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2015年1月13日
|長見晃の海外トピックス
新年、2015年が始動、恒例のイベント、International Consumer Electronics Show(CES)(2015年1月6日〜9日:Las Vegas)が開催され、IoT、wearables、4Kなどのキーワードが賑わすなか、毎月始めの恒例、米Semiconductor Industry Association(SIA)からの月次世界半導体販売高の発表が行われている。今回は昨年11月分であるが、2014年1月から11月までの累計が2013年全体に匹敵する結果であり、Gartnerの予測も2014年総額が$339.8 billionと史上最高を追認する形となっている。
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2015年1月 5日
|長見晃の海外トピックス
新しい年、2015年を迎え、我が国にとっては戦後70年、それぞれに様々な感慨を覚えるところであるが、半導体・エレクトロニクス業界にとっては、特に市場の大きな部分、半導体では60%近くを占めるアジアが今年は2月19日となる旧正月が主となることから、普段と変わりないペース、状況を感じるところがある。そのような中、早々のイベント、International CES(2015年1月6-9日:Las Vegas)、IoTはじめ新市場、そしてグローバルな市場展開と我々から見れば早々の世界を駆け巡る脈動を追っている。
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2014年12月28日
|長見晃の海外トピックス
2014年も終わりに近づき、新年、2015年を迎えるタイミングにて、この1年の本欄のタイトルを分類する形で動きを振り返っていく。次の6つに分けて示しており、数字は項目数である。
【世界半導体販売高】12
【新市場への期待…IoT、wearable】 8
【各国・地域の動き】 4
【最先端新製品・新技術】11
【注目の各社の動き】 4
【グローバル市場の波動】12
史上最高を塗り替える販売高の伸びと相次ぐグローバル市場の波動、波紋が特に印象に残る推移となっている。
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2014年12月22日
|長見晃の海外トピックス
技術面、経済面いろいろまだ固めを要する段階ながら、Internet of Things(IoT)の熱気、取り組みが鳴り止まないということで、前回の続編と相成っている。インテルのファッションブランドとの連携が見られたかと思うと、今回はセンサ, power management(PWM) IC, MEMSデバイスおよびMCUsなど多彩なデバイス対応が求められるということで、ファウンドリー各社はじめ8-インチfabsのcapacity追加を図る動きが見られている。Next Big Thingの期待を受けて当面、IoTに纏わる地固めの動きが業界を駆け巡っていく。
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2014年12月15日
|長見晃の海外トピックス
従来のパソコン、サーバ、周辺機器に加えて、インターネットに様々な"モノ"が接続される技術の流れ、Internet of Things(IoT)への取り組みがこのところ一気に熱を帯びてきている。インテルが、新しいGoogle Glass用プロセッサを供給する一方、イタリアのファッションブランドと連携して、wearablesおよびIoT市場への積極的参入を図るという発表を行って、一層煽られた市場の雰囲気を感じるものがある。同社は引き続き、Intel IoT Platformを打ち出しているほか、IoT関連の様々な発表が相次いでいる。
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2014年12月 8日
|長見晃の海外トピックス
米国Semiconductor Industry Association(SIA)からの月次世界半導体販売高の発表が行われ、今回はこの10月についてである。10月の世界半導体販売高は$29.7 billionに達し、$30 billion台に近づくとともに、前年同月比で18ヶ月連続の増加を示している。同時に出されたWorld Semiconductor Trade Statistics(WSTS) organizationからの秋季予測は、本年の世界半導体販売高が$333.2 billionと見ており、長らく停滞した$300 billionの壁を突き進む勢いとなっている。4つに分ける地域別では、我が国の後塵を拝する状況が続いており、今後に向けてさらに一層の奮起が求められるデータ内容である。
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