海外勢と組んだり、自社のコアコンピタンスに集中して未来を拓く取り組み

出口の見えない経済状況の中で何とかして活路を見出そうとする半導体メーカーの努力がしのばれるような記事が先週はいくつかあった。ガラパゴス現象を何としても避けるため、大きな市場が見込まれる海外への展開をいかに進めるか、自社のコアコンピタンスをどう生かして攻めていくか、などいろいろな戦略が見え隠れする中、先週のニュースからいくつか紹介したい。 [→続きを読む]
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出口の見えない経済状況の中で何とかして活路を見出そうとする半導体メーカーの努力がしのばれるような記事が先週はいくつかあった。ガラパゴス現象を何としても避けるため、大きな市場が見込まれる海外への展開をいかに進めるか、自社のコアコンピタンスをどう生かして攻めていくか、などいろいろな戦略が見え隠れする中、先週のニュースからいくつか紹介したい。 [→続きを読む]
先週はWSTS(世界半導体市場統計)が今年の半導体市場を2.5%増と下方修正し、2009年の半導体市場は8年ぶりに減少、2.2%減になる見通しを発表した。このニュースは、世界の景気後退が押し寄せ、半導体市場にもひたひたとやってきたことを伝えている。2008年の前半は良かったが後半は見通しが暗いとする企業はまだましで、前半も悪かった企業は来年生き残りを賭ける覚悟が必要かもしれない。ただし、長期的には半導体は成長し続ける産業であることを忘れてはいけない。 [→続きを読む]
先週は、重要低迷、マイナス幅、減収へ、再編、設備投資先送り、工場集約など、良い話が少なかった。米IT系の勝ち組にも影が見られるという見出しで今年の後半は売り上げが減少するという見込みをインテルが発表した。MID(モバイルインターネットデバイス)、UMPC(ウルトラモバイルPC)、ネットPCなど、いわゆる「5万円PC」のエンジンとなるAtomプロセッサの売れ行きが思いのほか、好調だったのにもかかわらず後半の見通しは暗い。そのような中にも新しい動きが垣間見られた。 [→続きを読む]
エルピーダが8月に中国江蘇省蘇州市と合弁でDRAMを生産する工場の建設を発表していたが、このほど1年程度先送りすることをエルピーダの坂本社長が発表した。エルピーダは2008年度上期(4~9月)の連結決算において、売上高は2228億円、最終損益が456億円の赤字になった。特に直近の7~9月期の最終損失は318億円となり、四半期ごとに赤字幅は広がっている。先週のニュースは金融危機の影響が出てきたことを示している。 [→続きを読む]
日本経済新聞が土曜日に特ダネとして、パナソニックが三洋電機の買収に動いているという第一報を報じたが、翌日に具体的な株式市場からの調達をはじめとする詳細情報が流れた。買収金額はこれからのデューデリジェンスを経て正式に決まるようだ。もともとは松下電器産業の社員だった創業者が独立してパナソニックとは同じ製品をできるだけ出さない方針でやってきたはずだが、重複する製品も少なくない。 [→続きを読む]
国内はもとより、海外出張でタクシーを利用するときは運転手に必ず「最近、景気はどう?」と聞くようにしている。景気の現場の実感を知るためである。2年前にシリコンバレーを訪れた時タクシードライバによると一般住宅の価格が1億2000~3000万円だと聞いた。こりゃバブルだな、と直感した。案の定、その1年後にサブプライムローン問題が浮上した。先週、製造装置メーカーの決算がずらりと発表されたが、いずれも減収減益、赤字も多い。昨今の世界同時不況と装置メーカーの停滞とを考察してみたい。 [→続きを読む]
サムスンがサンディスクを買収するという動きに対して東芝が対抗策を打ち出したようだ。東芝四日市工場内にある東芝とサンディスクとの共同の生産ラインのうち、サンディスクが所有する製造装置の半分を購入するというニュースを日本経済新聞が報道した。東芝はNANDフラッシュを生産し始めてからサンディスクと提携関係を結んできた。以来、提携を強化し、東芝の四日市工場を共同運営するという蜜月関係でやってきた。にもかかわらずサムスンが突然、サンディスクに対して買収提案を行ったことがことの発端だ。 [→続きを読む]
世界的な金融危機を回避するための議論を世界の蔵相たちが行うといった、歴史上はじめてのG7会議の1週間だった。1929年の世界大恐慌では、それぞれの国がそれぞれに対応しただけだったために戦争という不幸に走る国が出た。しかし、2008年の大恐慌は世界中の蔵相が集まり、公的資金導入をはじめとする市場の先行き不安をみんなで解消するための知恵を集めて協議した。先週は、半導体・エレクトロニクス産業も急速に市場が冷え込んできたというニュースも多かった。 [→続きを読む]
これからの太陽電池の大本命はやはりシリコン、それも薄膜のアモルファスシリコン太陽電池であろう。これまで結晶型太陽電池で国内大手2社が薄膜型太陽電池の量産化について先週それぞれ、発表した。シャープが奈良県葛城市に220億円を投じて増強したラインが稼働した。三洋電機は新日本石油と共同で薄膜型太陽電池の生産工場を設立、2010年から量産する。 [→続きを読む]
半導体チップの次のキラーアプリは何か、という議論がよく起こるが、最近いろいろなキラーアプリの可能性が出てきているように思える。先週のニュースから見えるキラーアプリになりうる可能性を紹介しよう。そんなことはとっくに知っているという御仁もおられるだろうが、キラーアプリはズバリこれがヒットすると予知できるものではない。可能性の中から出てくるものだ。 [→続きを読む]
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