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半導体業界での統合が誘発する新局面:セマテック、さらなる展開

世紀の変わり目、2000年以降大きく激しく引き続いてきている半導体業界の統合の動きであるが、またまた新たな局面が見られてきている。1つは、1980年代の日米半導体摩擦から米国が我が国の競争力に対抗しようとして発足させた企業連合体「セマテック」が、その役割が今では国際半導体コンソーシアムと銘打つ形になっているが、このほど米国ニューヨーク州の最先端研究教育機関、SUNY Polytechnic Instituteの傘下に入るという動きである。もう1つ、米国を軸とする統合のさらなる展開が表面化してきている。
また新たな時代の局面の節目に余韻、思いがさらに交錯するところがある。

≪また新たな節目≫

セマテック(Sematech:Semiconductor Manufacturing Technology)は、日米半導体摩擦を受けて米国半導体工業会(SIA)が中心となって1987年に発足させた官民共同による半導体製造技術研究組合で、1996年に政府からの援助が終了、民間機関となっているという経緯と理解している。このほどSUNY Polytechnic Instituteに吸収される動きが以下の通り表わされている。

◇Sematech to become part of SUNY Polytechnic Institute-SUNY Polytechnic Institute will absorb Sematech (5月8日付け American City Business Journals/Albany, N.Y.)
→国際computer半導体コンソーシアム、Sematechが、SUNY Polytechnic Instituteにより吸収され、そのスタッフはSUNY Poly従業員となる旨。
 Sematechは、2010年にAustinからAlbanyに移り、そのheadquartersをSUNY Polytechnicキャンパス(AlbanyのFuller Road)に動かすのに州から$300 millionの投資を受けている旨。Sematechのメンバーには、TSMC、GlobalFoundries, IBMおよびAdvanced Micro Devices(AMD)など含まれるが、最近の何ヶ月か、IntelおよびSamsungが脱退している旨。

そのセマテックのトップコメントが続いて出されているが、半導体業界の統合が進んで半導体を超えたバイオ、環境そしてパワーといった市場に注目して活動を移していく流れになった、としている。本当に大きな節目を感じるところである。

◇Why Sematech is merging with the SUNY Polytechnic Institute-Analysis: Behind the merger of Sematech and SUNY Polytechnic Institute (5月13日付け American City Business Journals/Albany, N.Y.)
→SematechのCEO、Ron Goldblatt氏。半導体業界の統合が、Sematechをして半導体事業を超えてbiotechnology, green energyそしてパワーelectronicsのような市場に注目するよう導いている旨。これが、Sematechというリサーチ機関がSUNY Polytechnic Institute(Albany, N.Y.)に合併吸収される理由の旨。

引き続く業界統合の波について、まずはFreescaleとの合併を進めるNXPから今後の方向性、取り組みが示されている。

◇What will the new NXP-Freescale company look like? (5月8日付け EE Times India)
→最近のCDN Live Cadence user meetingにて、NXPのVice President、Lars Reger氏が、Freescaleとの合併が完了の暁のConnected Carなどの計画のビジョン、そして社内の話題&責任に関する洞察も述べた旨。

Integrated Silicon Solution(ISSI)買収を巡る米中競合の動きが見られているが、買収攻勢を進めるCypress Semiconductorが優勢の以下の内容である。

◇Cypress Semiconductor offers to buy Integrated Silicon Solution-Cypress makes $627M offer for ISSI (5月13日付け Reuters)
→Cypress Semiconductorが、Integrated Silicon Solution買収に$627.3 million in cashを提示、中国投資家コンソーシアムによるISSI買収オファーを上回ってる旨。Cypressは今年、メモリ半導体およびmicrocontrollers(MCUs)サプライヤ、Spansionを買収している旨。

今年の目玉新市場、Internet of Things(IoT)においては、さらに進んだ内容、性格のM&Aが行われており、以下の通り表わされている。上記のNXPのFreescaleとの合併がその大きな1つとなっている。

