Semiconductor Portal

インサイダーズ

» ブログ » インサイダーズ

半導体販売高、モバイル機器活況の上半期、日本とアジアが戻す6月

半導体販売高、モバイル機器活況の上半期、日本とアジアが戻す6月

米SIAより月次世界半導体販売高、今回は6月分が発表され、IC Insightsからは2012年4-6月および上半期のベンダーランキングが表わされている。
IHS iSuppliはワイヤレスICが引っ張り、産業用が続いて、他は鈍いとする本年の半導体市場分野別の見方となっているが、スマートフォン、タブレットはじめモバイル機器の抜きんでる活況を映し出すデータ内容となっている。史上最高を更新するかどうか、マクロ経済状況の安定度、売れ筋の生産キャパシティなど業界内外様々な要因の今後の推移にかかってくる。 [→続きを読む]

市場構造の変化を受けて相次ぐ新たな事業戦略と機軸

市場構造の変化を受けて相次ぐ新たな事業戦略と機軸

スマートフォン、タブレットはじめモバイル機器市場の活況のもと、28-nmプロセスの製造capacityが、もっと作れれば売上げはもっと伸びるという状況であり、今後の見方ともなっている。一つは製造capacityのあり方、もう一つは次のビジネスを担う最先端技術への傾注のあり方が問われている。この昨今の市場構造の変化を受けて、TSMCはじめファウンドリーにおいて特に新たな事業戦略および機軸が相次いで打ち出されている。生産数量および最先端生産化の格上げを図っていく急ピッチ対応が現下の課題となっている。 [→続きを読む]

期待される有機ELテレビの実用化

期待される有機ELテレビの実用化

本年6月22日付の日本経済新聞電子版によるとソニーとパナソニックが有機EL(エレクトロルミネッセント)パネル技術で提携することになった。ELは液晶画像に比べて高精細で低消費電力のパネル技術を目指し、将来は量産も視野に入るものと期待する。ソニーは既に台湾のLCDパネルメーカー友達光電と提携しているので、日台協力のもと台湾で有機ELパネルの量産もあり得る。 [→続きを読む]

マクロ経済懸念、本年後半の慎重な見方増す半導体業界

マクロ経済懸念、本年後半の慎重な見方増す半導体業界

今年も後半に入って足元の販売高とともに今後の見通しが各社から発表されてきているが、欧州をはじめマクロ経済、そして新興経済圏の伸びの鈍化基調による消費の先行きに対する不安、懸念が大きく影を落とす様相を感じている。一方、かつての携帯電話で見られたようなそれに向けて作る半導体の量の感覚が格段に違うという風情が、現在はスマートフォンやタブレットで見られており、新興経済圏が特に引っ張る消費インパクトが市場の構造変化および戦略再構築を促していることも各社に揃ったトーンと感じている。 [→続きを読む]

450-mm、ウェーハcapacityなど巡って相次ぐ戦略的駆け引き

450-mm、ウェーハcapacityなど巡って相次ぐ戦略的駆け引き

Semicon West 2012(SAN FRANCISCO)開催に合わせて何かが起きる、変わるという受け取りがある。今回は、リソ装置最大手、ASMLが開発投資を募るequity-plus-researchプログラムの働きかけを行って、インテルが3260億円投資するという大きな動きが見られている。EUVリソおよび450-mmはじめ事態打開促進を目指して、トップメーカー同士の具体的な連携の発表である。 SamsungおよびTSMCにもASMLから声がかかっており、また、モバイル機器プロセッサを巡るウェーハcapacityも依然各社間の駆け引きが続いている。 [→続きを読む]

控え目な伸びの世界販売高のなか、引き続く我が国半導体の試練

控え目な伸びの世界販売高のなか、引き続く我が国半導体の試練

米SIAから5月の世界半導体販売高が発表され、ここ数カ月は前月比伸びる基調となっているが、1月〜5月累積販売高は前年同期に比べてすべての地域にわたって下回っている状況である。奇しくもこの発表とほぼ同じタイミングで、マイクロンのエルピーダ買収およびルネサスのMCU事業にさらに集中して工場の売却あるいは閉鎖と人員削減を大幅に行うという再建施策が発表され、本当に慌ただしい事態の受け止め方となっている。最先端技術を先駆けて開拓、積み重ねて花開くやりがい、飽くなき半導体の面白さを我が国挙げてぜひとも維持していかなければならないというさらなる思いである。 [→続きを読む]

クルマ用半導体は期待ほど伸びない〜新型環境車やシェールガスが与える影響

クルマ用半導体は期待ほど伸びない〜新型環境車やシェールガスが与える影響

毎年のことであるが、5月の中旬になると風光明媚で知られる日本三景の一つである松島の温泉旅館にむさくるしい男たちが続々と集まってくる。その男たちとは、国内の主要半導体メーカーのエンジニアや工場長などである。ある半導体関連の商社が主催する会合であるが、非公式に様々な情報交換ができることで参加者が増えている。単なる交流会ではなく、セミナーやパネルディスカッションも開催されるのだ。 [→続きを読む]

こんどはグーグルからのタブレット、ますます慌ただしいアップデート

こんどはグーグルからのタブレット、ますます慌ただしいアップデート

タブレットそしてスマートフォンを巡るプレーヤー間の競合の事態の動きが一層目まぐるしさを増してきている。マイクロソフトに続いて今度は、グーグルが自社ブランドのタブレットを投入、アップルiPadの半額以下の価格設定としている。市場の顧客満足が如何に反応するか、間断のない仁義なき戦いの様相に映ってくる。28-nm生産capacity不足へのクアルコムの対応が引き続き注目となる一方、アップルとサムスンの間の特許、デザイン係争は、サムスンの一部機種の米国内販売差し止めという事態を迎えている。 [→続きを読む]

マイクロソフトのタブレットに市場の響き、ブルータス お前もか!

マイクロソフトのタブレットに市場の響き、ブルータス お前もか!

前回の本欄に続く市場制覇を目指した打ち上げの1つのトドメの雰囲気を感じてしまうが、気を揉ませたマイクロソフトからのタブレットの発表が行われて、上記の通り議場で刺殺された共和制ローマ末期の独裁官、ガイウス・ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)の最期の言葉がタイトルに使われた記事も見られるほどである。スマートフォン、タブレットはじめモバイル機器のアップルを軸とする急拡大は、ついにマイクロソフトまで同社初めてとなるコンピュータハード製作に駆り立てているという感じ方である。 [→続きを読む]

<<前のページ 99 | 100 | 101 | 102 | 103 | 104 | 105 | 106 | 107 | 108 次のページ »