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津田建二の取材手帳

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今年のキラーアプリは環境ビジネスにあり、半導体市場はここから爆発か

今年のキラーアプリは環境ビジネスにあり、半導体市場はここから爆発か

明けましておめでとうございます。 今年は、太陽電池やリチウムイオン電池など、環境関連電子部品がブームになる元年ではないか、と考えている。太陽電池にせよ、リチウムイオン電池にせよ、半導体にもここにビジネスチャンスがある。半導体メーカーにとって太陽電池はやっていない、電池も関係ない、というのではダメ。太陽電池の製造技術はフラットパネルディスプレイ技術と酷似しており、製造装置メーカーが太陽電池へとシフトすることはごく自然の成り行きだが、半導体チップメーカーにも実は大きなチャンスとなる。 [→続きを読む]

年末のご挨拶――1年間ご支援・拝読ありがとうございました

年末のご挨拶――1年間ご支援・拝読ありがとうございました

2008年は間もなく暮れようとしています。前半まで順調に推移していたメモリーの価格がガタガタと落ちてきてそれに引きづられてシステムLSIも低調になってきました。金融危機は半導体装置業界にいきなり襲いかかってきました。最近は暗い話ばかりが飛び交うようになってきました。 [→続きを読む]

今回の金融危機から専門家に任せてはいけないことを学んだ

今回の金融危機から専門家に任せてはいけないことを学んだ

日銀が15日に発表した日銀短観によれば、企業の景況感がかなり悪化しているという。短観は日銀が企業に対して行ったアンケート調査の結果である。これは企業の経営者が景気を悪くなると考えていることを表している。景気が悪くなっていることは事実だが、必要以上に悪いと考えてはいないだろうか。日本の円は、85年のプラザ合意を思い出すほど高くなっている。1ドル90円という絶好調の好景気の時のように円高になっている。昨日は一時89円という値を付けた。 [→続きを読む]

世界不況だからこそ、日本経済を強くするための一人ブレーンストーミング

世界不況だからこそ、日本経済を強くするための一人ブレーンストーミング

1米ドルがとうとう90円という高値を付けた。日本の円に比べ、外国の通貨がきわめて弱くなっている。この最近の円高が示すものは、日本の経済の力は米国、欧州あるいは韓国と比べるとずっと力強い、ということである。海外の人が日本の経済力を高く評価していることでこの円高を生んでいることであるからこそ、日本人は世界的には景気後退であっても日本経済は悪くないことに対して自信を持つべきではないだろうか。日本が景気浮揚するためにどうすべきか、一人でブレーンストーミングをしてみる。 [→続きを読む]

半導体製造装置の新しいビジネスモデルを考えよう

半導体製造装置の新しいビジネスモデルを考えよう

かつて、メインフレームコンピュータは買い取りではなく、リース販売であった。1台の価格が高額すぎて1社ではとても購入できない機械だったからだ。今、半導体製造装置があまりにも高額すぎて半導体メーカー1社が購入できない商品になってしまった。もはや装置を売り切る時代ではなくなってきたのではないだろうか。製造装置はリースで借りて使うもの、という商習慣を普及する時期に来ているように思う。このような前提に立てば、業界再編やコラボレーション、キャッシュフロー経営などさまざまなビジネスモデルが変わる。 [→続きを読む]

セミコンジャパン出展社減少から転じて、未来につながるビジネスを描こう

セミコンジャパン出展社減少から転じて、未来につながるビジネスを描こう

今回の景気後退の影響はセミコンジャパンでも表れている。出展社、出展小間数は昨年よりもやや減少している。セミナー会場でも、セミコン前夜祭のPresident partyでも肩が触れ合うような混雑ぶりではなかった。企業からの参加者が有料セミナーやパーティでは激減したと言ってよいだろう。聞けばメディアが主催する有料セミナーでも同じことが起きている。参加者がかなり減っている。 [→続きを読む]

カーエレクトロニクスから始まる半導体チップのトレーサビリティ

カーエレクトロニクスから始まる半導体チップのトレーサビリティ

11月10日の週は、丸丸1週間ドイツのミュンヘンで開かれたエレクトロニカ2008を取材する機会に恵まれ、併設されたWireless Congress 2008やカーエレクトロニクス関連のセミナーなども含めて取材した。カーエレクトロニクスセミナーでは、インフィニオンのハイブリッドカー向けの3相モータードライブ用モジュールの発表とともに個別取材で話をうかがうことができた。カーエレクトロニクスでは部品のトレーサビリティへの関心がきわめて高いことがわかった。 [→続きを読む]

ドイツのインターネット事情の悪さから見えてきた日本の美観への鈍さ

ドイツのインターネット事情の悪さから見えてきた日本の美観への鈍さ

ドイツのホテルではインターネット料金が24時間で22ユーロ(3000円弱)と高くて驚いた。無線でも有線でも同じだ。無料のワイヤレスLANなんて存在しないようだ。ミュンヘンの見本市会場ではワイヤレスLANはあることはあるが、プリペードカードを購入して使う仕組みだ。カードにはIDとパスワードが書かれており、パスワードは銀ペーストのような薄い膜で隠されており、コインで削って出てくる。なぜインターネットが高いのか。ドイツ人に聞いてみた。 [→続きを読む]

ラバースタンピング産業から脱皮して高付加価値産業へ転換する方法を考える

ラバースタンピング産業から脱皮して高付加価値産業へ転換する方法を考える

Rubber stamping industry(ゴム印で押すだけでできる産業製品)という言葉がある。ゴム印を作りさえすればそれを何回も押すだけで製品が出来てしまうような産業を指す言葉だ。メモリーやフラットパネルディスプレイ(FPD)がこれに当てはまる。これらは一見、ハイテクに見えるが、設計はさほど難しくない。一つのセルや画素を作ればあとはそれをたくさん並べるだけである。これまで日本の得意製品はまさにラバースタンピングインダストリーだったかもしれない。 [→続きを読む]

福岡発の半導体チップ設計センターはベンチャーを支援する画期的な仕組み

福岡発の半導体チップ設計センターはベンチャーを支援する画期的な仕組み

福岡県がシステムLSI設計試作センターを開設、その記念講演でお話しする機会をいただいたので現地へ行くと同時に、記者でもあるので実際にその中身を取材した。iPodを凌ぐようなカッコいいモバイル機器のアイデアをひねり出した、自分で起業して売り込みたい、と考える若者にとってこれは朗報だ。安い料金で自分のLSIを作れるからだ。今や半導体なしの機器はありえない。どんなに素晴らしいアイデアでさえ、それを具現化できなければ絵に書いた餅に終わる。 [→続きを読む]

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