◇Internet of Things merger and acquisition spending spree hits £10bn-Large IoT deals include NXP's $11.8 billion acquisition of Freescale Semiconductor-Report: 2015 M&A spending on connected-device sector nears $15B (5月13日付け Techworld (U.K.))
→451 Research発。今年のInternet of Things(IoT)市場でのmerger-and-acquisition(M&A)取引が、総計$14.8 billionとなり、NXP SemiconductorsによるFreescale Semiconductorの$11.8 billion buyoutなどがある旨。2014年では62件のこの種の取引があり、総額$14.3 billionであった旨。Amazon, ARM HoldingsおよびIntelなどが、今年IoT買収を行っている旨。

長年にわたる統合の経緯があるルネサスエレクトロニクスであるが、初めて黒字になったという以下の発表である。

◇日の丸半導体、合理化一巡、ルネサス、設立5年で初の黒字 (5月13日付け 日経 電子版)
→半導体大手のルネサスエレクトロニクスが、12日発表した2015年3月期連結決算で初の最終黒字を確保、設立から5年、ようやく成長をめざし前を向く旨。かつて世界を席巻した日本の半導体産業は構造変化への対応でライバルに出遅れ、淘汰が進んだ旨。ルネサスが赤字を脱し「日の丸半導体」のリストラは一巡した形だが、復権に向け実力を試されるのはこれからの旨。

まさに今後の伸びしろが問われる同社であるが、そんな中、米国Avago TechnologiesがルネサスエレクトロニクスおよびMaxim Integrated Products, Xilinxの3社の買収を検討しているという報道があらわれてきている。

◇Exclusive: Avago shows interest in Xilinx, Renesas, Maxim - sources-Sources: Avago makes approaches to 3 chip companies (5月14日付け Reuters)
→本件事情通筋発。Avago Technologiesが、買収の可能性の話し合いでMaxim Integrated Products, Renesas ElectronicsおよびXilinxにアプローチしている旨。Avagoは、取引連携についてprivate equity会社、Silver Lake Partnersと協議している旨。

◇ルネサスが急伸、米半導体アバゴが買収視野に接触 (5月15日付け ロイター)
→ルネサスエレクトロニクスの株価が急伸、米半導体メーカーのアバゴ・テクノロジーズが、買収を視野にルネサスやザイリンクス、マキシム・インテグレーテッド・プロダクツなどと接触したことが明らかとなり、材料視されている旨。この問題に詳しい筋が14日までに明らかにした旨。アバゴは複数の投資銀行と買収について協議しており、100億ドル超を支出する可能性もある旨。ただ、3社との協議はいずれも進展していない旨。

◇米アバゴ、ルネサスなど3社買収の可能性、ロイター報道 (5月15日付け 日経 電子版)
→ロイター通信が14日、半導体メーカーの米アバゴ・テクノロジーが同業のルネサスエレクトロニクスなど3社を買収する可能性があると報じた旨。
 関係者の話によると、買収額は100億ドル(約1兆1900億円)を超える可能性がある旨。

今後の動きを見つめるしかないが、半導体業界の統合のまた新たな節目を感じる気分にさせられている。


≪市場実態PickUp≫

【2014年アナログ半導体ランキング】

2014年のアナログ半導体サプライヤ・ランキングが、IC Insightsにより表わされており、Texas Instruments(TI)が首位を堅持、差を広げている。TIの地元、Dallasでの表わし方にも注目している。

◇TI strengthens analog marketshare; Skyworks gains from Apple's favor (5月11日付け ELECTROIQ)
→IC InsightsのApril Update to The McClean Report 2015で見られるアナログICサプライヤ・ランキング。Texas Instruments(TI)が2014年のアナログデバイス販売高$8.1 billionで首位、市場シェアを18%に高めている旨。2014年のトップ10アナログICサプライヤは、販売高全体の57%を占め、2013年の56%から僅かながら上昇の旨。
・≪表≫ 2014年アナログICトップ10サプライヤ
http://electroiq.com/wp-content/uploads/2015/05/TI-Skyworks-IC-Fig-1.png

