2010年1月25日
|禿節史のデザインフィロソフィ
2010年新春にあたり、今年の電子機器産業を展望してみる。米国のサブプライムローンに端を発し、2008年9月のリーマンショックによる金融危機で日本経済も大きく後退した。お金は経済の潤滑油として不可欠ではあるが、本源的な価値の創造は金融商品によるお金のやり取りではなく実業部分において作られる。その意味でもわが国の電子機器産業が元気になり価値創造を行うことが求められている。幸いにして今年のわが国の電子機器産業を取り巻く状況は近年になく非常に明るい。
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2010年1月25日
|長見晃の海外トピックス
新興経済圏への流れが加速する中で、欧米そして我が国という先進諸国のあり方を問う論調が日増しに高まってきているように感じる。我が日本市場は、高品質、高信頼性のものづくり、基準づくり、そして厳しい目をもつユーザおよび消費者を擁していて、海外方面からは参入障壁の高さの声を聞くことが多い。このような中また今こそ、我が国のあり方を改めて考えるべきタイミングと思う。
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2010年1月22日
|泉谷渉の視点
「日本の粉体加工技術はおそらく世界でぶっちぎり状態だろう。ニッケル水素やリチウムイオンなどの二次電池技術が車載向けに注目されているが、素材という点ではやはり日本は世界をリードするだろう。」
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2010年1月18日
|長見晃の海外トピックス
中国が世界経済回復の牽引役という昨年来の構図が、半導体業界の今後を見ていく恒例の新年の場でも一層明確に表されている。パソコン出荷数量も、ネットブックなどの売れ行きが貢献して前年同期比二桁増となっているが、金額の方は同二桁減ということで、本来の伸長軌道に戻すには各国・地域の経済圏に向けてそれぞれの消費者の購買心理を如何に掻き立てるか、工夫のしどころということと思う。
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2010年1月13日
|大和田敦之の日米の開発現場から
新しい年が明けたが、我が半導体産業において近い将来の不透明感は依然として高い。事業環境は決して良いとは言えない。人口減少モードの中、為替は円高に振れ、日本人の収入は増加するどころか近年は減少気味であり、その上デフレになっている。国と地方の長期債務は讀賣新聞12月29日版によれば、2010年度末で862兆円と見込まれて膨大している。
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2010年1月12日
|長見晃の海外トピックス
「成長エンジンのアジア」、「環境技術」といったフレーズが、新春の業界会合で共通に出てくる印象である。またここまで高度化してきたconsumer electronics機器の世界を始め、各個人個人の切磋琢磨によりグローバルな消費者市場の支持、共感を捉えることが、今後のビジネス拡大には重要になってきている、という論調を強く感じている。
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2010年1月 5日
|長見晃の海外トピックス
世界経済不況による大きな落ち込みに対して世界各国・地域の景気回復策を総動員して必死の食い止めに追われた感のある2009年も終わり、新しい年、2010年を迎えている。半導体業界も、慎重な在庫調整・補充、新興市場の旺盛な需要などで、当初のマイナス見込みほどには至らなかったようである。
2009年から2010年への年越しを業界記事から総括してみる。
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2009年12月28日
|泉谷渉の視点
「このまま手をこまねいていれば、日本が得意とするLEDのマーケットは韓国勢・台湾勢にやられまくってしまう。何故に大型設備投資の計画を打ち出さないのだろう」。LED(発光ダイオード)の化合物材料を供給する企業の営業マンがうめくように言った言葉である。確かに焦点になっている白色LEDについてはこれまで、日本の日亜化学工業、豊田合成など日本勢が圧倒的なシェアを誇ってきた。
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2009年12月28日
|長見晃の海外トピックス
世界経済危機による落ち込み、世界各国・地域の回復に向けた必死の努力に追われた2009年、世界半導体販売高も年半ばでは21.3%の減少かと見られたが、1-10月までの累計では16.6%減となっていて(米SIAの3ヶ月平均データのベース)、食い止める各方面の努力が反映されてきている。緩やかな回復を続けている現時点で、半導体・デバイス業界のこの2009年を振り返る。
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2009年12月21日
|長見晃の海外トピックス
長きにわたるGartner社からの速報データでは、半導体業界の2009年売上げは$226 billionで、2008年から11.4%減、ここ25年で6度目の減少になる、とのことである。世界経済危機の渦中で、もっと大きな落ち込みの見方も見られたが、各国・地域の経済対策が奏功、ここまでに踏みとどまったという締め方が大勢にように思う。グローバルな経済の潮流に取り残されないよう、追い付き追い越せ、そのような実態を特に感じるこの1年である。
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