AIチップの市場調査から見えてくるNvidiaの強さ

NvidiaのAIチップよりも消費電力が小さく性能が高いAIチップを多数の半導体企業が発表しているからといっても、Nvidiaの優位性は当分変わらない。NvidiaはAIチップだけではなくAI用のソフトウエアやライブラリ、開発ツール、サービスなど総合力で圧倒しているからだ(参考資料1)。AIチップだけでもNvidiaが着実に市場シェアを伸ばしているデータを市場調査会社TrendForceが明らかにした。 [→続きを読む]
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NvidiaのAIチップよりも消費電力が小さく性能が高いAIチップを多数の半導体企業が発表しているからといっても、Nvidiaの優位性は当分変わらない。NvidiaはAIチップだけではなくAI用のソフトウエアやライブラリ、開発ツール、サービスなど総合力で圧倒しているからだ(参考資料1)。AIチップだけでもNvidiaが着実に市場シェアを伸ばしているデータを市場調査会社TrendForceが明らかにした。 [→続きを読む]
企業向けのAI推論用のSSD(半導体ディスク)は、AIの進展と共に成長しているが、2028年にはスマートフォンや消費者向けPCのSSDなどの分野を抜き、最も数量の出る分野に成長するとTrendForceは見ている。昨年から今年にかけて、HBM(High Bandwidth Memory)はGPU(Graphic Processing Unit)とセットで使われているが、NANDフラッシュもAIコンピュータのSSDに数量を伸ばしていきそうだ。 [→続きを読む]
米Intelがファウンドリをビジネスとして確立するためのパートナーとのエコシステムを、新CEOであるLip-Bu Tan氏が、このほど開催したIntel Foundry Direct Connectで明らかにした。同氏はIntelを、技術、カスタマフォーカスだけではなく企業文化も変えることを訴えており、ファウンドリとしてのパートナーとして、EDAトップ3社に加え、PDF Solutionsを紹介した。 [→続きを読む]
日本IBMは、AI時代に向けた初のメインフレームコンピュータ「IBM z17」を発表したが、ここに新しいCPUとAIチップを搭載した。CPUはIBM Telum IIプロセッサであり、AIチップ「IBM Spyreアクセラレータ」はドーターボードに組み込まれている。CPUは独自の「z/OS」で動作し、プロセッサチップ上には簡単なAIエンジン回路もある。 [→続きを読む]
東京工業大学が東京医科歯科大学と一緒になり、東京科学大学と名前を変えた。英語ではInstitute of Science Tokyoと呼ぶ。東京工業大学最後の学長だった益一哉氏(図1)が最終講義を行った。「未来を先送りしない」というタイトルの講義(講演)であり、ずっとアカデミアの分野を歩んできた同氏だが、産業界にも理解を示し、「新産業を興すことが東京工大の原点」だと話す。いくつかのエピソードを拾ってみよう。 [→続きを読む]
ラピダスの北海道工場に製造装置が続々と入っており、4月1日からようやく装置やラインなどを試してみることのできる段階に入った。いわばパイロットラインの利用が始まったと言える。石破内閣の提案した2025年度予算が議会を通り、経済産業省傘下のNEDOが補助金を提供できるようになった。これによりラピダスが本格的にラインを使えるようになる。 [→続きを読む]
ラピダスが、人材派遣会社のシンガポールQuest Globalと戦略的パートナーシップを結んだ。ラピダスに少ない半導体設計エンジニアを外部から調達しようというもの。ファウンドリビジネスでは製造ラインを揃えても顧客が来るわけではない。半導体設計エンジニアやセールスパーソンがいなければ顧客の注文を理解できない。顧客は自分のシステムにしか興味がないからだ。 [→続きを読む]
Texas Instrumentsは、MSPM0マイクロコントローラの製品ポートフォリオを拡充、最小の製品では米粒より小さな8ピン(リード)の32ビットマイコンをEmbedded Worldで示した。このMSPM0C1104製品は面積がわずか1.38mm2しかないウェーハレベルのCSP(Chip Scale Package)に入っている。補聴器やイヤホン、電動歯ブラシ、スタイラスペンなどの超小型の分野を狙う。 [→続きを読む]
Intelの子会社ではあるが、AlteraはFPGA(現場で回路を書き換え可能なロジック)メーカーとして2024年独立した。最近、記者会見を開き、IntelだけではなくTSMCをはじめとする世界中のファウンドリを使うことをAltera CEOのSandra Rivera氏が明らかにした。Intelはパートナーの1社であるが、Alteraは独立したFPGAメーカーに戻った。 [→続きを読む]
LED照明など積極的に照明分野に注力してきたOSRAMと、センサやその周辺ICを得意としてきたams(旧Austria Micro Systems)は2020年7月に合併したが、その後の活動について日本ではほとんど知られなかった。ams OSRAMの CEO兼取締役会会長であるAldo Kamper氏(図1)がこのほど来日し、今後の戦略について語った。狙う分野は、自動車、産業、医療、モバイル、である。 [→続きを読む]