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2021年のスマホ出荷台数は前年比5.7%増の13.5億台に

2021年のスマートフォンの出荷台数は前年比5.7%増の13億5480万台となった。ただし、直近の2021年第4四半期は前年同期比3.2%減の3億7430万台となっている。2021年のタブレットの出荷台数は、前年比3.2%増の1億6880万台となったが、スマホ同様、第4四半期は前年同期比11.9%減の4600万台となった。これらはIDCが発表したもの(参考資料1)。

2021年はスマホ/タブレットなど成長

図1 スマホ/タブレット/クロムブックは2021年5.6%成長 出典:IDCのデータをセミコンポータルがグラフ化


IT系の市場調査会社であるIDCが発表した、スマホとタブレットとクロムブックの成長は第4四半期になって一段落した。年間を通じては全てプラス成長となり、これらの合計は5.6%成長となった(表1)。ただし、第4四半期は全てマイナス成長となった。スマホの落ち込みは比較的少ないが、クロムブックの落ち込みは最も大きく、前年同期比63.6%減の480万台となった。1年前のクロムブックは急増していたため落ち込みは激しい。


表1 モバイル端末の出荷台数(単位は百万台) 出典:IDCの数字を元にセミコンポータルが加工

表1 モバイル端末の出荷台数(単位は百万台) 出典:IDCの数字を元にセミコンポータルが加工


スマホでは、2021年間1位がSamsungの2億7200万台、2位はAppleの2億3570万台、以下小米、Oppo、Vivoと中国勢が続いた(表2)。昨年まで上位に来ていた華為は圏外に落ち、その代わりに中国勢が急成長した。小米は前年比29.3%成長の1億9100万台、次にOppoは同20.1%増の1億3350万台、Vivoが14.8%増の1億2830万台と続いた。


表2 スマホの年間出荷台数 出典:IDC

表2 スマホの年間出荷台数 出典:IDC


Appleも同15.9%増の2億3570万台となった。特に第4四半期にはiPhone 13のリリースによってSamsungを抜き8490万台でトップに立った。ただ、部品の供給不足によって昨年の8750万台よりも2.9%少なかった。とはいえ単価の値上げによって、2022年度第1四半期(2021年12月期)には、AppleのiPhoneの売上額は前年同期比9.2%増の716億ドルとなった。同社の総売上額は前年同期比11.2%増の1239億ドルと四半期の過去最高を記録した。

参考資料
1. "Smartphone Shipments Declined in the Fourth Quarter But 2021 Was Still a Growth Year with a 5.7% Increase in Shipments, According to IDC", IDC (2022/01/27)

(2022/02/02)
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