◇Texas Instruments strengthens its analog market share-IC Insights: TI was top dog for analog chips in 2014 (5月13日付け The Dallas Morning News)
→IC Insights発。Texas Instruments(TI)が、2014年のアナログ半導体、世界最大のサプライヤの地位を維持、13%増$8.1 billionの販売高の旨。

◇TI strengthens analog market share, says IC Insights (5月13日付け DIGITIMES)

【MediaTekの最新king SoC】

台湾のモバイルSoC大手、MediaTekが、high-endの頂点を引っ張る最新版、Helio X20を発表、10-Coreをキーワードに以下の通り各紙に表わされている。来る第三四半期予定のサンプルへの反応に注目である。

◇MediaTek Rolls 10-Core Monster-Helio X20 targets efficiency over performance (5月12日付け EE Times/Blog)
→MediaTekが、最新のモバイルSoCでARMのbig:LITTLE技術の拡張を本質的に作り出しており、この領域での差別化が依然可能と示している旨。新製品の仄めかしがあって数週間、同社は製品lineupの最新のkingを正式発表、high-endモバイルプロセッサの位置づけのHelio X20は、独特のアーキテクチャーおよびARM CPUおよびGPU技術で最新のものを謳っている旨。

◇MediaTek Puts 10 Cores Into Helio X20 Mobile SoC-MediaTek moves beyond 8 cores to 10 for Android phones (5月12日付け eWeek)
→MediaTekが、Android phones向けに10-coreプロセッサが入るsystem on a chip(SoC)を今年テスト、該コアを通常の2つではなく3つのclustersにわたって配置する設計を用いている旨。ARMのbig.LITTLE設計ベースの該Helio X20半導体は、来年始めhandsetsに組み込まれる可能性の旨。

◇MediaTek unveils 10-core superchip coming to Android phones (5月12日付け V3.co.uk (U.K.))

◇MediaTek announces 10-core Helio X20 SoC, sample availability in 3Q15 (5月12日付け DIGITIMES)

◇MediaTek 10-core chips likely to attract orders from many martphone vendors (5月15日付け DIGITIMES)

【IBMのシリコンphotonics】

IBMが、Conference on Lasers and Electro Optics 2015(5月10-15日:San Jose, California)にて、シリコンphotonics技術開発における大きなmilestoneを発表、CMOS transceiverで光および電気の両方を扱える商用化が迫ってきている。

◇IBM Demos CMOS Silicon Photonics-CMOS chip handles light and electrons-IBM shows silicon photonics chip, made with a CMOS process (5月12日付け EE Times)
→IBMが、Conference on Lasers and Electro Optics 2015(5月10-15日:San Jose, California)にて、完全統合wavelength multiplexed CMOSシリコンphotonics半導体を披露、100-gigabits/secでデータを動かせるtransceiverである該CMOS半導体は、同じ半導体上で光および電気の両方を処理する安価で商用化可能な方法を意図している旨。IBM Researchによる該デモは、ZurichおよびT.J. Watson Lab(Yorktown Heights, N.Y.)の両方のlabsコラボが入っている旨。

◇IBM's silicon photonics technology ready to speed up cloud and Big Data applications (5月12日付け ELECTROIQ)
→IBMが、シリコンphotonics技術開発における大きなmilestoneを発表、将来のcomputingシステムでデータを高速そして長距離に動かすためにwires上の電気信号ではなく光パルスをシリコン半導体が使えるようにする旨。

◇With an infrared rainbow, IBM optical chip outpaces copper wires-Big Blue's researchers have demonstrated fiber-optic technology that could help computers break through today's speed limits by transferring data faster. (5月12日付け CNET)

【Internet of Things(IoT) World conference】

Internet of Things World conference(2015年5月12-13日:Moscone Center in San Francisco)から、SamsungのIoT応用向けモジュール、Artikラインはじめ注目製品および論点が以下の通りである。

