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長見晃の海外トピックス

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マクロ経済難題山積の渦中、僅かに戻し基調の半導体販売高

マクロ経済難題山積の渦中、僅かに戻し基調の半導体販売高

米国SIAから7月の世界半導体販売高が発表され、前月、6月から0.2%増と僅かに増加、前年同月比の方は1.9%減とマイナス幅を縮めている状況となっている。戻し基調が拡大して前年を上回るかどうか、予断を許さない現時点であるが、Windows 8、iPhone 5と本年後半を活性化する打ち上げが控えているなか、IntelおよびARMからはマクロ経済不安による需要鈍化が予想されるとの警告メッセージが出されている。世界経済の動きとともにパソコン、モバイル機器新製品の消費者を引き付ける度合い如何に何よりかかってくる。 [→続きを読む]

スマートフォン係争および市場、改めて見る顧客満足、価値観

スマートフォン係争および市場、改めて見る顧客満足、価値観

アップルとサムスンが真っ向からぶつかるスマートフォンなどの特許侵害を巡る係争で、世界が注目する米国ではアップル側に軍配が上がり市場の大きな反応を呼んで余韻冷めやらないなか、世界10ヶ国に及ぶこの係争はそれぞれの争点をよく理解する必要があるが、東京ではアップルの訴えに対しサムスンの侵害はなかったとの評決が下されている現時点である。知的財産の価値観というもの、新興市場がリードするなかでの顧客満足というもの、この両者のぶつかり合い、鬩ぎ合いを改めて考えている。 [→続きを読む]

サムスンを軸に半導体業界のいろいろな動き、景観模様

サムスンを軸に半導体業界のいろいろな動き、景観模様

スマートフォン、タブレットの伸びが続く一方、パソコンは停滞基調が伝えられるなか、本年の半導体販売高が一桁の低いすれすれの伸びからマイナスになるとの見方も出始めている。アップルとの特許係争および現時点での半導体販売高データには、プラスそしてマイナス両方のインパクトが見えてくるものの、このスマートフォン、タブレットの伸びる勢いに大きく身を乗り出している韓国サムスン電子の振る舞いが浮き上がってくる。Ultrabook、Windows 8と巻き返しを図るパソコンと両にらみの今後の展開と思う。 [→続きを読む]

特許係争が呼び起こすビジネスの活性化と"実態"

特許係争が呼び起こすビジネスの活性化と

アップルとサムスン、エレクトロニクス業界かつ今が最も活況のhandsetを牽引する最大手間の特許侵害を巡る法廷係争が引き続き繰り広げられている。半導体のデバイス・プロセス、アーキテクチャーについても長きにわたる論争の経緯を目の当たりにしてきているが、いろいろな切り口で内実の材料が明らかになって、製品がさらに分かるとともにある意味市場が活性化される雰囲気を感じるところがある。ましてアップルはデザイン特許、サムスンは通信技術特許が主体と、組み合う難しさが見られている。 [→続きを読む]

一気に熱気、次世代製造装置の"連携"と特許訴訟の"せめぎ合い"

一気に熱気、次世代製造装置の

真夏真っ只中の我が国、ロンドンオリンピックの興奮が相次ぐなか、半導体・エレクトロニクスの世界では注目を集める2つの熱気が渦巻いている。オランダのASMLが打ち上げたequity-plus-researchプログラムにインテルに続いてTSMCが出資を表明する一方、ニコンがインテルから開発費を得るという次世代半導体製造装置業界の"連携"が1つである。もう1つ、モバイル機器市場を引っ張るアップルとサムスンの間の特許侵害を巡る議論の応酬が、一層の熱気を帯びてきていて"せめぎ合い"が続いている。 [→続きを読む]

半導体販売高、モバイル機器活況の上半期、日本とアジアが戻す6月

半導体販売高、モバイル機器活況の上半期、日本とアジアが戻す6月

米SIAより月次世界半導体販売高、今回は6月分が発表され、IC Insightsからは2012年4-6月および上半期のベンダーランキングが表わされている。
IHS iSuppliはワイヤレスICが引っ張り、産業用が続いて、他は鈍いとする本年の半導体市場分野別の見方となっているが、スマートフォン、タブレットはじめモバイル機器の抜きんでる活況を映し出すデータ内容となっている。史上最高を更新するかどうか、マクロ経済状況の安定度、売れ筋の生産キャパシティなど業界内外様々な要因の今後の推移にかかってくる。 [→続きを読む]

市場構造の変化を受けて相次ぐ新たな事業戦略と機軸

市場構造の変化を受けて相次ぐ新たな事業戦略と機軸

スマートフォン、タブレットはじめモバイル機器市場の活況のもと、28-nmプロセスの製造capacityが、もっと作れれば売上げはもっと伸びるという状況であり、今後の見方ともなっている。一つは製造capacityのあり方、もう一つは次のビジネスを担う最先端技術への傾注のあり方が問われている。この昨今の市場構造の変化を受けて、TSMCはじめファウンドリーにおいて特に新たな事業戦略および機軸が相次いで打ち出されている。生産数量および最先端生産化の格上げを図っていく急ピッチ対応が現下の課題となっている。 [→続きを読む]

マクロ経済懸念、本年後半の慎重な見方増す半導体業界

マクロ経済懸念、本年後半の慎重な見方増す半導体業界

今年も後半に入って足元の販売高とともに今後の見通しが各社から発表されてきているが、欧州をはじめマクロ経済、そして新興経済圏の伸びの鈍化基調による消費の先行きに対する不安、懸念が大きく影を落とす様相を感じている。一方、かつての携帯電話で見られたようなそれに向けて作る半導体の量の感覚が格段に違うという風情が、現在はスマートフォンやタブレットで見られており、新興経済圏が特に引っ張る消費インパクトが市場の構造変化および戦略再構築を促していることも各社に揃ったトーンと感じている。 [→続きを読む]

450-mm、ウェーハcapacityなど巡って相次ぐ戦略的駆け引き

450-mm、ウェーハcapacityなど巡って相次ぐ戦略的駆け引き

Semicon West 2012(SAN FRANCISCO)開催に合わせて何かが起きる、変わるという受け取りがある。今回は、リソ装置最大手、ASMLが開発投資を募るequity-plus-researchプログラムの働きかけを行って、インテルが3260億円投資するという大きな動きが見られている。EUVリソおよび450-mmはじめ事態打開促進を目指して、トップメーカー同士の具体的な連携の発表である。 SamsungおよびTSMCにもASMLから声がかかっており、また、モバイル機器プロセッサを巡るウェーハcapacityも依然各社間の駆け引きが続いている。 [→続きを読む]

控え目な伸びの世界販売高のなか、引き続く我が国半導体の試練

控え目な伸びの世界販売高のなか、引き続く我が国半導体の試練

米SIAから5月の世界半導体販売高が発表され、ここ数カ月は前月比伸びる基調となっているが、1月〜5月累積販売高は前年同期に比べてすべての地域にわたって下回っている状況である。奇しくもこの発表とほぼ同じタイミングで、マイクロンのエルピーダ買収およびルネサスのMCU事業にさらに集中して工場の売却あるいは閉鎖と人員削減を大幅に行うという再建施策が発表され、本当に慌ただしい事態の受け止め方となっている。最先端技術を先駆けて開拓、積み重ねて花開くやりがい、飽くなき半導体の面白さを我が国挙げてぜひとも維持していかなければならないというさらなる思いである。 [→続きを読む]

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