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現下の引き続く半導体関連市場活況の中、台湾でのリスク&抑制懸念

現下の引き続く半導体関連市場活況の中、台湾でのリスク&抑制懸念

新型コロナウイルスによる累計感染者数は土曜29日午前時点、世界全体で1億6926万人を超え、1週間前から約341万人増とまだまだ高水準である。我が国では、緊急事態宣言が6月20日まで延長され、一層気を緩められない状況である。米国・Semiconductor Industry Association(SIA)の世界半導体販売高が、2021年第一四半期について前年同期比17.8%増と、年間最高をうかがえる勢いが発表されたが、IC Insightsからも、違った見方ながら同四半期のトップ15サプライヤの販売高合計が同21%増と好調な内容のデータがあらわされている。半導体製造装置Billingsなど現下の関連市場データも最高水準の推移であるが、台湾でのリスク&抑制要因懸念が見え隠れである。 [→続きを読む]

人工知能への道(1):ニューラルネットワークとCAMの類似性

人工知能への道(1):ニューラルネットワークとCAMの類似性

筆者は、4月末に、1人で小さな会社を起こした。2019年末に40年近く勤めていた企業を退社して以来、名詞も所属もない状態の「不都合」を次々と実感し決断した。社名は、「情報統合技術研究合同会社」とした。設立目的は、「曖昧検索回路をスケールアップする技術」をまとめ、世に問うためである。本ブログでは、その技術にこだわりを持つに至った経緯を記載したい。 [→続きを読む]

半導体製造およびsupply chain強化に乗り出す各国・地域競合模様

半導体製造およびsupply chain強化に乗り出す各国・地域競合模様

新型コロナウイルスによる累計感染者数は土曜22日午前時点、世界全体で1億6585万人を超え、1週間前から約437万人増と依然高水準の拡大である。 我が国では、緊急事態宣言にさらに沖縄県追加と、決して気を緩められない状況である。自動車用はじめグローバルな半導体の不足への対策に向けて半導体製造およびsupply chainの強化を図る動きが続いており、米国では、連邦出資法案の促進はじめ政府と半導体はじめ関連団体の日々の取り組みが伝えられている。我が国でも、日米連携で打開を図るべく自民党そしてJEITAから具体化に向けた取り組み&提言が行われている。韓国は、米韓首脳会談にて米国での投資を発表し、各国・地域の競合にも似た状況模様である。 [→続きを読む]

韓国がファブレスと半導体技術者育成に注力し始めた、日本はどうする?

韓国がファブレスと半導体技術者育成に注力し始めた、日本はどうする?

日本や欧米でTSMCはじめファウンドリの工場誘致のうわさが出るたびに、TSMCは常に「ファブ建設場所の選択に関しては、顧客のニーズを含む多くの要因を考慮する必要がある。TSMCは全ての可能性を排除はしないが、現時点では具体的な計画はない」と紋切型の答えを繰り返してきた。 [→続きを読む]

米国政府への働きかけ、ファウンドリー対応強化、米韓各々の動き

米国政府への働きかけ、ファウンドリー対応強化、米韓各々の動き

新型コロナウイルスによる累計感染者数は土曜15日午前時点、世界全体で1億6148万人を超え、1週間前から約505万人増と依然高水準の拡大である。 我が国では、緊急事態宣言が3道県に拡大など一層の厳格な強化、決して気の抜けない状況である。米国では、半導体の製造強化に向けて政府への働きかけが活発化するとともに、半導体会社および主要ユーザの分野横断alliance、Semiconductors in America Coalition(SIAC)が結成され、米国内半導体製造へのより多くの連邦出資獲得の働きかけを行うとしている。一方、韓国では、メモリ半導体に加えてファウンドリー事業の強化に向けた非常に積極的な計画、取り組みが、政府および各社から打ち上げられている。 [→続きを読む]

