2014年6月 2日
|長見晃の海外トピックス
Intelが、中国のRockchipとモバイル半導体プラットフォームの開発でコラボ、モバイル市場への積極的な追及を図る戦略的な連携の動きが見られたのをはじめ、米シーゲイト・テクノロジーが米アバゴ・テクノロジーからフラッシュメモリ関連事業、これは米LSIの傘下にあって買収が済んだばかりのものであるが、それをまたすぐさま買収してストレージ製品拡大に充てるという慌ただしい取引が行われている。今に限ったことではないが、市場シェア拡大、新路線確立に向けた矢継ぎ早の動きが方々で相次いでいる。
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2014年5月26日
|長見晃の海外トピックス
モバイル機器関係の次を目指す取り組みと並行して、半導体市場の一層の拡大につながる新分野に向けた製品展開、新たなアプローチが進んでいる。今回は、いくつか挙げられる市場開拓の切り札の中から、現下の動きが特に目についたクルマ、車載関係、そしてInternet of Things(IoT)に注目している。成熟感が見えてきていると言われるスマートフォン、タブレット市場であり、次の伸びる種の育成が欠かせず、他にも医療、ロボットなど新たな分野の様々な芽生え、開花具合に絶えず目が離せないところである。
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2014年5月19日
|長見晃の海外トピックス
最先端の微細化を巡る動きの打ち上げが引き続き目についている。3次元(3D)技術を駆使した3D NANDフラッシュメモリに向けたサムスン電子および東芝の新工場の稼働および建設計画がそれぞれ発表されている。次に、STマイクロが主導するFD-SOI(fully depleted silicon on insulator)プロセス技術をサムスン電子にライセンス供与してファウンドリーサービスを展開するとし、特に欧州半導体業界での期待感が見られている。ほか、20-nm台から10-nm台を窺う各社の取り組み、攻防の現時点アップデートである。
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2014年5月12日
|長見晃の海外トピックス
米Semiconductor Industry Association(SIA)から月次世界半導体販売高のデータが発表され、今回は3月、および1-3月、第一四半期である。今年に入って、1月としては史上最高から始まり、前年同月比で見ると1月が8.8%増、2月が11.4%増、そしてこの3月もまた11.4%増と大きく伸び、第一四半期がまた史上最高の販売高を記録している。地域別では、その大きさからAsia Pacific、そして世界を主導するAmericasが引っ張っており、我が国は欧州に続く位置づけという状況が続いている。早期奮起に引き続き期待である。
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2014年5月 7日
|長見晃の海外トピックス
フラッシュメモリを用いるデータセンター向けsolid state disks(SSDs)、スマートフォンに続くwearable electronics、ともに今後の有望市場として各社の取り組みが盛んに進められている。SSDsに向けては、Micron, SanDisk, およびSamsungからビッグデータ、cloud応用などを扱う新しいenterprise SSDsについて多様なportfoliosの拡大が相次いで発表されている。wearableについては、消費者浸透に向けて機能、価格など商品企画の課題への対応に迫られる現状を受け止めている。
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2014年4月28日
|長見晃の海外トピックス
アップルとサムスンの間の特許侵害係争、ファウンドリー業界各社の最先端プロセスへのアプローチ、そして中国のタブレット市場開拓を図るインテルはじめ各社の動き、とそれぞれの中での各陣営の様々な駆け引きの動きが目立ってきている。アップル陣営とアンドロイド陣営の間の綱引き、最近提携が発表されたサムスン-グローバルファウンドリーズ陣営への参加の誘いをためらうUMC、そしてpricing優位性、奨励金とあの手この手の中国タブレット市場での働きかけ、とそれぞれの様相、情勢を受け止めている。
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2014年4月21日
|長見晃の海外トピックス
14-nmに向けた最先端技術そしてモバイル機器を軸としたビジネス対応について、IDMのトップ2、インテルおよびSamsungとファウンドリーNo.1のTSMCの現時点の状況、取り組みに注目している。現在の半導体業界の方向性を知り、占う上で、特にこれら3社の動きを追うことがますます欠かせなく感じるところがある。パソコンが圧倒的であった時代からモバイルはじめ市場の多様化が進むなか、トップランクを維持し続けているこれらプレーヤーの一挙手一投足にグローバルな目が向くここしばらくと受け止めている。
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2014年4月14日
|長見晃の海外トピックス
1ヶ月ほど前にモバイル機器関連のアップデートを本欄で行ったばかりであるが、グローバルな活況を反映して、方々で新たな動きが見られるということで、現下の特に注目の内容を示している。今回は、30秒携帯フル充電の新技術、Appleのベースバンド社内開発、Wearable Processing Units(WPUs)登場、TSMCのiPhone 6に向けたプロセッサ量産立ち上げ、などを挙げている。
依然世界的に人気のスマートフォン、タブレットにwearableの話題が富に加わってきて、当分アップデートに暇なしの様相を受け止めている。
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2014年4月 7日
|長見晃の海外トピックス
米国Semiconductor Industry Association(SIA)から月次世界半導体販売高の発表が行われ、今回はこの2月であるが、前年同月比で1月が8.8%増、そして2月が11.4%増と、良い出だしの本年、2014年となっている。史上最高の年間販売高となっている昨年、2013年であり、本年もさらに更新となるか、モバイル機器が引っ張る読みにくい現下の市場となっており、引き続き成り行き推移に注目である。地域別には、前年同月比の伸び率から米国が牽引する状況が続いている。
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2014年3月31日
|長見晃の海外トピックス
今に始まったことではないが、ここにきてとみに賑やかさを感じるWearable、そしてヘルスケアへのグローバル各地での取り組みである。スマートフォンはじめモバイル機器が成熟していった後には、Internet of Things(IoT)が半導体業界にとって次の大きな伸びのopportunityとなるという大方の見方があるが、区分が難しいものの具体的な先兵の現われと感じるところがある。ますます便利に快適、そして健康的な社会生活を実現していくツールとして、今後の展開に向けたもう一つの注目材料となってきている。
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