2008年1月15日
|津田建二の取材手帳
JEITAと電子回路工業会、SEAJの賀詞交歓会に出席した。いずれの工業会も、また挨拶した経済産業省の方々も、口々に今年のテーマの一つとして、環境・地球温暖化を採り上げている。昨年、ノーベル平和賞を受賞したアル・ゴア元米国副大統領が不都合な真実というタイトルのドキュメンタリ映画を製作、地球温暖化へ警告を発した。米国で太陽電池開発が活発になり、バイオ燃料がすでに実用化されている。世界規模で環境、地球温暖化への関心がいつになく高まっている。
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2008年1月 8日
|津田建二の取材手帳
デジタル、アナログ回路を組む上ではMOSやバイポーラの差はたいしたことがなく、トランジスタというデバイスの発明こそが重要だということを述べてきた。最後に、今ならラテラル(横型)バイポーラトランジスタというアイデアはどうかと、提案した。もちろん、今の低消費電力時代には、CMOSと同様にnpnとpnpの相補構成を基本とするラテラルバイポーラのことを指している。
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2008年1月 7日
|津田建二の取材手帳
なぜトランジスタが集積回路の中で重要な役割を担うのか。ダイオードではなぜ役不足か。
トランジスタと違って、ダイオードは入出力を分離しにくいと、前回述べた。下の図にあるように入力も出力も同じ配線を使うわけだから、アイソレータとも言うべき入出力分離用の素子を入れることが必要になる。部品が1個増えるわけだ。しかしトランジスタは部品1個で入力のベースと、出力のコレクタが別々の配線を持つため、そのままで入出力が分離されている。
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2008年1月 4日
|津田建二の取材手帳
新年明けましておめでとうございます。今年のキーワードは何でしょうか。
先日、知り合いの半導体IPベンチャーの方から、今感じているキーワードとサプライズは何かと尋ねられ、3つのキーワードを上げた。簡単ソフトウエア、コラボレーション、そして材料・部材である。
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2007年12月27日
|津田建二の取材手帳
この12月はトランジスタが発明されてから60年になる。60年は団塊の世代の定年と同じだが、半導体産業はまだまだ定年を迎えない。トランジスタの発明が今日の集積回路の発明につながったということで、高い評価を受け、発明者3名はノーベル賞の受賞へとつながった。同じ半導体なのにダイオードは評価されず、なぜトランジスタが高く評価されるのか、考察してみたい。
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2007年12月13日
|津田建二の取材手帳
ベンチャー企業という言葉の英語が見当たらない。アメリカ人にVenture companyあるいはVenture corporationというと、ベンチャーキャピタルのことか、と聞き返される。VCといえばもちろん、ベンチャーキャピタルを意味するが、単にベンチャー(venture)と言ってもベンチャーキャピタルを指すことが多い。
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2007年12月 6日
|津田建二の取材手帳
11月28日米国滞在中にテレビ放送CNNを見ていたら、来年の大統領候補を選ぶ共和党の候補者同士のテレビ討論が始まった。今回の大きな特徴はテレビ局のCNNとインターネットの動画サイトであるYouTube(ユーチューブ)とが協力して、討論を形成していることだった。
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2007年11月29日
|津田建二の取材手帳
ブルース・ウィルス主演の「ダイハード4」を見た。映画は、サイバーテロに対する戦いという設定だ。この中で懐かしの音楽が流れていた。クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの曲である。映画の中で、共演の若い俳優が「カビくさい音楽」という表現で話していたが、私はどうしてもコンピュータ音楽は好きになれない。エレクトーンから始まり、いまやストリングスや管楽器まで表現できるコンピュータ音楽だが、高調波成分というか音質の豊かさ、人間らしさがどうしても伝わってこない。
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2007年11月27日
|津田建二の取材手帳
電子情報通信学会集積回路研究会が主催して、システムLSIワークショップが先週、北九州市で開催された。今回2日目夜のパネルディスカッションのモデレータを引き受けさせていただき、第11回になるこのワークショップに初めて参加させていただいた。総計で320名を超える参加者が一堂に集まり、若い学生の熱心な態度に感銘を受けた。
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2007年11月14日
|津田建二の取材手帳
最近気になっている言葉に「エコ」がある。Ecologyとは英和辞書では生態系あるいは生態学という訳が付いている。しかし、われわれ日本人がエコという言葉を使うときは、環境にやさしいという意味に使うことが多い。いつの間にか、エコは環境に関する言葉になっている。
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