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ユーチューブとCNNのコラボによる選挙候補者の論戦

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11月28日米国滞在中にテレビ放送CNNを見ていたら、来年の大統領候補を選ぶ共和党の候補者同士のテレビ討論が始まった。今回の大きな特徴はテレビ局のCNNとインターネットの動画サイトであるYouTube(ユーチューブ)とが協力して、討論を形成していることだった。

一般の視聴者が自分で質問する様子を撮影してユーチューブに送り、それをCNNの司会者が紹介していき、大統領候補者たちが壇上でその質問に答えていくという方式だった。ユーチューブというインターネットの動画サイトとテレビ放送局とがコラボレーションして、一般視聴者との対話型討論会を作り上げた。質問は15秒以内に尋ね終えるため、時間的に無駄がない。

質問者は若い学生から、中高年の人たちまで多岐にわたった。質問者は短い間に質問を用意するので、見ていて進行がスムーズであった。

テーマは移民の受け入れ、不法か遵法か、就労ビザの取得困難さから始まり、銃の使用の可否ついての議論、教育問題から妊娠中絶に至る身近な問題、中国製の汚染おもちゃの受け入れ問題、バイブルを信じるか、イラク人からの質問はイスラム世界におけるアメリカの不信感をどうやって回復させるつもりか、など、政治、社会、宗教に至るまで、幅広い。

中には民主党候補者を支持するという、不適切な発言が飛び出すハプニングもあったが、リアルタイムで候補者が一般の視聴者からの質問に答えることで、候補者の態度や、答え方、誠実かどうか、ユーモアがあるか、知識は豊富か、などいろいろな面を知ることができた。候補者にとっては極めてストレスかもしれないが、一般の有権者にとってはだれがふさわしいか、わずか2時間のテレビ番組を見るだけで決めることができる。

動画サイトの有効活用を選挙に生かすというこの手は、日本の選挙にも使えると思う。

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