2012年11月19日
|長見晃の海外トピックス
半導体が様々なシステムの中に入っていって、システム機能ごとにますます位置づけを考えざるを得ない、と足を運んでみたEmbedded Technology 2012展示会(11月14日〜16日:パシフィコ横浜)での率直な感じ方である。新たな機能が生まれるとともに、機能ごとにさらに細かく分化、高度化していく流れが見られて、全体の把握から入るのに大変さを感じるところがある。それぞれに今まで集積した成果の賜物であり、市場の理解を得て価値を精一杯プレゼンするマーケティングの凌ぎ合いの局面を受け止めている。
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2012年11月16日
|大和田敦之の日米の開発現場から
BOP(Base Of Pyramid)とは、ピラミッドの底辺という意味である。グローバル化によって世界の市場が聖域なく広がった結果、その存在が確認され注目される事態になって来た。収入が多くない底辺の人々にどう売るかという新しいビジネスモデルが出てきている。
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2012年11月15日
|市場分析
SEMIは、2012年第3四半期における半導体用シリコンウェーハの出荷面積は前年同期比1%増だが、前四半期比は2%減だったと発表した(図)。世界の半導体デバイス出荷額が2011年第4四半期を底に第1四半期から徐々に回復しつつあり、この第3四半期は前四半期比1.8%増だったことから見て、少ないウェーハで半導体デバイスを稼いだことになる。
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2012年11月13日
|産業分析
富士通セミコンダクターはマイコン(マイクロコントローラ)をこれまでのオリジナルCPUコアからARMのCortex-Mシリーズコアへとシフトしていく。もともとARMのCortex-M3コアを集積したマイコンを出してきていたが、さらに強化する。同社のマイコン応用分野は自動車、産業機器、白物家電、AV機器、その他の民生機器に及び、総じて民生の比率が高い。
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2012年11月13日
|各月のトップ5
10月に最もよく読まれた記事は、ニュース解説「ルネサス40nm車載マイコンのニュースがなぜ重要か」だった。一般紙があまり取り上げず、専門誌だけが採り上げていることを解説した。
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2012年11月12日
|週間ニュース分析
先週、日本の新聞が報じないが、産業界にとって大きなインパクトを及ぼす可能性のあるニュースがあった。英国IPベンダーのイマジネーションテクノロジーズ(Imagination Technologies)が米国のRISCプロセッサコアベンダーであるミップステクノロジーズ(MIPS Technologies)を買収すると発表した。このインパクトについて考えてみる。
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2012年11月12日
|長見晃の海外トピックス
米国大統領選挙は、オバマ(Barack Hussein Obama, Jr.)大統領が再選されたが、その直前に前回の本欄で述べた米国の半導体雇用の伸びの実態が発表されたのに続いて、選挙日の前日に恒例の月次世界半導体販売高がSIA(米国半導体工業会)からリリースされている。9月の販売高について、米国が2年以上ぶりの前月比伸び率を示していて、雇用の伸びとともに半導体業界ここにありと、精一杯のアピール、働きかけが伝わってくる。選挙翌々日には、情報技術合意(ITA)の拡張促進を求める発表が冷めやらず行われている。
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2012年11月 9日
|市場分析
米国の市場調査会社であるICインサイツ(Insights)は、2012年における世界の半導体トップ20社ランキングの見通しを発表した。それによると、ファブレス/ファウンドリ企業が伸び、IDMがマイナス成長ということになりそうだ。
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2012年11月 9日
|技術分析(デバイス設計& FPD)
今や、シリコン半導体物理で決まる定数まで狂わないように設計する時代に入った。電気自動車(EV)用のバッテリマネジメントICの精度を極限まで追求し、測定電圧誤差±0.04%以内という次世代のバッテリマネジメントIC「LTC6804」をリニアテクノロジーが開発した。システムと回路、半導体物理を理解していなければ設計できない新製品である。
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2012年11月 6日
|技術分析(半導体製品)
米アナログ/ミクストシグナル半導体大手のマキシム・インテグレーテッド(Maxim Integrated)がミクストシグナルICの高集積化によって売り上げを伸ばしていることを9月に伝えたが(参考資料1)、集積度を上げてもコストはそれほど上がらないという彼らの考え方が明らかになった。
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