2022年6月 3日
|技術分析(半導体製品)
Industry 4.0は、そう簡単には進まない。世界各地の工場はそれぞれ独自のネットワーク規格やプロトコルで動いているからだ。独自規格をIndustry 4.0を実現するTSN(Time Sensitive Network)規格に変換しながら下位互換性を持たせる作業を工場ごとにしなければならない。NXPはTSN規格と主要な複数の産業用ネットワークを切り替えられるマイコン「i.MX RT1180」を製品化した。
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2022年6月 2日
|各月のトップ5
2022年5月に最もよく読まれた記事は2カ月連続、「日本半導体企業ランキング: 首位はキオクシア、2位はソニー逆転のルネサス」であった。これはブロガーの服部毅氏がOmdia社のデータを基に日本の半導体上位ランキングを述べたもの。
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2022年6月 1日
|技術分析(半導体応用)
コンピュータの最大のメリットは、共通のハードウエアを基にソフトウエアを入れ替えるだけでさまざまな機能を実現できることだが、ロボットでもそれが可能になる。AMD-Xilinxは、FPGAを集積したSoCを搭載しR(ロボット)OS2 を採用したロボット向けのシステムオンモジュール(SoM)「Kria」を開発、そのスターターキットを発売した。ロボット開発が大幅に短縮されそうだ。
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2022年5月31日
|市場分析
メモリに強い市場調査会社TrendForceによると、直近のNANDフラッシュメモリの売上額ランキングではキオクシアは2位を死守した(参考資料1)。2022年第1四半期におけるNANDフラッシュ市場全体では、前四半期比3%減の179.2億ドルとなったが、2位のキオクシアは不純物混入によるトラブルがあったのにもかかわらず、4.5%減にとどまった。
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2022年5月30日
|週間ニュース分析
未来に向けた仕組み作りに半導体投資が活発になってきた。先週話題になった世界第6位の半導体BroadcomによるVMwareの買収を提案、UMCはシンガポールでの新工場建設用地使用権を取得、SUMCOが合計3500億円を投資、Si結晶インゴット生産工場を日本と台湾に建設する。先端製品ではQualcommが4nmプロセスのSnapdragonを開発した。
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2022年5月27日
|市場分析
2021年のDRAM市場は、前年比42%増の961億ドルになったとIC Insightsが報告した。約11兆円である。この内、Samsung、SK Hynix、Micron Technologyの3社が占める市場シェアは94%で、寡占化が続いている。トップのSamsung、Hynix、Micronのそれぞれのシェアは、43.6%、27.7%、22.8%となっており、その他は5.9%しかない。
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2022年5月24日
|技術分析(半導体製品)
EV(電気自動車)の急速充電や再生可能エネルギーのDC-ACコンバータなどの用途に向け、1200Vあるいは2000VのパワーSiC MOSFETでオン抵抗を減らした製品が競い合っている。UnitedSiCを買収したQorvoが1200V耐圧でオン抵抗23mΩ(図1)、SiCデバイス販売額トップのSTMicroelectronicsを追いかけるInfineonが2000V耐圧でオン抵抗20mΩ程度のSiC MOSFETを発表した。
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2022年5月23日
|週間ニュース分析
4人乗りEV(電気自動車)の軽自動車が本格的に登場した。日産自動車と三菱自動車が共同開発したもの。走行距離は180kmと短いものの、補助金の対象になっており180万円台に抑えられている。EVの急速充電の普及も進んでいる。コンピュータ(ECU)化と共にクルマのOSも普及している。半導体に強い韓国を、日本より先にバイデン大統領が訪問した。
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2022年5月20日
|市場分析
中国の半導体IC市場(ICを使って電子機器を作る産業)は2021年に1870億ドルだったが、国内のIC生産は16.7%の312億ドルに留まることがわかった。これは定点観測を続けているIC Insightsの調査からわかった。中国共産党政府が半導体の振興を呼び掛けても産業としてなかなか立ち上がらないことを示している。笛吹けど踊らず状態だ。
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2022年5月19日
|産業分析
ルネサスエレクトロニクスは、山梨県甲府にある空っぽの建屋を改造し300mmウェーハの生産ラインを作ることを発表した。元々甲府工場は150mmと200mmウェーハの生産ラインの工場であったが、工場の売却先が見つからず、2014年10月に閉鎖された。半導体不足がまだ解消されないこの折、ここに半導体生産ラインを作ることを決めた。
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