2026年1月23日
|服部毅のエンジニア論点
中国商務部(日本の経済産業省に相当)は2026年1月6日、「商務部公告2026年第1号:日本向けデュアルユース品目の輸出管理強化に関する告示」を発表した(参考資料1)。軍事用途にも使えるあらゆるデュアルユース品目を日本の軍事ユーザー、軍事目的、および日本の軍事力を強化する可能性のある最終ユーザーへ輸出することを禁止するとし、発表と同時に発効するとした。更には、翌7日に「商務部公告2026年第2号:日本産の輸入ジクロロシランに対する反ダンピング調査を開始」を発表した(参考資料2)。即日調査開始し、1年かけて徹底的に調査するという。
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2026年1月19日
|長見晃の海外トピックス
AI半導体を巡って、米国と中国の間、そしてDRAMはじめメモリ半導体業界に落ち着かない動きが見られている。NvidiaのAI半導体、「H200」の対中国輸出許可を米国政府が承認した一方、中国政府はその輸入を禁止する措置が見られたものの変更の可能性を孕むスタンスも伝えられている。米中間の探り合いの応酬の様相を受け止めている。AI半導体のHBMの生産強化が行われる反動で、スマホはじめ従来の応用分野向けのメモリが不足して価格が非常に高騰する動きが引き続き見られている。機器の値上げの動きが追随し始めている現時点である。さらに今後に微妙な地政学インパクトを孕んだ米国と台湾の貿易協定が締結され、台湾の半導体の関税が15%に抑えられている。
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2026年1月15日
|服部毅のエンジニア論点
今年の半導体はどうなるか。昨年執筆したブログで扱ったテーマのその後を追って記事を検証して、今後の展開を占うことにしよう。
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2026年1月13日
|長見晃の海外トピックス
2026年が動き始めた週、恒例の「CES 2026」(1月6-9日:Las Vegas)が開催され、半導体関連もAI(人工知能)ベームの中、多々注目である。この間の8日、米国・Semiconductor Industry Association(SIA)から月次世界半導体販売高が発表され、昨年11月についてまたも月間最高を更新して、この時点で2025年の年間販売高がこれまで最高の2024年を大幅に上回る結果となっている。2024年以降は従来の半導体応用分野を抑えて、AIが引っ張る急伸急成長の様相であり、現時点ではDRAMはじめメモリ半導体がAI需要に偏って価格が異常に高騰している。先行き波乱含みの半導体市況とともに、CESから注目した概況、Nvidia、そして各社と分けた動きを以下に示している。
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2026年1月 5日
|長見晃の海外トピックス
新しい年、2026年を迎えたが、AI(人工知能)への期待からニューヨーク株式市場でも半導体関連株価が押し上げられて始まっている。半導体関連業界の2025年総括そして2026年の見方があらわされているが、ここでもAIに覆われてブームに乗った大幅な成長が見込まれる一方で、先行きに慎重な見方もあらわれている。昨年から持ち越される懸案が多く、AIブームによるメモリ半導体をはじめとする価格高騰があり、ほかにNvidia1強阻止に向けたIT大手の取り組み、中国の半導体自立化、そしてAI半導体の逼迫、と刻刻の推移に目が離せない状況が続いている。米中摩擦も、政治面のみならず半導体関連でも駆け引きの動きがこの年末年始に引き続き見られている。
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2025年12月30日
|長見晃の海外トピックス
2025年も残りわずか、半導体関連の動きを振り返ってみる。AI関連需要が大きく引っ張って、2024年は後半に$50 billion台高水準の月間世界半導体販売高が続いて年間販売高が最高を更新したが、2025年は3月から販売高前月比増加が続くとともに、度を高めて10月には$70 billion台に達し、1-10月販売高累計がすでに2024年の年間販売高に並ぶ水準である。AIに非常に強く引っ張られる、従来とは大きく異なる様相を、2024年に続いて一層呈している市場模様である。NvidiaおよびTSMCが引っ張って、他のプレイヤーが追う構図も引き続いている。米国トランプ政権の関税、規制、中国の応酬など、地政学的リスク要因で揺れ動いたこの1年でもある。
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2025年12月22日
|長見晃の海外トピックス
AI(人工知能)ブームに乗って巨額の投資が打ち上げられる一方、先々の利益回収を巡ってAIデータセンターの一部の完成が遅れるとの観測が伝えられると市場が敏感に反応するといった懸念含みの動きがあらわれている。AIの熱い活況に覆われて、いまとなっては伝統的なパソコン、スマホをはじめとする半導体市場も戻りが鈍く、メモリ半導体市場もAI向けに生産が集中してそれ以外の価格が高騰して、パソコンやスマホの値上げにつながる動きが顕在化している。AIの今後の進展に向けた半導体関連各社の連携も見られてきている。本年、2025年を締め括るタイミングとなるが、3月以降に上げ足をだんだん早めている半導体販売高は、AIブームの今後にかかる現時点である。
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2025年12月16日
|服部毅のエンジニア論点
ベルギーの先端半導体・デジタル技術研究機関であるimecは、2026年初頭に中東のカタールに研究開発拠点を設立するという (参考資料1、2)。この研究開発発拠点は、カタール政府の投資促進機関であるインベスト・カタールとカタール研究・開発・イノベーション評議会(QRDI)の支援を受け、カタールの最先端インフラを活用してイノベーションと技術主導の成長を推進するとともに、湾岸諸国全体にimecの拠点を拡大するための地域ハブとしての役割を果たすという。
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2025年12月15日
|長見晃の海外トピックス
AI(人工知能)半導体への期待の熱気と過熱懸念が入り混じる市場の空気が続くなか、今週はじめに米国のトランプ大統領がNvidiaの最上位に続く性能のAI半導体、「H200」の中国への販売を許可し、地政学およびビジネス絡み合ったさまざまな波紋&動きを生じている。米国内では、中国に利するのみと反発の声が上がる一方、中国では米国品に頼らず、国産品を推奨する動きが見られている。Nvidiaがほぼ席巻しているAI半導体であり、中国では密輸でNvidia品入手の動きも伝えられて、中国国内では先端品への要求の強さがうかがえている。Nvidiaも、「H200」の生産増強の動きが今週末にあって、中国に向けたビジネス対応に余念なしの様相、今後の推移に注目である。
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2025年12月11日
|服部毅のエンジニア論点
データセンター向けAIサーバ需要の継続的な成長により、HBM(広帯域メモリ)市場ととともにエンタープライズSSD(半導体ディスク)市場は2025年第3四半期に堅調な成長を遂げた。メモリサプライヤ各社が利益率の高いエンタープライズおよびプレミアム製品の生産を増やし、パソコンや消費者向けメモリを減産したことで、DRAMとともにNANDフラッシュメモリの供給がひっ迫した。この結果11月の契約価格が急騰することとなり、その平均価格上昇率は20%〜60%超と幅はあるが、あらゆる製品カテゴリで上昇した。NANDウェーハの供給不足がすぐに改善される可能性は低く、12月も契約価格の上昇が続くことが予想される。
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