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津田建二の取材手帳

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不況はいつ戻るか、回復のタイミングをいかに捉えるかを探るSPIフォーラム

不況はいつ戻るか、回復のタイミングをいかに捉えるかを探るSPIフォーラム

ようやく、不況の底を打ったかのようなニュースが次々と出てきている。ただし、よく見ると、10〜2月の間、抑えに抑えてきた在庫がなくなりかけてきただけのようでもある。強い需要が出てきたわけではなさそうだ。その間、前年比で50%減という強い生産抑制を行ってきたその反動が出てきたのである。このため、この2月比でみると生産増強という事態になってきた。 [→続きを読む]

ハードとソフト、アナログの三つを理解できなければSoC事業はもう無理

ハードとソフト、アナログの三つを理解できなければSoC事業はもう無理

シリコンバレーで開かれたESC(Embedded Systems Conference)2009をのぞいてみた。今年の展示会もセミナーも規模は小さく、参加者も少ない。組み込みシステムに力を入れているはずのインテルが出ていない。それ以外の大手メーカーのブースも小さい。狭いサンノゼの展示会場が広く感じる。参加者、展示社が少ない最大の理由はもちろん、不況によるものではあるが、広報会社MaestroのBarbara S. Kalkisさんによると、組み込みシステムというものに対する理解が変わってきたことにもよるだろうという。 [→続きを読む]

Mentor GraphicsのCEO、懐の深いWalden Rhines氏との朝食は楽しめた

Mentor GraphicsのCEO、懐の深いWalden Rhines氏との朝食は楽しめた

今日、Globalpress Connection主催のeSummit2009の朝食において適当なテーブルを探していたら、半導体設計ツール企業のMentor GraphicsのCEOであるWalden Rhines氏が食べている席が空いていたので、同じテーブルについた。昨年、ここでインタビューさせていただいた津田建二ですと握手を求めると、覚えていますと答えてくれた。Rhines氏はこの日、朝一番の基調講演を予定しており、サンノゼから朝早くサンフランシスコまで駆けつけてくれた。 [→続きを読む]

米国で見えたクルマの新しいビジネスモデル、製造装置に生かせるか

米国で見えたクルマの新しいビジネスモデル、製造装置に生かせるか

今年も昨年に続き、GlobalPress Connection社主催のeSummit2009に参加するため、サンフランシスコに来ている。ここも不況の波にのまれており、街中に紙コップを持ってコインを恵んでもらう浮浪者が溢れている。ユニオンスクエア付近の繁華街から少し外へ行くと、ブロックごとに浮浪者が恵んでくれと言いながら、紙コップを差し出す光景はこれまでの米国では多く見られなかった。もちろん従来も物乞いはいたが、その数はこれほど多くなかった。 [→続きを読む]

スコットランドから見えてきた日本のエレクトロニクス・半導体産業のひ弱さ

スコットランドから見えてきた日本のエレクトロニクス・半導体産業のひ弱さ

昨年に続き、先月英国を旅した。今回行った先はスコットランドに3日間滞在、エジンバラとグラスゴーを回った。後半はブリストルに1泊、スウィンドンに1泊、ロンドンに1泊という、取材+移動というパターンに変わった。初めて行ったスコットランドは、予想よりも暖かで東京とさほど変わらない気候だった。もともと独自の王国だったスコットランドの人は誇り高く、イングランドとは違う、という場面を見せつけられた。 [→続きを読む]

不況から脱出する、日本にはないネタを求めて、再び英国へ

不況から脱出する、日本にはないネタを求めて、再び英国へ

再び、英国を訪れる機会を得た。今回はスコットランドを中心に、エレクトロニクスと航空機産業、そしてエンターテインメントの街、ブリストルも昨年の積み残しも含めて回る計画だ。英国の半導体産業に対する思い入れは極めて熱い。電子機器の中に占める半導体の割合がますます高まり右肩上がりの成長を続けているからだ。その電子機器と言われる、いわばエレクトロニクス製品が強い勢いで拡がっており、電子機器を使っている業種の定義はもはや困難な状況になりつつある。 [→続きを読む]

ストックオプションは株を購入できる権利にすぎない、心配な司法の事実認識能力

ストックオプションは株を購入できる権利にすぎない、心配な司法の事実認識能力

最近の司法の判断は本当に適切か、疑問に思うことは私だけではないと思う。今年のはじめ、このブログで、ほとんど同じような歌詞と、その元になった漫画で使われた言葉を比べてみたが、裁判官はそっくりの歌詞を使った側に、名誉棄損の賠償を受け取ることができるという判決を出したことを紹介した。原作を書いた方が負け、ほとんどそっくりの歌詞を書いた方が勝ったのである。 [→続きを読む]

「エルピーダメモリ、台湾3社と統合へ」のニュースの裏を読む

「エルピーダメモリ、台湾3社と統合へ」のニュースの裏を読む

「エルピーダメモリ 台湾3社と統合へ DRAM世界2位へ」という見出しの記事が2月11日の日本経済新聞に掲載された。この記事は、1面トップのいわゆる特ダネといわれる日経独占のビッグニュースである。11日は建国記念日という国民の休日である。そのような日に1面トップを飾る記事として、エルピーダの資金調達(詳細はこちら)に関するオプションの一つが決まった、と日経新聞は伝えた。 [→続きを読む]

LSI製品にインドの設計力を活用し、コスト競争で勝てる体力・製品を作ろう

LSI製品にインドの設計力を活用し、コスト競争で勝てる体力・製品を作ろう

1月30日にインド大使館で、半導体関係のビジネスセミナーが開かれ、講師として大勢のインドの方や日本の方をお相手に私の拙い英語で昨今のLSI設計分野の動向についてプレゼンさせていただいた。そのダイジェストは誰でも読める。インドは設計を得意とするお国柄で、古くからLSI設計では定評がある。日本にもオフィスを構えるインドの企業が増えている。 [→続きを読む]

DRAMビジネスから見えてきた、グローバルな考えで進めるべき産業再編

DRAMビジネスから見えてきた、グローバルな考えで進めるべき産業再編

NECが東芝と統合交渉を始めている、というショッキングなニュースが流れた。NECエレクトロニクスと東芝のNANDフラッシュメモリー以外の部門との統合についての話はこれまでも何度もあった。浮上しては消え、浮上しては消えていった。先週、電機各社の決算発表会があり、そこでは半導体メーカー同士の統合という話は全く出ていなかった。翌日、NECと東芝の統合交渉の話が新聞に出た。今回は事実なのか。 [→続きを読む]

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