2025年10月23日
|泉谷渉の視点
中国ファーウェイは計算能力を高めた新しいAI半導体技術を発表した。グラフィックスカードを1万5488枚も相互接続が可能であり、まことにもって優れものなのである。そしてまた、中国の国有通信会社のチャイナユニコムは、アリババなどが開発した国産AI半導体を活用した大規模データセンターを建設し、注目を集めている。このデータセンターは約2万3000個の国産AI半導体を使用し、3579 Peta FLOPS(ペタフロップス)の演算能力を構築したのである。
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2025年8月26日
|泉谷渉の視点
EVブームのトーンダウンにより、パワー半導体は一時的な減速を余儀なくされている。SiCパワー半導体で世界トップシェアを狙うロームは、売上額がかなり後退しているのだ。インテリジェントパワーモジュールで世界トップシェアの三菱電機もそれほど伸びは良くない。ただ、トヨタ向けのパワー半導体を作る富士電機は堅調に伸びてきており、SiCシフトを強めるために青森津軽工場の拡張に走っている。
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2025年6月 4日
|泉谷渉の視点
全くもって馬鹿げた米国トランプ大統領の関税問題が半導体業界にとっては懸念材料になると言われはじめた。なにしろ、世界のすべての国・地域に例外なく関税をかけてやるとの公約を実行しようとしているのであり、これこそクレイジーとしか言いようがない。我が国においても国家半導体戦略カンパニーともいうべきラピダスに逆風が吹き始めており、2027年以降のラピダスの最先端半導体の米国輸出について、徹底的な関税をかけられてしまえば、かなりの打撃になるのである。
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2025年5月 9日
|泉谷渉の視点
いまや事実上の半導体生産の世界チャンピオンとなった台湾TSMCの勢いが止まらない。2025年1〜3月期売上は前年同期比41.6%増の3兆6800億円となった。純利益は60.3%増であり、売上利益ともに同期としては過去最高だ。
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2025年4月 8日
|泉谷渉の視点
ファブレス半導体メーカーの動きが急ピッチで再成長軌道に乗り始めた。業界トップを行くNvidiaは実に2024年のファブレス企業トップ10(編集注1)におけるシェアの50%を占めており2番手のQualcommも健闘し、シェア14%。三番手のBroadcomもシェア12%を保持している。
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2025年3月11日
|泉谷渉の視点
Gartner社の調べによれば(編集注1)、2024年の世界半導体市場は、18.1%も伸びて94兆円に達したという。いよいよ100兆円の大台が見えて来ており、2030年の200兆円突破も夢ではなくなったと言えよう。
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2025年2月12日
|泉谷渉の視点
中国のAI(人工知能)企業のDeepSeek新製品が発表され、世界中のサプライズを呼び込んでいる。何しろ今回発表したDeepSeekの新製品は600万ドル(約8億円)以下の費用でチャットGPT同等の性能を提供できることが、世界を驚かせたのである。
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2024年12月10日
|泉谷渉の視点
世界最大の人口を誇るインドは中国を抜いて、14億4170万人に達している。人口大国であるばかりでなく、ここにきては中国をキャッチアップする勢いで半導体工場建設ラッシュの波が巻き起こってきたのだ。
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2024年9月18日
|泉谷渉の視点
「半導体の後工程に対する関心がいやがうえにも高まっている。材料関連においても、この動きは急速であり、住友化学、三菱ケミカル、旭化成などの動きに注目する必要がある。もちろん、後工程材料にめっぽう強いレゾナックについてはきっちりとウォッチした方が良いのだ。」
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2024年6月18日
|泉谷渉の視点
どこもかしこもAIの話題で持ちきりの昨今である。AIを活用したスマートファクトリに取り組む企業も増えており、やはり半導体がここでも主役になるのだ。
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