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津田建二の取材手帳

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原油高騰・下落の予測外れから見えた、予測の難しさと必要条件

原油高騰・下落の予測外れから見えた、予測の難しさと必要条件

将来を予測するのは難しい。まずは当たらないと考える方がよさそうだ。占い師と同じで、「今の時点ではこちらの風が吹いているから予測はこうなる」、というような言い方しかできないが、アナリストは占い師と同様、常に逃げ道を作っている。最近つくづくこう思うのは、原油が1バレル140ドルまで上がった時のテレビインタビューで答えていた経済アナリストの予測がことごとく外れたからだ。ある人はすぐに200ドルまで行くと言い、別のアナリストは160ドルは目前と言い、誰も下がるとは言わなかった。 [→続きを読む]

半導体産業のグローバル化をどう進めるか、そのヒントは9月4日に

半導体産業のグローバル化をどう進めるか、そのヒントは9月4日に

半導体産業のみならず、エレクトロニクス産業が内需に向いており、海外への販売が不足している。グローバル化は、海外販売はもとより、顧客との共同開発、信用のある部品調達サプライチェーンなど、設計・製造・調達・販売でも重要になってきている。国際競争力を強化しなければもはや生き残れなくなるからだ。セミコンポータルは、9月4日(木)にフォーラム「半導体エグゼクティブセミナー グローバル化をどう進めるか」(http://www.semiconportal.com/spiforum/0809/)を東京秋葉原のUDXコンファレンスで開催する。 [→続きを読む]

KYを非難するようじゃ所詮井の中の蛙、グローバル競争に勝てない

KYを非難するようじゃ所詮井の中の蛙、グローバル競争に勝てない

最近、KY(空気を読めない)という隠語がテレビや週刊誌で交わされている。KYと言わなくても昔から日本には、「阿吽(あうん)の呼吸」とか、「眼は口ほどにものをいう」とか、「行間を読む」とか、何も言わずとも分かることがエライというような風潮がある。周りの空気を察して、何が起きているかを理解せよ、というわけだ。 [→続きを読む]

国産技術にこだわる国粋主義がかえって日本を弱くするのではないか

国産技術にこだわる国粋主義がかえって日本を弱くするのではないか

国境をなくしたコンソシアムにおけるコラボレーションが進む中、日本では日本独自のコンソシアムを作るべしとか、国産のOSを浸透させようとか、時代錯誤的な発言を最近いくつかのセミナーで聞いた。本当に日本独自開発の技術は日本のためになるのだろうか、考察してみる。 [→続きを読む]

標準化・相互運用性を技術以上に重要と認識できるかが成長のカギ

標準化・相互運用性を技術以上に重要と認識できるかが成長のカギ

先週、京都で開かれたエレクトロニクス実装学会関西支部主催のワークショップで基調講演させていただく機会があった。ポスターセッションもあり、新しい実装技術、半導体パッケージング技術の最先端分野を見ることができた。私だけではなく、参加されたベテランエンジニアの方々も最先端の製造技術が日本で多数生まれていると実感したと述べていた。 [→続きを読む]

シンガポールが日本を抜いた

シンガポールが日本を抜いた

シンガポールの方が日本よりも豊かになった。国際通貨基金(IMF)が先日発表した国民一人当たりのGDP(国内総生産)は、3万5000米ドルを超え、日本の3万4300米ドルをついに超えた。GDPの絶対値では日本はまだ世界第二位の経済大国ではあるが、国民一人当たりのGDPはどんどん下がっていっている。 [→続きを読む]

ボブ・ディランが示唆した現代のワイヤレスビジネス

ボブ・ディランが示唆した現代のワイヤレスビジネス

シンガーソングライターのはしりであったボブ・ディランの歌に「時代は変わる」という曲がある。米国がベトナム戦争を始めた1960年代に、時代は真の民主主義へと変わるだろう、というメッセージを伝えた歌であるが、実は6月のDAC(Design Automation Conference)のパネルディスカッションでこの曲を紹介し、今の時代がまさにこの歌の通りだと述べた講演者がいた。 [→続きを読む]

したたかなアップルのiPhone戦略をマネしようではないか

したたかなアップルのiPhone戦略をマネしようではないか

米国のサンフランシスコでアップルの開発者会議がモスコーンセンターで昨日(米国時間6月9日)から始まった。朝、テレビを見ていると、これから3GのiPhoneの発表がありそうだというアナウンサーが、CNNだけでなくABCも興奮しながら伝えている。どのテレビ局も朝にワイドショーとしてこの話題を採り上げており、今いるロサンゼルスからはとても行けないので、今朝のUSA Todayで掲載された記事を簡単に紹介しよう。 [→続きを読む]

世界との競争に負けない企業体質の強化法

世界との競争に負けない企業体質の強化法

20年ぶりにロサンゼルスのアナハイムに来た。昔のいちご畑はすっかり姿を消し、南国ムードいっぱいの木を植えており、ディズニーランドリゾートに相応しい街に変身している。残念ながら仕事の都合でディズニーランドには行けないが、DAC(Design Automation Conference)で賑やかなLSI設計の世界を楽しんでいる。 [→続きを読む]

ビジネスモデルを構築できる半導体エンジニアの育成を急げ

ビジネスモデルを構築できる半導体エンジニアの育成を急げ

テレビ東京に「技あり!にっぽんの底力」という番組がある。日本にはまだまだ一流の技術が数多く残されていることを強調する番組だ。日本の半導体メーカーを見ていても技術はあることを強く感じる。それは確かだ。しかし、その技術がちっとも売り上げ・利益に結びついていない。これも事実である。さあ、どうする! [→続きを読む]

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