2009年6月23日
|産業分析
パワーマネジメントチップに強い米ナショナルセミコンダクタ(National Semiconductor)社が太陽電池パネルの出力を最大限に上げるためのデバイス、SolarMagicパワーオプティマイザを日本市場に出荷し始めた。5月27日に欧米市場で出荷した製品を日本市場にも供給することになる。SolarMagicパワーオプティマイザを使わない太陽電池パネルと比べ、年間発電量が32%増えるというシミュレーション結果が出ている。
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2009年5月29日
|産業分析
「これからの技術開発のあり方として、サービスを含むいろいろな日本の産業の出口を重視しなければならない。つまり、売上と利益、生産性、持続性というごく当り前のことが科研費をはじめとする産官学のプロジェクトにはない」。元総合科学技術会議議員であり日立製作所代表取締役副会長も経験した、日立特別顧問の桑原洋氏は、Selete Symposium 2009の基調講演において、これまでの産官学連携の問題点を整理した。
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2009年4月27日
|産業分析
NECエレクトロニクスとルネサス テクノロジの半導体事業を統合する方向で、それらの親会社である日本電気、日立製作所、そして三菱電機を含めて5社が協議することに合意した。ルネサス、NECエレとも2009年3月期の決算は赤字の見通しで、事業再編を模索していた。両社の統合に関して2010年4月1日を目途に統合することを検討するという。
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2009年4月10日
|産業分析
かつてシャープの液晶工場は部外者オフ・リミットで、報道関係者への工場公開でも、ごく限られた窓から、誰にみられても問題のない工程のみを見せていた。町田勝彦会長は社長時代に液晶パネルの前工程は決して日本から出さない、と断言していた。
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2009年3月25日
|産業分析
人口が500万人のスコットランドには大学が14ある。グラスゴー大学やエジンバラ大学といった都会の大学から、光デバイスで名をあげたヘリオット-ワット大学、かつてアモルファスシリコン太陽電池の研究をリードしたダンディ大学など、有名校も集まっている。すべて国立大学であり、英国には私立大学はない。こういった大学が今、産業界のニーズに従って、製品開発に必要な技術を研究開発している。大学は産業界の発展と共に一緒に発展するという意識が高まっている。象牙の塔に閉じこもっていない。
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2009年3月23日
|産業分析
米Advanced Micro Devices(AMD)社から製造部門がスピンオフしてこの3月4日に設立された、GlobalFounries社の実態が明らかになった。このほど東京の全日空ホテルで開催された記者発表会において、ダグラス・グロースCEOをはじめ、技術のジェームス・ドランVP兼ジェネラルマネジャー、マーケティングのジム・クペック シニアVP、財務のブルース・マクダガルCFOら、幹部がずらりと出席した。会見後の単独取材で内容をさらに補強した。
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2009年3月23日
|産業分析
スコットランドは教育が充実している地域である。スコットランドのエジンバラ大学が発行するEdinburgh Friends最新号によると、19世紀には大学が5つもあったが、イングランドには2つしかなかったという。世界各地へ移民していったスコットランド人は大学という教育機関を世界各地に作った。19世紀、カナダの高等教育機関はスコットランドから移住した1世か2世が設立したと言われている。スコットランドの大学は、いまや企業の研究開発を受け持つようになっている。製品こそ作らないが、応用試作までは受け持つ。
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2009年3月18日
|産業分析
英国が半導体産業・エレクトロニクス産業を重視している姿を昨年、「特集・英国株式会社」において伝えた。英国は、UK(ユナイテッド・キングダム)と呼ばれるように、イギリス=イングランドではない。UKはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドを併せて英国と呼ぶ。スコットランドはもともと王国であったせいか、祖国に誇りを持つスコットランド人は多い。ロンドンにあるスコットランド投資庁は英国国旗のユニオンジャックではなくスコットランドの旗を飾っている。
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2009年3月10日
|産業分析
「試作、少量生産の半導体ウェーハラインが欲しい」、「これまで使ったことのない新しい材料を半導体ウェーハラインで使ってみたい」、「設計したIC回路を早くシリコンに焼き込みたい」。このような要望を持つファブレスメーカーやIDM、チップユーザーに理想的な試作ファウンドリが、顧客を探しに日本へやってきた。これまで米国の顧客が中心だった米SVTC Technologies社は日本市場を開拓、国内のファブレスやIDMを応援する、試作・小規模生産のファウンドリ企業だ。
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2009年2月20日
|産業分析
米IBM社Systems & Technology GroupのStrategic Alliances担当バイスプレジデントでありCTOでもあるBernard Meyerson氏(博士)は、半導体産業がビジネスモデルのサイエンス作りあるいはサイエンスのビジネスモデル作成の時代に入ったと、福岡県主催の「シリコンシーベルトサミット福岡2009」において明言した。これは技術の観点からさまざまな物理限界や経済限界をベースにしてIBMが打ち立てたコラボレーションのビジネスモデルを紹介したものである。
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