車載向けパワー、MCU、センサは急増へ〜GaN-on-Si、MCU、ミリ波レーダー

車載向けパワー、MCU、センサは急増へ〜GaN-on-Si、MCU、ミリ波レーダー

世界的なSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の運動が拡大する中にあって、車載向けの省エネに世界の注目が集まっている。もちろん焦点は排出ガス削減であるが、とにもかくにも、まずはエコカーに移行する際のパワーデバイスの開発と生産増強が焦点になっていくのだ。 [→続きを読む]

半導体製造を巡るインテル、TSMCのつばぜり合い、そこにIBMの2-nm

半導体製造を巡るインテル、TSMCのつばぜり合い、そこにIBMの2-nm

新型コロナウイルスによる累計感染者数は土曜8日午前時点、世界全体で1億5643万人を超え、1週間前から約561万人増と依然拡大が続いている。我が国では、緊急事態宣言が5月31日まで延長され、決して気の抜けない状況である。米国国内での半導体製造強化が打ち出されて、Intelが、最先端はもちろんファウンドリー対応を前面に押し出した"IDM 2.0"戦略の打ち上げに続いて、先端半導体実装技術の製造に向けたNew Mexico拠点拡張などさらなる具体的な展開を発表している。これに対して、TSMCからは米国での工場展開とともにファウンドリー対応は台湾でと牽制するスタンスが見られている。そんな中のIBMの世界初、2-nm半導体の披露に注目させられている。 [→続きを読む]

AIの統計が示す日本の課題

AIの統計が示す日本の課題

スタンフォード大学人間中心人工知能研究所(Stanford Institute for Human-Centered Artificial Intelligence)(参考資料1)から“2021年版人工知能大全”ともいうべき資料集「AI Index Report for 2021」(参考資料2)(以下Index Reportと記す)が2021年3月3日に発刊された。222頁にわたる豊富なデータを集積した資料集である。既にIEEE の E. Strickland氏は、その中から15枚のグラフを抜粋して抄録をまとめ、2021年4月22日に配信されたIEEE Spectrumに掲載している(参考資料3)。 [→続きを読む]

第一四半期販売高が前四半期比3.6%増:半導体&巨大ITの業績発表

第一四半期販売高が前四半期比3.6%増:半導体&巨大ITの業績発表

新型コロナウイルスによる累計感染者数は土曜1日午前時点、世界全体で1億5082万人を超え、1週間前から約573万人増と依然拡大が続いている。感染封じ込めについて世界で優劣が鮮明になる中、我が国では我慢の大型連休突入である。週末最後に、米国・Semiconductor Industry Association(SIA)から世界半導体販売高が発表され、3月が$41.05 billionと高水準、1-3月第一四半期が前四半期比3.6%増、前年同期比17.8%増と、年間販売高最高更新を期待させる内容である。巣ごもり需要の追い風に乗る一方、グローバルな不足でsupply chainが乱れる半導体市場の渦中、半導体&巨大IT各社業績発表が行われ、好調ながらそれぞれに事情を孕む内容に注目している。 [→続きを読む]

米国の半導体製造増強への台湾からの一石、思い起こす25年前の台湾

米国の半導体製造増強への台湾からの一石、思い起こす25年前の台湾

新型コロナウイルスによる累計感染者数は土曜24日午前時点、世界全体で1億4509万人を超え、8日前から約629万人増とむしろ拡大の度を高めている。我が国でも東京はじめ3度目の緊急事態宣言となり、我慢の大型連休を求められている。White Houseの半導体サミットが行われて、米国における半導体製造の増強が喫緊の課題対応として進んでいく情勢の渦中、TSMCの創業者で前CEOのMorris Chang(張忠謀)氏からの思いの丈を放ったと受け止める講演が報道されて注目している。台湾が半導体生産では優位にあり、ライバルは韓国、との主張である。25年前の1996年、台湾半導体産業協会(TSIA)の発足式典に出席した時の今も残る印象との強烈な差異を受け止めている。 [→続きを読む]

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