2013年2月14日
|鴨志田元孝の技術つれづれ
今年も1月30日〜2月1日に東京ビッグサイトでnano tech 2013(参考資料1)が開催された。年々充実され、盛況になっていくのが肌で感じられるのは喜ばしい。昨年も記述(参考資料2)したが、専門家や、研究機構の室長あるいは大学教授クラスまでが説明員としてブースに立ち、懇切丁寧に話をしてくれるのもこの展示会の特徴である。筆者のように組織を退職し、わからないことを気楽に聞ける環境を失った者にとって、日頃の不明な点を専門家の説明で一挙に解消し、かつ思い浮かばなかった点についても気付かされることがあるのは、大変ありがたいことでもあり、楽しいことでもある。
[→続きを読む]
2013年2月12日
|長見晃の海外トピックス
米SIAから定例の月次世界半導体販売高の発表があり、今回は昨年、2012年の総括りのタイミングである。2011年の総販売高、$299.5 billionから2.7%減の$291.6 billionということで、この集計での$300 billionの壁の厚さをこの数年繰り返す感じ方となっている。半導体業界では最先端微細化技術、大きく世界経済では特に先進経済圏でのjobs創出・拡大に向かう大きな壁の打開・打破が喫緊の課題と思うが、米SIAそして間近のObama大統領一般教書演説でもjobs創出が最重点と極めて明確なスタンスが打ち出されている。
[→続きを読む]
2013年2月 4日
|長見晃の海外トピックス
デフレ脱却に向けて大きく前進するシナリオを進める我が国であるが、昨今の急速な円安・株高が国内エレクトロニクス業界はじめ各社業績に早速の急回復として見えてきている。世界的にも同時株高の様相となっており、当面本物の景気回復につながるかどうか、世界の経済情勢に注目ということと思う。モバイル機器の活況のなか昨年末にきて高水準の在庫となっている半導体市場では、今後本当に景気拡大となるかに警戒感、あるいは慎重な姿勢が強まる状況が見られている。
[→続きを読む]
2013年1月29日
|泉谷渉の視点
ボーイング787の不具合は国内外に多くの波紋を呼んでいる。1機あたりの推定価格が約200億円であり、800機を作る計画であるからして16兆円の大型商談が予想されているのだ。ところが、787の安全性に問題があると認定されれば、この生産計画は著しく狂ってしまう。炭素繊維、リチウムイオン電池をはじめとする多くの先端部材を、ボーイングに供給している日本の部品/素材メーカーには大打撃となってしまうだろう。
[→続きを読む]
2013年1月28日
|長見晃の海外トピックス
パソコン低迷、モバイル機器活況という時代の節目を感じさせながらの新年となって、今回は必然的にモバイル機器をリードするアップルおよび市場の伸びを引っ張るサムスンの業績、それを受けての設備投資、半導体市場予測の発表という、これも恒例、早々の波紋を受け止めている。アップルは過去最高の四半期売上高&純利益を記録したものの、横這いで次の伸びの一手が見えないという市場の見方から株価急落、時価総額首位の座も明け渡すとともに、サムスンの半導体設備投資にもブレーキがかかる動きとなっている。
[→続きを読む]
2013年1月21日
|長見晃の海外トピックス
スマートフォン、タブレットなどモバイル機器活況の一方、パソコン低迷という昨年、2012年の流れを引いて迎えた新年、2013年であるが、早々に関係各社業績に顕著に表れるとともに、2012年ファウンドリー売上げランキングではその流れに沿った順位の大きな変動がトップ5のなかで見られている。
加えて、450-mmウェーハ、EUVリソなど最先端技術およびグローバル経済の方向性など、応用システムの市場ニーズそしてその市場地域圏それぞれでの具体的な展開如何に大きくかかる半導体業界の全体模様を受け止めている。
[→続きを読む]
2013年1月17日
|大和田敦之の日米の開発現場から
1995年にWindows 95 OSがリリースされて以来、それを搭載した PC が広く普及し、IT ではクラウドなどが出現し、小売ビジネスにまで波及し、その様相が一変して来ている。日常生活に必要な衣服や食品はもちろんだが、工具などを扱う業者も出て来た。さらに最近は大量の印刷を通販で請け負う業者さえ出て来た。印刷の場合は原稿をPDFなどのフアイルをネットで送付する。
[→続きを読む]
2013年1月15日
|長見晃の海外トピックス
本格的に動き始めた2013年、賀詞交歓会や新年挨拶の話し合いも、政権交代が行われて円高・デフレ脱却に向けた金融政策、そして財政政策、成長戦略という「3本の矢」が謳われ、まさに市場気分が高揚、盛り上がるなか、新しい市場分野、そして成長著しい市場地域が話題に上ってきて大きな期待感に包まれるところがある。この熱気が本当の本物の我が国の再生に向けて結実していくよう、特に昨年大変な苦境に見舞われた半導体・エレクトロニクス業界だからこそ一層強まる思いである。
[→続きを読む]
2013年1月 7日
|長見晃の海外トピックス
新年、2013年早々の米SIAからの定例の月次世界半導体販売高の発表、今回は昨年11月分である。前月比、前年同月比ともに2.0%増となっているが、米国地域のここ数ヶ月の販売高の伸びが著しく大きな原動力という全体の構図である。8月の$4.19 billionから11月は$5.03 billionに月毎伸びて、9-11月合計が6-8月のそれを20.2%上回るという伸びっぷりで、2013年の出だしに弾みをつけている。しかしながら、米国も新年明けて早々"財政の崖"をなんとか回避した状況があり、低迷から脱出を図る欧州および我が国、新たな政治体制で臨む中国、韓国はじめAsia Pacificと、政治および経済両睨みの注視が2月10日の旧正月に向かうなかますます必要な情勢と感じている。
[→続きを読む]
2012年12月31日
|長見晃の海外トピックス
暮れようとしている2012年、半導体業界は販売高がまたまた$300 Billionの壁に阻まれて、前年比2〜3%台の減少が見込まれているが、その中身は波乱万丈の要因を孕んでいる。世界経済停滞のなか、スマートフォン、タブレットはじめモバイル機器の新製品が次々と発表されて熱い活況を呈し、パソコンの低迷を大きく補う様相となっている。対応してNANDフラッシュがDRAMを初めて上回る見込みも出されて、モバイル機器の活況が引っ張る最先端プロセス、設計そして製造の新たな業界の移行モードが強まっている。
[→続きを読む]