2014年9月22日
|長見晃の海外トピックス
アップルのiPhone新モデル、iPhone 6およびiPhone 6 Plus、そしてwearable端末「アップルウオッチ」の発表のいろいろな切り口からの余韻、そして波紋が続いている。これに競い合う各社からの発表も続いており、中でもGoogleのAndroid One-ブランド, 低コストスマートフォンのインドでの展開が目を引き、MediaTekのモバイルプロセッサが搭載されている。世界のスマートフォンはじめ携帯機器のhigh-endそしてlow-endユーザ層の拡大に向けた市場の動き、反応に当面注目である。
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2014年9月16日
|長見晃の海外トピックス
天の最上にある天、絶頂を極めるという感じ方があるアップルとインテルからの新製品&技術が、今年もこの時期、9月に発表されている。2012年のiPhone 5、2013年のiPhone 5S、iPhone 5Cに続く今年は、iPhone 6およびiPhone 6 Plusとともに注目のApple Watchが発表される一方、インテルからは、サーバ、パソコン、スマホそしてIoT(Internet of Things)に向けた新製品、バージョンアップそして取り組みが打ち出されている。モバイル決済、ファッションとますます身近な応用で注目の幅、深みが広がっている。
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2014年9月 8日
|長見晃の海外トピックス
米Semiconductor Industry Association(SIA)から定例の月次世界半導体販売高データが発表され、今回はこの7月についてである。3ヶ月移動平均で表わされているが、7月販売高は$28.1 billionと、史上最高の月次販売高を記録している。新興経済圏でまだまだ急速に伸びるモバイル機器をはじめとして、幅広い応用分野が拡がっていることは、半導体製品カテゴリー全部にわたって販売高が増えていることが裏づけている。今年の累計も昨年同期を10.4%上回り、従来の最高である昨年を大きく越える勢いとなっている。
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2014年9月 1日
|長見晃の海外トピックス
米アップルが来る9月9日に新製品発表会を開くことが明らかにされたが、その前からの世界各地での様々に関連する前哨戦が一層活発化している。次期iPhone 6の中身が早くも取り沙汰されるに留まらず、かくあっては鬼も笑えない来年2015年に向けたA9モバイルプロセッサの生産対応が取り上げられている。大型iPadそして「iWatch」と発表会の内容に世界が注目という情勢であるが、もう1つ、半導体・エレクトロニクスの自立化を目指す中国を巡ってのいろいろな切り口での動きが目覚ましくなってきている現時点である。
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2014年8月26日
|長見晃の海外トピックス
モバイル機器で中国、インドの現地メーカーの伸びが目覚ましく、サムスン、アップルの市場シェアの低下が引き起こされているが、それに留まらず世界の国・地域間の半導体・エレクトロニクス業界の地図模様を大きく変える可能性を孕んだ動きが相次いでいる。高い市場価格水準で今のところ推移しているDRAM市場も、プレーヤー統合によるトップ3席巻の構図が定着してきているが、こんどは欧米間のパワー半導体を巡る大型買収の動き、中国が米国イメージセンサメーカーの買収に乗り出すなど、また新たな業界模様の出現を予感させている。
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2014年8月18日
|長見晃の海外トピックス
半導体技術・市場の進展を追っていくなか、ここ数年どうしてもモバイル機器の動向に目が行かざるを得ないところがあるが、草創期からの半導体の世界の両雄、両巨人と呼ぶに相応しいインテルとIBMから次世代を切り拓く新技術が発表され、市場から期待感のこもった反応が早々に相次いでいる。最先端プロセスで着実に世界を引っ張っているインテルからは、注目の14-nmプロセスであり、IBMからは同社Cognitive Computing(認識するコンピューティング)に向けた人間の脳の働きをまねるというプロセッサである。
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2014年8月11日
|長見晃の海外トピックス
米国Semiconductor Industry Association(SIA)から定例の月次世界半導体販売高の発表が行われ、今回はこの6月、そして今年前半のデータが表わされている。今年に入ってから史上最高を塗り替えるデータが相次いでいるが、6月販売高は業界月次販売高の最高となっており、1月から6月まで、すなわち今年前半の販売高累計も、年間販売高の最高を記録している昨年、2013年の同期に比べて11.1%増と大きく上回っている。全地域、ほとんどすべての製品カテゴリーが前年比で増加する内訳となっている。
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2014年8月 4日
|長見晃の海外トピックス
アップル社の四半期業績発表で特に注目を引いたのが、中国でのスマートフォン「iPhone」の販売台数の伸びであり、予想を大きく上回るものとなっている。もう一つ、Huawei, Lenovo, およびXiaomiなど中国地場の低価格帯スマートフォンが、新興経済圏での拡大を煽るとともにシェアを大きく伸ばしてきている。サムスンは反動を受けて、低価格機種および中国市場と大きく影響を受けて、業績が落ち込んでいる。第二四半期の業績および市場データを軸として、もう一歩進んだ中国インパクトの現時点を追ってみる。
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2014年7月28日
|長見晃の海外トピックス
多分に繰り返し言い古された感じになってしまう上記のタイトルであるが、予想を下回るアップル社の売上げの伸びの中で大きく伸びている中国市場、アップルの新製品に備えるアジア経済圏の国々、さらに細かく焦点を当ててみると、サムスン電子スマホ関連受注の低迷が響く我が国電子部品業界、中国のhandsetメーカーからのlicensing売上げを集める問題を抱えるQualcomm、そしてアップルへの最大供給元になっていく勢いのTSMC、と上記の3つのキーワードが互いに織り成す当面の波乱含みの市場状況を受け止めている。
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2014年7月22日
|長見晃の海外トピックス
米主要企業の意外な組み合わせ、ITの両雄、アップル・IBMの提携が株価を押し上げという見出し(7月19日付け日経 電子版)が見られるが、こればかりではなくインテルのmicroprocessor(MPU)出荷が四半期最高を記録、市場予想を越える好業績となるなど市場の好感を呼ぶ大手プレーヤーの動きが相次いでいる。一方、マイクロソフトのノキアhandset事業部門買収に絡んだ人員削減、そして富士通の半導体生産の撤退で10年以上に及ぶ我が国業界再編に一区切りと、いろいろな記憶、思いが去来する現下の動きとなっている。
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