2013年9月 9日
|長見晃の海外トピックス
米SIAから7月の世界半導体販売高が発表され、本年では月次最高となる$25.53 billionで、前月比2.6%増、前年同月比5.1%増、特にAmericas地域の伸びが目立つ内容となっている。9月前半は注目の新製品発表がアップル、インテルなど控えており、モバイル機器が主に引っ張る活況が本年後半にどう引き続くか、に注目である。早速にサムスンの腕時計型端末はじめ新製品の打ち上げが始まる一方、携帯事業関係での大型買収の動きが業界を驚かせて、半導体販売高への今後のインパクトに目が離せないところである。
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2013年9月 5日
|泉谷渉の視点
アベノミクス効果が製造業にもたらしているものとしては、まず自動車業界の設備投資拡大があるだろう。トップを行くトヨタは、2013年度通期で9200億円を投入する構えであり、日産自動車も5700億円投入となっている。ホンダもまた2013年度は7000億円を投入する。
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2013年9月 2日
|長見晃の海外トピックス
物思う秋に向かって、これから新製品発表、展示会、業界・学会など一連の恒例イベントが続いていく。早速のところでは、アップルのiPhone 5Sがやはり最大の注目であり、インテル、マイクロソフトはじめ一刻を争う情報戦の様相が年々熱を帯びてきている感じ方である。一方、MPUトップ設計者の年次会合、Hot Chips conferenceが開催され、こちらでは今後の方向、10年先を見据えた議論が早々に展開されている。Moore則そしてSSDsに今回注目しているが、半導体業界秋の演目の本格幕開けを迎える現時点である。
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2013年8月26日
|長見晃の海外トピックス
モバイル機器の活況で昨年のペースをほんの少し上回っているという本年の世界半導体販売高の現時点であるが、猛暑のなか秋の気配が見え始めているところ、9月前半のアップルの新型iPhone発表、インテルの開発者向け会議、そしてサムスン、ソニーなど出展するコンシューマ・エレクトロニクスショー「IFA 2013」と、目白押しの新製品打ち上げが行われ、いよいよ競い合い秋の陣の到来である。マイクロソフトのバルマーCEOの退任も伝えられ、スマートフォンを中心とするモバイル革命の荒波が続く最中である。
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2013年8月19日
|長見晃の海外トピックス
日本列島が猛暑に見舞われるなか、世界の半導体市場もモバイル機器関連の引き続く熱気が引っ張って、分野別の温度差は見られるものの今後に向けて注目せざるを得ないダイナミックな動きが噴出している。PC用MPUの低調を補って余りあるタブレットおよび携帯電話用プロセッサ、SoCがメモリを大きく上回っていくテスト装置市場、と変わる市場の様相がデータに表われている。さらに、ついにというかスマートフォン販売数量がこの第二四半期にfeature phonesを初めて上回るなど、以下波乱含みの現時点の市場である。
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2013年8月15日
|大和田敦之の日米の開発現場から
8月15日は、第68回の終戦記念日だ。よく言われて来たことだが、ほとんど焼け野原の状態から我が国の復興は始まった。強い日本のベンチャー企業が何社も立ち上って来た。例えば、パナソニック、ソニーそしてホンダなどの企業は、ゼロからスタートし、今や大企業として世界的に活躍している。そして戦前から続いて来た重化学工業と共に、早い段階でアジア最強の経済を作りあげた。
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2013年8月12日
|長見晃の海外トピックス
米SIAより月次の世界半導体販売高が発表され、今回はこの6月分、今年の前半を折り返すデータ内容である。年初からの販売高累計が$145.1 billion、前年同期比1.5%増であり、このところ半導体業界に立ち塞がっている$300 billionの壁に対して今年はどうなっていくか、後半にかかってくる。
今回のデータでは、Americas地域が引き続き伸びを引っ張り、販売高の60%近くを占めるAsia Pacific地域が堅実に支える全体構図である。モバイル機器の売れ行き、メモリ価格に敏感になる現時点の市場となっている。
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2013年8月 7日
|泉谷渉の視点
灼熱の夏のなか、九州は久留米の町を歩いている。久留米がすりで有名なこの町は、九州新幹線も止まることでアプローチは非常に良い。駅前には久留米から創業したブリヂストンの巨大タイヤがモニュメントで置いてある。また東芝創業者の田中久重のカラクリモニュメントも高くそびえている。汗を吹きながらブリヂストン美術館の方に向かっていたら、ここは松田聖子の出身地であることをふいに思い出した。
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2013年8月 5日
|長見晃の海外トピックス
予定通りの運びではあるが、米国Micron Technology社によるエルピーダメモリの完全子会社化が完了して、DRAM世界トップのSamsung Electronicsにウェーハvolumeでは肉薄する規模のDRAMメーカーがスタートすることになった。圧倒的に少ないマスク枚数、小さなチップサイズでDRAM業界を驚かせたかつてのMicronを思い起こして、いよいよこれから一層絞られたプレーヤー間の新たな業界競合模様の展開である。相次いだ我が国の半導体メーカー・拠点を巡る激動を、そのような目でそれぞれに受け止めている。
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2013年7月29日
|長見晃の海外トピックス
high-endスマートフォンの売れ行き低迷など不安要因が出ているなか、アップル、QualcommそしてSamsungの第二四半期売上高は過去最高を示し、モバイル機器に当面の伸びを託さざるを得ない状況である。このようななか、売上げアップを図るあの手この手ということで目についたのが、インテルの先端プロセス品はもちろんとしてカスタム半導体へのアプローチ、そしてアナログ半導体を引っ張るテキサス・インスツルメンツ(TI)の設計データ提供のアピールであり、ともに顧客密着の原点を感じている。
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