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津田建二の取材手帳

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最近よく言われる「ピンチをチャンスに」の具体例を早く見たい

最近よく言われる「ピンチをチャンスに」の具体例を早く見たい

中国政府が通信キャリヤに対して、3G携帯電話システムにライセンスを与えたことが明らかになった。中国には携帯電話の通信方式が3つ共存する。一つは中国独自のTD-SCDMA方式と、残り二つは世界標準となっているW-CDMAとCDMA2000 1xEV-DOである。TD-SCDMA方式を採用する通信キャリヤのチャイナモバイル社は参入する企業がまだ7社しかなく少なすぎるので、外国企業の参加を呼び掛けている、という報道をGSMA Mobile Businessニューズレターでみた。 [→続きを読む]

2009年の市場展望を取材して、必要以上に不況をあおりすぎると感じた

2009年の市場展望を取材して、必要以上に不況をあおりすぎると感じた

最新の市場調査会社の資料やヒアリング、取材などをとおして、14ページにわたる2009年の半導体市場展望を書き終えた。電子機器市場、半導体デバイス市場、製造装置市場について議論した私のレポートは、「エグゼクティブサマリーレポート2009年2月号」として、紙媒体で発行する。これはセミコンポータル会員だけのサービスで、次の飛躍に向けて参考にしていただきたいという気持ちを込めて書いた。 [→続きを読む]

芸能ニュースに見る、司法は本当に大丈夫か、われわれの知財ビジネスは大丈夫か

芸能ニュースに見る、司法は本当に大丈夫か、われわれの知財ビジネスは大丈夫か

今年は、IPR(知的財産権)や特許などのIPをもっと重視することで付加価値を上げ、企業価値も高めていくという戦略がこれからの日本企業には重要になってくると思う。この件に関して、エレクトロニクス、半導体には直接関係ないと思われるような芸能関係の裁判の判決が昨年暮れに出され、どうしても心に引っ掛かることがあったので紹介していく。12月27日付けの日本経済新聞に掲載された芸能記事(社会面)によると、歌手の槙原敬之氏に漫画家の松本零士氏が220万円の損害賠償を支払えという判決が出ている。 [→続きを読む]

今年のキラーアプリは環境ビジネスにあり、半導体市場はここから爆発か

今年のキラーアプリは環境ビジネスにあり、半導体市場はここから爆発か

明けましておめでとうございます。 今年は、太陽電池やリチウムイオン電池など、環境関連電子部品がブームになる元年ではないか、と考えている。太陽電池にせよ、リチウムイオン電池にせよ、半導体にもここにビジネスチャンスがある。半導体メーカーにとって太陽電池はやっていない、電池も関係ない、というのではダメ。太陽電池の製造技術はフラットパネルディスプレイ技術と酷似しており、製造装置メーカーが太陽電池へとシフトすることはごく自然の成り行きだが、半導体チップメーカーにも実は大きなチャンスとなる。 [→続きを読む]

年末のご挨拶――1年間ご支援・拝読ありがとうございました

年末のご挨拶――1年間ご支援・拝読ありがとうございました

2008年は間もなく暮れようとしています。前半まで順調に推移していたメモリーの価格がガタガタと落ちてきてそれに引きづられてシステムLSIも低調になってきました。金融危機は半導体装置業界にいきなり襲いかかってきました。最近は暗い話ばかりが飛び交うようになってきました。 [→続きを読む]

今回の金融危機から専門家に任せてはいけないことを学んだ

今回の金融危機から専門家に任せてはいけないことを学んだ

日銀が15日に発表した日銀短観によれば、企業の景況感がかなり悪化しているという。短観は日銀が企業に対して行ったアンケート調査の結果である。これは企業の経営者が景気を悪くなると考えていることを表している。景気が悪くなっていることは事実だが、必要以上に悪いと考えてはいないだろうか。日本の円は、85年のプラザ合意を思い出すほど高くなっている。1ドル90円という絶好調の好景気の時のように円高になっている。昨日は一時89円という値を付けた。 [→続きを読む]

世界不況だからこそ、日本経済を強くするための一人ブレーンストーミング

世界不況だからこそ、日本経済を強くするための一人ブレーンストーミング

1米ドルがとうとう90円という高値を付けた。日本の円に比べ、外国の通貨がきわめて弱くなっている。この最近の円高が示すものは、日本の経済の力は米国、欧州あるいは韓国と比べるとずっと力強い、ということである。海外の人が日本の経済力を高く評価していることでこの円高を生んでいることであるからこそ、日本人は世界的には景気後退であっても日本経済は悪くないことに対して自信を持つべきではないだろうか。日本が景気浮揚するためにどうすべきか、一人でブレーンストーミングをしてみる。 [→続きを読む]

半導体製造装置の新しいビジネスモデルを考えよう

半導体製造装置の新しいビジネスモデルを考えよう

かつて、メインフレームコンピュータは買い取りではなく、リース販売であった。1台の価格が高額すぎて1社ではとても購入できない機械だったからだ。今、半導体製造装置があまりにも高額すぎて半導体メーカー1社が購入できない商品になってしまった。もはや装置を売り切る時代ではなくなってきたのではないだろうか。製造装置はリースで借りて使うもの、という商習慣を普及する時期に来ているように思う。このような前提に立てば、業界再編やコラボレーション、キャッシュフロー経営などさまざまなビジネスモデルが変わる。 [→続きを読む]

セミコンジャパン出展社減少から転じて、未来につながるビジネスを描こう

セミコンジャパン出展社減少から転じて、未来につながるビジネスを描こう

今回の景気後退の影響はセミコンジャパンでも表れている。出展社、出展小間数は昨年よりもやや減少している。セミナー会場でも、セミコン前夜祭のPresident partyでも肩が触れ合うような混雑ぶりではなかった。企業からの参加者が有料セミナーやパーティでは激減したと言ってよいだろう。聞けばメディアが主催する有料セミナーでも同じことが起きている。参加者がかなり減っている。 [→続きを読む]

カーエレクトロニクスから始まる半導体チップのトレーサビリティ

カーエレクトロニクスから始まる半導体チップのトレーサビリティ

11月10日の週は、丸丸1週間ドイツのミュンヘンで開かれたエレクトロニカ2008を取材する機会に恵まれ、併設されたWireless Congress 2008やカーエレクトロニクス関連のセミナーなども含めて取材した。カーエレクトロニクスセミナーでは、インフィニオンのハイブリッドカー向けの3相モータードライブ用モジュールの発表とともに個別取材で話をうかがうことができた。カーエレクトロニクスでは部品のトレーサビリティへの関心がきわめて高いことがわかった。 [→続きを読む]

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