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津田建二の取材手帳

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海外のミーティングでは日本人の存在感がない

海外のミーティングでは日本人の存在感がない

2年ぶりにサンフランシスコに来た。気候は東京都ほぼ同じであるが、なぜか、ソメイヨシノと八重桜が一緒に咲いている。Globalpress社が主催しているこのミーティング(30社の企業とメディアとの出会いの場)では、米国の半導体ベンチャーや知名度をさらに高めたい半導体企業と世界からエレクトロニクス関係メディアの専門記者が集まっている。イタリア、フランス、英国、韓国、台湾、中国などから来たエレクトロニクスメディアのジャーナリストたちである。総勢約50名。しかし、日本人は私一人しかいない。 [→続きを読む]

英国特集のウェッブ連載を始めた

英国特集のウェッブ連載を始めた

セミコンポータルではじめとなる「特集:半導体に注力する英国株式会社」の記事掲載を始めた。これは、雑誌の特集に相当するような記事をウェッブで紹介する試みである。雑誌なら20ページにもなる特集をウェブにそのまま掲載するわけにはいかないため、連載で掲載することにした。あまり知られていなかった英国の半導体事情をつぶさにお伝えできることは私にとって大きな喜びである。 [→続きを読む]

グローバル競争していないビジネスは生き残れない時代に

グローバル競争していないビジネスは生き残れない時代に

三菱電機が携帯電話市場から撤退することを決めた。3月8日付けの日本経済新聞に、同社の下村節宏社長とのインタビュー記事が載っていた。その中で、下村社長は「国際競争していない事業は生き残るのが難しい。海外で勝つ力がなければ事業は継続できないのではないか」と語っている。 [→続きを読む]

古い伝統の中から革新的なテクノロジーを取り出す英国

古い伝統の中から革新的なテクノロジーを取り出す英国

今回の、英国訪問では、これまで訪問したことのあるロンドン、ケンブリッジに加え、ブリストル、バース、サエンセスタ、スウィンドン郊外の工業団地などを回り、企業、大学、政府関係の話を聞いてきた。日本ではほとんど知られていない企業が多い英国だが、持っているテクノロジーはすごいものが多い。 [→続きを読む]

今さらBlu-Rayでもなかろう、真のライバルはネットではないか

今さらBlu-Rayでもなかろう、真のライバルはネットではないか

第2世代DVDの規格について、ソニー・パナソニックを中心とするBlu-Ray陣営と、東芝・NECを中心とするHD-DVDグループがここ数年争ってきたが、ようやく決着した。東芝がHD-DVDから手を引くことを表明したというニュースが先週の日曜日に入ってから、いろいろなメディアのコメントを眺めていたが、今一つピンと来なかった。あるメディアで、こんなことなら最初から争うべきではないという主張があったが、だったら最初からそう進言すべきであり、結果がはっきりしてから言うのはどうかと思う。 [→続きを読む]

欧州から学ぶべきことはまだまだ多い

欧州から学ぶべきことはまだまだ多い

2年ぶりにスペインのバルセロナを訪問、日曜日に、ガウディ作のザグラダファミリア大聖堂を見学した。工事が100年単位に及び、いまだに工事中である。教会を支える支柱の1本1本に細かい彫刻を施し、最新の彫刻にはまだラフスケッチの状態に切り出し出したままのものもあった。100年単位の工事に圧倒されると同時に日本が学ぶべきものがまだ多いことを考えさせられた。 [→続きを読む]

今イギリスがおもしろい

今イギリスがおもしろい

最近、いろいろな取材の中で、イギリス企業の名前が登場することが多い。マイクロプロセッサの世界では、ARMがプロセッサIPベンダーとして携帯機器関係の人間の間では有名な企業であるし、CSRはBluetoothチップのトップ企業である。Imagination TechnologiesはグラフィックスIPで最近、伸びてきている企業だ。3G通信モジュールではIcera社がエマージング企業だ。 [→続きを読む]

スーパーコンピュータは市販のMPUで実現する時代

スーパーコンピュータは市販のMPUで実現する時代

「スーパーコンピュータメーカーのクレイ社はもはやかつてのクレイ社ではない。がらりと変わっているが今でもスーパーコンピュータのメーカーとして生き残っている」という話を昨年12月はじめに米国でHyperTransportコンソシアムの関係者から聞いた。クレイ社はかつて、ガリウムヒ素半導体でCray-3というスーパーコンピュータを開発していた。クレイ社の前身であったクレイリサーチ社の創業者、セイモア・クレイ氏は自動車事故で亡くなられた。スーパーコンピュータ事業はもはや米国では縮小してしまったとばかり思っていた。 [→続きを読む]

機械からエレクトロニクスへ(第2回)−シリコンの強みを生かすカーエレ

機械からエレクトロニクスへ(第2回)−シリコンの強みを生かすカーエレ

カーエレクトロニクスへの半導体メーカーやエレクトロニクスメーカー、ITメーカーの傾斜はすさまじい。自動車に使われてきたさまざまな機械的な機能をエレクトロニクスで実現しようとするものだ。カーエレの市場は今後5年間で平均年率成長率10%の伸びていくと言われている。自動車産業そのものは完全に成熟産業で、先進国での平均年間の伸び率は2~3%にも満たない。 [→続きを読む]

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