沖電気の半導体部門をロームが買収する真相を読む

5月最後の週の最大のトピックスは、いうまでもなく沖電気半導体事業のロームへの売却であろう。日本経済新聞が5月28日に報道した同日、沖電気工業がプレスリリースを発表している。これは、日経が沖電気売却のニュースを特ダネですっぱ抜き、新聞が先に出しぬいた形になった。 [→続きを読む]
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5月最後の週の最大のトピックスは、いうまでもなく沖電気半導体事業のロームへの売却であろう。日本経済新聞が5月28日に報道した同日、沖電気工業がプレスリリースを発表している。これは、日経が沖電気売却のニュースを特ダネですっぱ抜き、新聞が先に出しぬいた形になった。 [→続きを読む]
先週は明るいニュースはあまりなく、しかもビッグニュースといえそうなネタは少なかった。今年における台湾のIC生産額の統計がITRI(工業技術院)から発表され、2008年は対前年比4.4%増の501億米ドル(1兆5300億台湾元)になる見通しで、ファウンドリビジネスのIC製造業界、ファブレスのIC設計業界、アセンブリのICパッケージング業界についても発表されている。 [→続きを読む]
先週のニュースでは、DRAM市場が2008年は徐々に回復していくだろうという見方が新聞あるいは調査会社のニュースから見られた。ただし、詳細に読むと希望的な観測も混じっており、やはり予測は予測にすぎないことが垣間見える。 [→続きを読む]
先週はゴールデンウィーク明けで本来ならネタ切れの週ではあるが、5月8日の日本経済新聞朝刊トップに、「ローム、LSI開発、家電の待機電力ゼロに」という記事が掲載され、驚いて内容を読み、ニュースリリースを取り寄せた。しかし、これだけの情報ではまだ実態が分からない。技術者から取材してみないと何とも言えないが、このLSIを使ったからといって家電の待機電力はゼロにはならないようだ。それよりもインテルが新しい動きを見せていることに注目したい。 [→続きを読む]
DRAMメモリー価格がそろそろ底を打ち始めたというように新聞のトーンが変わってきている中で、DRAM各社の業績が発表された。いずれも赤字に転落し、トップを走るサムスンでさえ、NANDフラッシュは黒字だがDRAMは赤字だと言われている。ということはすべてのDRAMメーカーが赤字になっても作り続けていることになる。DRAMメーカーの脱DRAM模索事例を紹介しよう。 [→続きを読む]
先週は、半導体各社から決算発表があった。NECエレクトロニクスはようやく50億円という利益を計上したが、研究開発費を抑えてぎりぎりでひねり出したといわれる黒字であり、売り上げは予想値よりも減少しており健全な経営状態とはまだ遠い。エルピーダは2004年11月の株式上場以来初めてという赤字250億円を計上した。DRAMの値下げ合戦の影響が大きい。決算発表は各紙に任せるとして、実は海外でAppleがらみのビッグニュースがあった。 [→続きを読む]
先週は、日本ビクターの国内向けテレビ事業の撤退というニュースがもっとも衝撃的だった。日本で初めてテレビを作り、「イ」の文字を画面に映し出した高柳健次郎、元浜松工業高校(現在の静岡大学工学部)助教授は、戦後日本ビクターに移り、テレビ事業を創出した。今でも日本ビクターといえば高柳健次郎氏の名前が脳裏に浮かぶ。 [→続きを読む]
先週あっと驚いたニュースは、富士通マイクロエレクトロニクス社の社長交代のニュースだった。ただし、前社長の辞任というような個人的な話はこのコラムでは触れない。ネットでは2チャンネルなど匿名性や無責任性を利用して個人を詮索する話がまま見られるが、見ていて気持ちの良いものでは決してない。富士通の新社長には半導体産業の盛り上がりに貢献していただくことを期待したい。それより、海外の動きが先週も活発だった。 [→続きを読む]
SEMIが先週、極めて興味深い発表をしている。それは半導体関係の材料が2007年に14%伸び、2008年も11%伸びると予想しているというニュースだ。2007年には半導体デバイスそのものは3%しか伸びなかったが、材料の伸びはそれをずっと上回っている。ちなみに、半導体チップの売り上げは3%増の2560億ドルに対して材料は420億ドルである。この数字がなぜ興味深いか。 [→続きを読む]
先週のニュースでは、半導体製造装置の2007年の総売上額がSEMIから発表され、台湾が最も大きな市場で日本を抜いたことがはっきりした。台湾の半導体メーカーが2007年の製造装置の売り上げで抜くことは、セミコンポータルの「マーケット」コラムで追い続けていたため、いまさらという感じがないわけではない。ただし、2008年の市場がどうなるかという目で見る場合には、まずTSMCやUMC、Powerchipなどの設備投資をウォッチしていかなければならないということだろう。 [→続きを読む]
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