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津田建二の取材手帳

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スタン・シーのスマイルカーブから学ぶ(1)

スタン・シーのスマイルカーブから学ぶ(1)

エイサーの総師スタン・シー会長は、TSMCのモーリス・チャン会長と並んで台湾ビジネス界の英雄として知られている。パソコンで世界ナンバー2のメーカーに押し上げたエイサーのスタン・シー会長は日本の半導体業界ではモーリス・チャン会長ほどは有名ではないとしても(日本のIT業界では知らない者はいない)、彼が考え出したスマイル曲線あるいはスマイルカーブは知っている業界人は多いと思う。 [→続きを読む]

半導体産業の変革期における国家プロジェクトのあり方とは何か

半導体産業の変革期における国家プロジェクトのあり方とは何か

ASETのマスクD2I成果報告会に出席した。マスク技術は、微細化に必要なリソグラフィ加工技術の中の重要な技術の一つである。これまで、光の波長193nmというArFレーザーを光源にし、液浸や高NAレンズ、高解像技術などを駆使して露光波長よりもずっと短い45nmの加工を実現してきた。マスク上にICパターンを描く場合も、波長の短さを考慮してOPC補正を行いながら、パターンを描いてきた。 [→続きを読む]

トリッキーなトランジスタの研究が未来を拓くだろうか

トリッキーなトランジスタの研究が未来を拓くだろうか

第4回国際ナノテクノロジー会議(INC4)に出席した。More MooreやMore than Moore、Beyond CMOSなど、ナノエレクトロニクスと称する分野の会議ではあるが、20年前の国際固体素子コンファレンスやIEDM(国際電子デバイス会議)などを思い出すような発表が多かった。当時は、半導体トランジスタが高速になればスーパーコンピュータやメインフレームコンピュータができると研究者やエンジニアは信じていた。 [→続きを読む]

英国特集を終えて;一言でいえばイノベーションを推進している英国

英国特集を終えて;一言でいえばイノベーションを推進している英国

英国と日本との通商が始まって今年で150年たつそうだ。今回の英国特集で、ハイテク地域の集中する代表的な街である、ケンブリッジのケンブリッジ大学は来年創立800年を迎え、ブリストル大学も創立100年を迎える。歴史的にはブリストル大学は若い。 [→続きを読む]

リアルに近づき生々しくなった3次元CAD

リアルに近づき生々しくなった3次元CAD

オートデスクの記者会見に出て驚いた。鬼澤社長は最新の3次元CADやシミュレーション(CAE)技術について紹介したが、その画像たるや、写真ではないかと疑うほどのきれいな試作車や人物が描かれている。光のシミュレーションも組み込み、光の陰影などの表現が実にリアルである。CAD技術はかつての単なる設計図から、ビジュアルな写真まがいの設計像へと発展している。 [→続きを読む]

Time-to-market優先策を実行しいかに生き残るか、覚悟が求められる経営者

Time-to-market優先策を実行しいかに生き残るか、覚悟が求められる経営者

自社開発でずっとやってきた会社が、別のハイテク企業とコラボレーションしたという事例を欧州で聞いた。通信技術の得意な、あるフランス企業はある英国のコンピュータ技術ベンチャー企業と提携した。そのフランス企業によれば自分たちでも開発できるが、それでは商品化時期が遅れてしまうという。結果的に、競争企業に負けてしまう。 [→続きを読む]

海外のミーティングでは日本人の存在感がない

海外のミーティングでは日本人の存在感がない

2年ぶりにサンフランシスコに来た。気候は東京都ほぼ同じであるが、なぜか、ソメイヨシノと八重桜が一緒に咲いている。Globalpress社が主催しているこのミーティング(30社の企業とメディアとの出会いの場)では、米国の半導体ベンチャーや知名度をさらに高めたい半導体企業と世界からエレクトロニクス関係メディアの専門記者が集まっている。イタリア、フランス、英国、韓国、台湾、中国などから来たエレクトロニクスメディアのジャーナリストたちである。総勢約50名。しかし、日本人は私一人しかいない。 [→続きを読む]

英国特集のウェッブ連載を始めた

英国特集のウェッブ連載を始めた

セミコンポータルではじめとなる「特集:半導体に注力する英国株式会社」の記事掲載を始めた。これは、雑誌の特集に相当するような記事をウェッブで紹介する試みである。雑誌なら20ページにもなる特集をウェブにそのまま掲載するわけにはいかないため、連載で掲載することにした。あまり知られていなかった英国の半導体事情をつぶさにお伝えできることは私にとって大きな喜びである。 [→続きを読む]

グローバル競争していないビジネスは生き残れない時代に

グローバル競争していないビジネスは生き残れない時代に

三菱電機が携帯電話市場から撤退することを決めた。3月8日付けの日本経済新聞に、同社の下村節宏社長とのインタビュー記事が載っていた。その中で、下村社長は「国際競争していない事業は生き残るのが難しい。海外で勝つ力がなければ事業は継続できないのではないか」と語っている。 [→続きを読む]

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