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大和田敦之の日米の開発現場から

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スマートグリッド、スマートメーターは半導体の新しい市場になるか

スマートグリッド、スマートメーターは半導体の新しい市場になるか

スマートグリッドの開発が始まっている。スマートグリッドとは、「電力供給をおこなう新しい技術であって、エネルギーとコストを節約しつつ、ITや通信技術を用いて供給者と消費者の間にある問題を全体最適化するシステム」とここでは定義して見よう。スマートグリッドは半導体の新しい市場になるのだろうか? [→続きを読む]

変革を成し続けるIBM

変革を成し続けるIBM

現在のように変革の時代になってもこれまでのやり方を頑なに守る企業と、常に変革しながら成長する企業がある。変革している企業の代表例としてIBMを採り上げよう。IBMはInternational Business Machinesという名の通り、電動タイプライター等のビジネスオフィス向けの機械を製造する会社として、1896年(明治29年)にスタートした。日本に100%子会社を作ったのは第2次大戦前の昭和12年、大方の半導体パーソンが産まれる前であった。 [→続きを読む]

前進するLED照明

前進するLED照明

半導体が社会のすみずみまで浸透して来た。数多くある例から、LEDに関して本稿では述べて見たい。最近、増えて来た新型信号機はLED方式でありクッキリとして見やすい。素敵なデザインで黒いバックグラウンドに点光源のLEDが光る。旧式は、大型の専用電球を内蔵し、白色光線が色つきガラス面全体でボーッと光るだけなので見映えにおいて相当の違いがある。 [→続きを読む]

日本が誇るパワー半導体の実力、IGBTは日本の発明

日本が誇るパワー半導体の実力、IGBTは日本の発明

わが国の半導体産業は立体的であり良いバランスがとれた形を成しているといえよう。DRAMやフラッシュメモリー、マイコンとも呼ばれるMCU、そしてロジックLSI…の数々。その上に多彩なディスクリートデバイスを展開していて、中でもパワー半導体は素晴らしい。 [→続きを読む]

終焉したのか、ムーアの法則?

終焉したのか、ムーアの法則?

米フェアチャイルド社のゴードン・ムーア(敬称略、以下同様)は1965年に有名なムーアの法則を唱えた。そのエッセンスは、「半導体チップに搭載されるMOSデバイスの数は、ほぼ1年で倍増させることが可能である」と言うものである。発表された当時ムーアはロバート・ノイスと共にフェアチャイルド社を起し、そこで働いていたが、ムーアの法則を最も広く引用したのはフェアチャイルド社ではなく、二人がアンディ・グローブと共に1968年に設立したインテル社である。 [→続きを読む]

巨星 堕つ、マーク・シェファードJr.氏のご冥福をお祈りします

巨星 堕つ、マーク・シェファードJr.氏のご冥福をお祈りします

1960年代から70年代に米Texas Instruments社の社長を永く務めたマーク・シェファード Jr.氏が2月4日に亡くなった。享年86歳。大往生であり、まさに巨星堕つという感が深い。シェファード氏は米国がノーベル賞に輝いた新素材であった半導体を事業化し量産に導いた希有なリーダーである。イレブンナインと言われ純度99.999999999%の半導体インゴットなど世界中に存在しなかった時代の50年代、それを数本入手するのではなく何千本も入手してはウェーハ化し高周波トランジスタに仕上げた。教科書もノウハウも皆無の時代に材料メーカーに発注し納入させるだけで大変な時代だったはずだ。その後60年代になってTTL(トランジスタ-トランジスタ・ロジック)の量産も実現させたことは余りにも有名だ。MOS実用化以前の時代である。集積回路TTLのリーダーとしてTIはシェファード氏のリーダーシップの元に大躍進を遂げた。 [→続きを読む]

太陽経済で不況脱出を図ろう

太陽経済で不況脱出を図ろう

世界中の経済環境が最悪の様相を呈している。半導体ビジネスも大きく負の影響を受けている。金融面に於ける混乱は当分続く状況にある。不要不急の消費はゼロになり、従って需要が極端に減退している。あの原油ですら暴落した。しかし、経済は循環しやがて回復する。経済の専門家によると2つの回復力が働いている。その1は各国政府の政策対応が盛んに行われていることだ。その2は価格が十分に下落すると需要が惹起される、という知られた経済原理だ。仮に1オンス800ドルしている金現物が200ドルに下がればタンス預金を持出して買う人も中にはいる。 [→続きを読む]

躍進する日本の発明、フラッシュメモリー

躍進する日本の発明、フラッシュメモリー

「フラッシュメモリーはメモリー密度が高くしかも軽くその上に低価格、低消費電力かつ高信頼である」(舛岡富士雄著「躍進するフラッシュメモリ」より)。このようなメモリーとしての優れた特徴から市場は大きくなったが、長期的にはさらに大きく普及すると、発明者の舛岡富士雄博士は述べている。 [→続きを読む]

グリーンITの進展を見守る

グリーンITの進展を見守る

グリーンIT構想を進めよう。そのバックグラウンドから述べる。 ウェッブ百科事典のウィキペディにでは英国人、サーT. Berners-Lee が1990年のクリスマスに世界で最初にインターネット上で http プロトコルにて通信に成功したと記述されている。この新しいブレークスルーによって、サー Berners-Lee がインターネットの発明者と言われるのだが、実はこの時に使ったハードウェアがインターネットサーバーであり、サー Berners-Lee はインターネットサーバーの発明者でもある。 [→続きを読む]

半導体人口の「減少」を食い止めるために

半導体人口の「減少」を食い止めるために

本年9月に都内で開催されたイノベーションジャパン2008(独立行政法人科学技術振興機構主催)において前総理の安倍議員が元気に基調講演を行い、イノベーションの重要性に触れた。「イノベーションなくして我が国の成長はない」と述べ、特に半導体におけるイノベーションに言及し、半導体技術がインターネットとコンピュータ技術を牽引することを指摘した。続けて、半導体がデジタル技術の基礎になり電子マネー、遠隔医療やJRのスイカ等が実現した、と述べた。 [→続きを読む]

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