2012年10月 1日
|長見晃の海外トピックス
最先端プロセス世代をリードするプレーヤーが数えるほどに絞られてきている一方、iPhone 5はじめ先端技術の粋を競うモバイル機器市場の世界的な活況が続いている。パソコン市場も劣勢挽回の動きが今後活発化するのは必至というなか、ファウンドリー業界の大手プレーヤー間の一層の凌ぎ合いの様相を、特に先端プロセス、モバイル市場、MEMSという切り口で見い出している。ファブレス、Fab-lite化がますます進む流れを受け、ファウンドリー業界の最先端プロセスおよび市場獲得を巡る先陣争いに注目せざるを得ない。
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2012年9月26日
|河田勉のIT開発の視点
音楽を持ち歩くという発想を最初に実現したのは、ソニーのウォークマンであることはよく知られている。1979年に登場して、あっという間に世界を席巻した。好きな音楽を持ち歩き、イヤホンで聞く文化を定着させたという意味でも、素晴らしい発明である。
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2012年9月24日
|長見晃の海外トピックス
iPhone 5が発売され、発表に続く余韻、反響が引き続いている感じ方である。アップルの株価も記録的な大台を突破した後の発売となり、即日に中身のteardown解析による概要データがいくつか記事に表われて、スピード溢れる展開に高揚感を覚えるところがある。直接結びつくかどうかはあるが、Globalfoundriesが、モバイル市場拡大に向けてFinFETベースで工夫を施した新14-nmプロセス技術を発表、今後への期待感をもたせている。活性化材料とそれによる意気発揚の空気拡大を期待する1つの表われと感じている。
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2012年9月21日
|大和田敦之の日米の開発現場から
プロセスノードが28nmになりfinFETが登場した結果、超LSIの集積度は凄まじく上がった現在、ファンドリに深刻な問題が発生している。finFETは3次元的な構造を利用して集積度を上げることが可能だ(図1、参考資料1)。ファウンドリ問題を記述する前にファブレス企業とファンドリの関係を筆者なりに整理し理解をしたのでそれを共有しておこう。
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2012年9月18日
|河田勉のIT開発の視点
半導体技術とソフトウエア技術の双方の進化が、エレクトロニクス・ITの新製品・新技術を生み出すようになってきた。半導体の進歩だけでも、ソフトウエアの進歩だけでも新製品を実現することは難しい。このシリーズは両者の進歩がもたらした結果、社会を変えてきた様子について考察してみる。
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2012年9月18日
|長見晃の海外トピックス
時を合わせ同じSan Franciscoのhalf a blockの距離を置いて、Intel Developer Forum(IDF)でのインテルの最新製品&技術およびアップルからの注目のiPhone 5発表が行われている。相次いだ動きを示す業界記事のタイトルの1つとして次の通りである。
◇Intel, Apple may be two ships passing in the light (9月14日付け EE Times)
Moore則に基づく先端化の歩みが健在のインテル、予想通り各方面からの反響が喧しいアップルの状況を、現代ネット社会での反応で受け止めている。
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2012年9月10日
|長見晃の海外トピックス
米国SIAから7月の世界半導体販売高が発表され、前月、6月から0.2%増と僅かに増加、前年同月比の方は1.9%減とマイナス幅を縮めている状況となっている。戻し基調が拡大して前年を上回るかどうか、予断を許さない現時点であるが、Windows 8、iPhone 5と本年後半を活性化する打ち上げが控えているなか、IntelおよびARMからはマクロ経済不安による需要鈍化が予想されるとの警告メッセージが出されている。世界経済の動きとともにパソコン、モバイル機器新製品の消費者を引き付ける度合い如何に何よりかかってくる。
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2012年9月 5日
|泉谷渉の視点
半導体のプロセス技術は飛躍的に進展し、いまや超微細ナノの時代を迎えている。しかしながら、シリコンをベースに作り上げるという世界はあまり変わっておらず、それほどの進展もない、という人たちも数多い。なぜならば、インテルのプレーナ技術(編集室注1)登場以来、トランジスタは常に平面型の2次元構造であり続けたわけで、半導体の最も基礎となるトランジスタは何にも変わっていない、ともいえるだろう。
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2012年9月 3日
|長見晃の海外トピックス
アップルとサムスンが真っ向からぶつかるスマートフォンなどの特許侵害を巡る係争で、世界が注目する米国ではアップル側に軍配が上がり市場の大きな反応を呼んで余韻冷めやらないなか、世界10ヶ国に及ぶこの係争はそれぞれの争点をよく理解する必要があるが、東京ではアップルの訴えに対しサムスンの侵害はなかったとの評決が下されている現時点である。知的財産の価値観というもの、新興市場がリードするなかでの顧客満足というもの、この両者のぶつかり合い、鬩ぎ合いを改めて考えている。
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2012年8月31日
|禿節史のデザインフィロソフィ
最近、電機産業の凋落が伝えられている。かつて世界に君臨した日本の電機メーカーはなぜ没落したのだろうか。どうすれば回復できるのか、考察してみよう。(注1)
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