◇IoT Feels Samsung's Artik Breeze-Ineda SoC powers low-end of new Artik line (5月12日付け EE Times)
→Internet of Things World conference(2015年5月12-13日:Moscone Center in San Francisco)にて、Samsungが、3つの新しいモジュールおよびオープン開発communityを伸ばしていく狙いの連携を擁して、Internet of Things(IoT)を巡る争いに飛び込んでいる旨。該市場競争の兆候として、Artikモジュールの2つは同社Exynosスマートフォンプロセッサ・ベース、そしてlow-endモジュールはIneda Systems製SoCを用いている旨。

◇Samsung announces ARTIK platform to accelerate Internet of Things development (5月12日付け ELECTROIQ)
→Samsung Electronics Co., Ltd.が、Samsung ARTIKプラットフォームを発表、Internet of Things(IoT)に向けた新しいenterprise, 産業およびconsumer応用の開発を早く簡単に行える旨。ARTIKは、新世代のより良く、よりスマートなIoTデバイス、ソリューションおよびサービスの開発を早めるよう設計された統合production-readyモジュールのbest-in-classファミリー、先端ソフトウェア、開発ボード、drivers, tools, セキュリティfeaturesおよびcloud connectivityなどがあるオープンプラットフォームである旨。

◇Samsung will make its smartphone chips available to developers of wearables, drones, and more-Samsung debuts Artik line, aiming at connected devices (5月12日付け Quartz)
→Samsung Electronicsが火曜12日、Internet of Things(IoT)応用向けモジュール、Artikラインを投入、$10〜$100の範囲の価格の旨。

◇Samsung Unveils New ‘Internet of Things’ Push-Artik effort includes new processor chips and circuit boards (5月12日付け The Wall Street Journal)

◇13 Views of IoT World (5月13日付け EE Times/Slideshow)
→Internet of Things World conference(2015年5月12-13日:Moscone Center in San Francisco)から以下の内容:
 New York Cityに向けて計画されているmetro kiosk、LinkNYC Silicon for smartwatches and buildings
 手のひらサイズ360度high defカメラ
 Return of the Internet refrigerator
 SamsungのArtik IoTモジュール
 WiFi spans the waterfront
 All eyes on the IoT

◇IoT Clash Over 900 MHz Options-Cellular sees low power, wide area alternatives-What wireless technology will connected devices use? (5月14日付け EE Times)
→Internet of Things(IoT)上での今後いつか何10億ものnodes接続に向けて、少数の800-900 MHz低電力wide area networksが、cellularへの低コスト代替として現れている旨。Internet of Things World conference(2015年5月12-13日:Moscone Center in San Francisco)でのパネル討議で、競合するoptionsの多くからの代表が対峙した旨。

【中国経済の減速】

中国市場、そして中国経済の減速感が強まっており、半導体市場、そして世界経済へのインパクトが非常に気になるところである。関連する内容、動きを当面、随時いろいろな角度から捉えていく必要があると思う。

◇China's Smartphone Market Contracts Year Over Year for the First Time in Six Years, According to IDC (5月11日付け IDC)
→IDCの最新Mobile Phone Tracker発。中国のスマートフォン市場、2015年第一四半期出荷が98.8 million台、前年同期比4%減、この減少はここ6年で初めての旨。前四半期比では、昨年末での在庫蓄積の結果として8%減の旨。

◇中国景気、続く逆風、4月の乗用車生産2桁減 (5月14日付け 日経 電子版)
→中国景気への逆風が続いている旨。4月は乗用車の生産台数がリーマン・ショック直後以来の2桁の減少幅となった旨。不動産市場を中心に投資の鈍化に歯止めがかからず、企業の生産活動の回復が遅れている旨。中国景気の減速感は依然として強い旨。


≪グローバル雑学王−358≫

300年近くの争乱の世、戦国時代が外国人にどう見えたか、その後半を朝鮮出兵で捕虜となった朝鮮の朱子学者およびイエズス会の宣教師たちの目を通して、

『外国人がみた日本史』
 (河合 敦 著:ベスト新書 469) …2015年3月20日 初版第1刷発行

より以下示している。戦国時代に確立した風潮というものが太平洋戦争で日本が敗北するまで継続、という米国の女性文化人類学者、ルース・ベネディクトの見方もあるとのこと。□以下の各アイテムについて、最初の◎以下に注目する記録の出典が示されている。


