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週間ニュース分析

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環境ビジネスへの投資や仕組み作りに関するニュースが相次ぐ年末年始

環境ビジネスへの投資や仕組み作りに関するニュースが相次ぐ年末年始

2008/2009年の年末年始は、設備投資の凍結、リストラクチャリングといったネガティブな記事と、これからの環境ビジネスへの投資や仕組み作り、といったポジティブなニュースが混在していた。日本全体の製造業をけん引してきた自動車産業、中でもトヨタ自動車が2008年度(2009年3月期)見通しとして1500億円程度の赤字になると発表したことは最大のショックであった。2007年度には売上25兆円、利益2兆円というこの優良企業が赤字に転落するわけだから。日本経済新聞は「外需依存の日本に打撃」という見出しで解説を加えた。 [→続きを読む]

自動車・家電・製造装置各企業のニュースから見えてくる今後の一大産業

自動車・家電・製造装置各企業のニュースから見えてくる今後の一大産業

先週、自動車産業での営業成績や、家電メーカーのM&Aの実現、SPIフォーラムが開催したセミナー「車載半導体、品質とトレーサビリティのインパクト」講演などから、今後大きな産業に発展する分野が見えてきた。自動車産業ではホンダが今年度営業赤字になる見通しを発表しながらも将来へ向けた新合弁会社構想も発表するなど、将来への布石を築いていく。一方、パナソニックの三洋電機買収がようやく実現することが決まった。一見つながりのないようなニュースが実は1本の糸でつながっている。推理小説のような謎解きが見えてきた。 [→続きを読む]

ソニーが正社員の削減にまで言及、合計1万6000人を削減する計画を発表

ソニーが正社員の削減にまで言及、合計1万6000人を削減する計画を発表

先週最大のトピックスはソニーの1万6000人の人員削減計画だろう。これまでのエレクトロニクス企業は正社員の人員削減には触れてこなかった。季節労働者や派遣労働者など日本では切りやすいところから首を切り始めているが、正社員にまで人員削減を計画したのは最近ではこれが初めてといえる。ソニーは8000人の契約社員と8000人の正社員を削減するという計画を発表した。 [→続きを読む]

セミコンジャパンに合わせ、新しい市場、ビジネスを模索するニュースが満載

セミコンジャパンに合わせ、新しい市場、ビジネスを模索するニュースが満載

セミコンジャパンが先週金曜日に閉幕した。出展社数、出展小間数は若干の減少は見られたものの、参加者は10%以上の減少になった模様だ。正式な集計はもう少し時間がかかるとのことだが、SEMIジャパンの速報値として今年は9万7000人で、昨年の11万人から1割以上減少したようだ。先週のニュースでセミコンジャパン開幕に合わせた製造装置市場の見通しが発表されたが、2009年は21%減と2年連続2ケタ減少という見込みであった。 [→続きを読む]

海外勢と組んだり、自社のコアコンピタンスに集中して未来を拓く取り組み

海外勢と組んだり、自社のコアコンピタンスに集中して未来を拓く取り組み

出口の見えない経済状況の中で何とかして活路を見出そうとする半導体メーカーの努力がしのばれるような記事が先週はいくつかあった。ガラパゴス現象を何としても避けるため、大きな市場が見込まれる海外への展開をいかに進めるか、自社のコアコンピタンスをどう生かして攻めていくか、などいろいろな戦略が見え隠れする中、先週のニュースからいくつか紹介したい。 [→続きを読む]

景気後退の中に活路を見つけ次の上昇に備える、半導体製造装置産業

景気後退の中に活路を見つけ次の上昇に備える、半導体製造装置産業

先週はWSTS(世界半導体市場統計)が今年の半導体市場を2.5%増と下方修正し、2009年の半導体市場は8年ぶりに減少、2.2%減になる見通しを発表した。このニュースは、世界の景気後退が押し寄せ、半導体市場にもひたひたとやってきたことを伝えている。2008年の前半は良かったが後半は見通しが暗いとする企業はまだましで、前半も悪かった企業は来年生き残りを賭ける覚悟が必要かもしれない。ただし、長期的には半導体は成長し続ける産業であることを忘れてはいけない。 [→続きを読む]

不景気な話が多い中にも見えてくる一筋の光がさしている

不景気な話が多い中にも見えてくる一筋の光がさしている

先週は、重要低迷、マイナス幅、減収へ、再編、設備投資先送り、工場集約など、良い話が少なかった。米IT系の勝ち組にも影が見られるという見出しで今年の後半は売り上げが減少するという見込みをインテルが発表した。MID(モバイルインターネットデバイス)、UMPC(ウルトラモバイルPC)、ネットPCなど、いわゆる「5万円PC」のエンジンとなるAtomプロセッサの売れ行きが思いのほか、好調だったのにもかかわらず後半の見通しは暗い。そのような中にも新しい動きが垣間見られた。 [→続きを読む]

半導体/FPD産業に対する世界金融危機の影響、ボディブローのようにじわり

半導体/FPD産業に対する世界金融危機の影響、ボディブローのようにじわり

エルピーダが8月に中国江蘇省蘇州市と合弁でDRAMを生産する工場の建設を発表していたが、このほど1年程度先送りすることをエルピーダの坂本社長が発表した。エルピーダは2008年度上期(4~9月)の連結決算において、売上高は2228億円、最終損益が456億円の赤字になった。特に直近の7~9月期の最終損失は318億円となり、四半期ごとに赤字幅は広がっている。先週のニュースは金融危機の影響が出てきたことを示している。 [→続きを読む]

ビッグニュースはパナソニックの三洋電機買収、製品ポートフォリオ拡大へ

ビッグニュースはパナソニックの三洋電機買収、製品ポートフォリオ拡大へ

日本経済新聞が土曜日に特ダネとして、パナソニックが三洋電機の買収に動いているという第一報を報じたが、翌日に具体的な株式市場からの調達をはじめとする詳細情報が流れた。買収金額はこれからのデューデリジェンスを経て正式に決まるようだ。もともとは松下電器産業の社員だった創業者が独立してパナソニックとは同じ製品をできるだけ出さない方針でやってきたはずだが、重複する製品も少なくない。 [→続きを読む]

半導体市況の回復遅れはこれからどうなるか、考察する

半導体市況の回復遅れはこれからどうなるか、考察する

国内はもとより、海外出張でタクシーを利用するときは運転手に必ず「最近、景気はどう?」と聞くようにしている。景気の現場の実感を知るためである。2年前にシリコンバレーを訪れた時タクシードライバによると一般住宅の価格が1億2000~3000万円だと聞いた。こりゃバブルだな、と直感した。案の定、その1年後にサブプライムローン問題が浮上した。先週、製造装置メーカーの決算がずらりと発表されたが、いずれも減収減益、赤字も多い。昨今の世界同時不況と装置メーカーの停滞とを考察してみたい。 [→続きを読む]

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