2010年8月27日
|技術分析(半導体製品)
先週、キヤノンが全額出資子会社のSEDを9月30日に解散することを発表したが、電界放射ディスプレイや有機ELディスプレイの存在意義が今一つ損なわれる動きがはっきりしてきた。液晶ディスプレイは応答速度が遅いというのはこれらのディスプレイの存在意義の一つだった。しかし、液晶が遅くても半導体チップでそれをカバーできる。米IDT社は240Hzまでのフレームレートに対応できるコンバータICの性能を明らかにした。
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2010年8月24日
|技術分析(デバイス設計& FPD)
MEMSデバイスにシステム的な考えが必要になってきた。アップル社のiPhoneや任天堂のWiiで使われたMEMSの加速度センサーには、センサー信号から楽しさをどう表現するかというアルゴリズムが重要だった(関連記事1)。今後、MEMSの品種や応用が増えてくるのにつれ、センシング技術とソフトウエアの融合とそのエコシステム構築がMEMS開発のカギを握るようになってきそうだ。
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2010年8月10日
|技術分析(半導体応用)
米ナショナル セミコンダクター社が、リチウムイオンバッテリの有効利用や、ソーラーパネルの出力低下の防止、LED照明システムの効率向上など環境を配慮したパワーエレクトロニクスに注力している。環境にやさしいソーラーやLEDとはいえ効率が悪くては環境にやさしいとはいえない。効率アップによる新市場は最終ユーザーのメリットも大きい。
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2010年8月 3日
|技術分析(製造・検査装置)
高周波測定器でかつて定評のあったヒューレット-パッカード社から1999年スピンオフしたアジレントテクノロジーだが、さらに2006年スピンオフしたヴェリジー社が高速メモリーのテスターV93000プラットフォームや、53,000本以上のプローブを使って1回で試験するテスターV6000メモリー専用テスターなど進化させている。
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2010年7月23日
|技術分析(デバイス設計& FPD)
米ケイデンスデザインシステムズ社は、半導体チップユーザーがチップというよりSoCを含めたシステムの設計を最初から容易にできるようにする目的で「System Realization」を開発するため、ARM社との協業を拡大すると発表した。
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2010年7月23日
|技術分析(半導体応用)
クアルコムは、遠隔地の住民を対象にした、ヘルスケア情報を札幌医科大学の医師に送り患者の身体状況をモニターするという実験を始めた。医療用・ヘルスケア用のワイヤレスチップ実現に向けた第一歩となる。この実験には医療関係の社団法人MedPAも参加している。
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2010年7月16日
|技術分析(半導体製品)
自然エネルギーを利用する電池の要らない無線回路を特長とするエネルギーハーベスティングの標準化団体である欧州エンオーシャンアライアンス(EnOcean Alliance)が日本市場で積極的に活動し始めた。電池を使わないワイヤレスのリモコンや自動的にビルの伝統を点滅消去するセンサー装置などを開発したドイツのエンオーシャン社がワイヤレスジャパン2010で開発キットを展示した。
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2010年7月 2日
|技術分析(プロセス)
TSMCが28nmプロセスにおいてゲートラストを選択することを発表した。7月2日開催するTSMC2010 Technology Symposium Japanに先だって、1日にメディア向けにその概要を発表したが、メディアに対してエンバーゴをかけ、本日正午を持って発表となった。
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2010年6月22日
|技術分析(半導体製品)
シリアルメモリーといえば、I/O端子数を減らし、遅いアクセスの安物メモリーという印象を持つ読者は多いだろう。ところが、シリアルメモリー方式が帯域幅を上げながら消費電力を下げられる手法として、新たなモデルチェンジを行っている。このほどSPMTコンソシアムの会長が来日し、その新手法について語った。
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2010年6月16日
|技術分析(製造・検査装置)
プラチックエレクトロニクス製作の量産にはR2R(ロール-ツー-ロール)方式が向いているが、ロールから出てきたシートがほんのわずかでもずれるとシートの先端は大きくずれてしまう。特にTFTの1画素分の小さなパターンずれは致命的だ。このためR2Rマシンの途中に絶えず細かい位置制御が求められる。一方、インクジェット方式は今すぐという応用には出番がある。
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