第二章 外国人がみた戦国時代―――武器をこよなく愛する日本人 =2分の2=

□死を軽んじる戦国武将
◎朝鮮出兵で藤堂高虎軍の捕虜となった朝鮮の朱子学者、姜(きょうこう:カン・ハン:Gang Hang)の日本での見聞記、『看羊録』
・潔く死ぬことは、当時の日本人にとって称賛に値する行為
 →違うのは、「家」というものの重さ
  …自分の家、あるいは子孫が絶えることを戦国の武士達は非常に恐れた
・生に執着しようとする者は、生きるすべがなかった
 →まことに厳しい戦国時代

「天下一」が大流行した戦国時代
◎前掲、姜櫃瞭本での見聞記、『看羊録』
・戦国時代、なんでもかんでも「天下一」を認定する風潮
 →天下一と認められた人物が良いと鑑定した品は、非常に高価になる
・豊臣秀吉に重用された千利休は、「天下一の茶匠」
 →ガラクタ茶器を法外な値で売ったことを公式な罪状の1つとして、秀吉は利休に切腹を命じた
・天下一の風習を広めたのは、じつは織田信長
 →茶の世界ばかりでなく、畳職人などにも天下一の称号

□一芸に秀でた者を尊ぶ気風
◎前掲、姜櫃瞭本での見聞記、『看羊録』
・戦国時代は、一芸に秀でた人間を重視する傾向が顕著に
・豊臣政権の末期に捕虜として日本に連行された、朝鮮の儒者であり官僚の姜
 →当時の朝鮮では官僚(文民)による国家統治
 →一芸に秀でる者を大胆に登用する日本の風潮を珍しく感じ、あえて書き留めたのかも
・豊臣政権の実力者の多くが下賤から身を起こした者であり、僧侶たちはこの下剋上の世を嘆いていると記述
 →軽輩が大名に成り上がることなど、通常は不可能。それを平然と実現させたところに織田信長の斬新さ
 →情も涙もない、究極の合理的人事

□信心深い戦国の日本人
◎前掲、姜櫃瞭本での見聞記、『看羊録』
・朝鮮人捕虜の姜櫃みた戦国の日本人は、信心深かった
 →盟約を結ぶのに起請文、神仏の名を書いた紙に名前を書いて約束を破らないことを神仏に誓った

□つましい食生活とキリスト教
◎前掲、姜櫃瞭本での見聞記、『看羊録』
・豊作であっても、米を食べることができないのはひどい搾取、と姜櫃隆響
 →米をつくる農民も収穫の大半は年貢、祭りや祝日の際にこれを食するのみ
◎『耶蘇会士日本通信』、『翁草』
・この食生活に大きな変化を与えたのが、イエズス会の宣教師たち
 →戦国時代後期、ヨーロッパの肉食の風習が、国内で広く普及し始めていた
・当時、米や肉に続いて、日本人の食生活に不足していたものが、甘味
 →新たにヨーロッパから輸入されたのが、南蛮菓子
  …カステラ、コンペイトウ、ビスケットなど
 →南蛮菓子は、実は布教のための強力な秘密兵器

《外国人がみた戦国時代 要点》

・1615年の大坂の役を戦国の終わりとするならば、300年近く争乱の時代が断続的に続いていたことに
 →殺伐とした気風が我が国に定着
・当時の社会は武器が手放せぬ状態
・「生死」を軽んじる風潮もやはり、戦国時代に確立したものと思われる
 →太平洋戦争で日本が敗北するまで継続、とルース・ベネディクト(Ruth Benedict:太平洋戦争中の日本研究者)の記述
 →戦国時代の気風は、消えたように見えながら、日本人の遺伝子に脈々と受け継がれていた

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