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Nvidiaの四半期売上額、過去最高の570億ドル、AI時代は続く〜Huang CEO

先週最大のニュースは、Nvidiaの2025年8〜10月期決算での売上額が前年同期比62%増の570億ドル(約8.6兆円)を記録した発表だろう。11月20日の日本経済新聞でも大きく報道している。これまでのNvidiaの発表後の株価とは真逆の6%上昇となった。従来、Nvidiaの四半期決算では同社の予想を常に超える売上額を計上したのにもかかわらず株価は常に下がっていた。今回も予想を上回ったが、発表後、前日比で株価は上がった。

Nvidiaの売上額推移

図1 Nvidiaの四半期ごとの売上額 出典:Nvidiaの発表から売上額をセミコンポータルが整理


Nvidiaの決算期はやや変則的で、2月から翌年1月までで、年度は翌1月の年を用いている。今回の2025年8〜10月期はNvidiaの2026年度第3四半期となる。全体の売上額では前年比62%成長と驚異的だが、営業利益も360億ドルで65%成長と驚異的。売上額に対する営業利益率は63%にも達する。

Nvidiaの売上額は応用別に区分けされており、データセンター、ゲームとAI PC、プロのビジュアル化、自動車とロボット、の4部門である。全て2桁成長だが、売上額をけん引した部門はなんといってもデータセンターで、全売上額に対して89.8%に当たる512億ドルを売り上げた。前年同期比66%の成長である。

かつてのけん引部門だったゲームとAI PC部門は、同30%成長の43億ドルであった。データセンターと見劣りするように見えるが30%成長は決して悪い数字ではない。また、AI PCは出荷が始まったばかりで売り上げはほとんどがゲームのようだ。次のプロのビジュアル技術部門は同56%増の7.6億ドル、自動車とロボット部門は同32%増の5.9億ドルとなっている。

特にデータセンター部門ではBlackwellが好調でGB300というCPUとGPUをセットにした製品売上が前製品のGB200を抜き、Blackwell売り上げの2/3を占めるようになった。主なユーザーは、CSP(クラウドサービスプロバイダー)やハイパースケーラ、GPUクラウドなど。またBlackwellの全製品に当たるHopperプラットフォームも13四半期連続で売れ、今期は20億ドル売り上げた。また、H200のローエンド版に当たるH20は中国向けに性能を削ったものだが、5000万ドルの売り上げだった。Nvidiaは中国向けビジネスが再開されることを望んでおり、米中両政府に働きかけていることを明らかにしている。

Blackwellの次機種であるRubinプラットフォームは、2026年の後半に立ち上がると見ている。特にVera Rubin製品はBlackwellの数倍の性能になるという。Grace Blackwellとの互換性を保つとしている。

データセンター部門ではCPUやGPUに加えてネットワークスイッチも売り上げに貢献している。Nvidia独自のネットワークインターフェイスのNVLinkと、標準品であるInfiniBandとSpectrum-X Ethernetは合計で前年同期比162%増(約2.6倍)の82億ドルの売上額だった。Nvidiaは、GPU同士を独自規格のNVLinkで接続し、ボード同士、コンピュータ同士は標準規格で結ぶという戦略を取っており、奏功している。

NvidiaにとってOpenAIやAnthropicなどのスタートアップも大事な顧客なので、両社ともパートナーシップを組み、GPUを出荷している。

会見ではCFOのColette M. Kress氏が対応したが、CEOのJen Hsun Huang氏は、世の中の一部で言われているAIバブルに関してコメントを述べた。NvidiaはAIに関する全て、学習前処理、学習、推論に至るまであらゆる段階で開発してきた。特にGPUを並列に動作させるためのソフトウエアCUDAは20年間にわたる豊富なAIライブラリを構築しており、これらは科学技術シミュレーションからCG(コンピュータグラフィックス)、構造化データ処理、機械学習などしっかりした技術的に裏打ちされている。AI、さらに生成AI、エージェントAI、フィジカルAIとこれからのAIの進化にも対応しており、AI時代は続くと見ている。次四半期はさらに過去最高の650億ドル±2%を予想している。

(2025/11/25)
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