2014年10月14日
|長見晃の海外トピックス
モバイル機器の活況、そして新興市場での低コスト化に向けた地場勢力の伸びなど、パソコンそして半導体業界の景観が激変して、大手各社が新たな事業戦略の対応を迫られている。中国地場のスマートフォンメーカーに押されたSamsungは、利益を支える半導体に向けて最大規模の工場建設に踏み切ると発表する一方、Hewlett-Packard(HP)は、パソコンと企業向けハードウェア/サービスを分離して、さらに再構築を加えるとしている。利益確保、規模の拡大を目指す各社それぞれの対応が相次いでいる。
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2014年10月 8日
|津田建二の取材手帳
赤崎勇名城大学終身教授と天野浩名古屋大学教授、中村修二カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授の3名が2014年ノーベル物理学賞を受賞した。理由は青色LEDの発明である。赤崎氏が名古屋大学教授であった時代に天野氏と共に、光が見える程度の青色LEDを発明した。その後、徳島の日亜化学工業にいた中村修二氏が効率を上げ実用的なレベルに引き上げた。日亜化学は蛍光塗料の会社から、一躍LEDの先端企業となった。
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2014年10月 6日
|長見晃の海外トピックス
米国Semiconductor Industry Association(SIA)より月次世界半導体販売高のデータ発表が行われ、今回はこの8月分である。ここ6ヶ月連続で月次販売高が増加を重ねており、今年1-8月の販売高累計が前年同期比10.1%増と史上最高に向かうペースとなっている。最近の話題をさらっているApple社のiPhone 6およびiPhone 6 Plusをはじめとするモバイル機器が牽引しているという見方がやはり大方であり、地域別販売高の金額および伸び率でAsia Pacific、そしてAmericas地域が引っ張る構図となっている。
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2014年10月 1日
|泉谷渉の視点
「ITの成熟化は見えている。確かにここに来て半導体製造装置に対する発注は急速に高まり、一時的な繁忙はきている。しかしそれにしても、次世代を切り開く産業にシフトして行かなければ、電子デバイスの将来は切り開けないのだ」こう語るのは、半導体業界の名物アナリストとして知られる南川明氏である。
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2014年9月29日
|長見晃の海外トピックス
Apple社のiPhone 6およびiPhone 6 Plus発表について市場の余波が大きく続いて押し寄せている。teardown解析が進んでbill of materials(BOM)コスト評価が行われるととともに、依然革新性に重きを置いた半導体など関連IC partsの選択の傾向が指摘されている。一方、iOS 8.0.1のアップデートの不具合、本体が曲がりやすい問題と、現時点ネット上のやりとりが見られている。また、市場の今後について今の勢いがどうなるのか、推進寄り、抑制寄りと立場に応じて割れるインパクトを、これまた連日のように与えている。
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2014年9月22日
|長見晃の海外トピックス
アップルのiPhone新モデル、iPhone 6およびiPhone 6 Plus、そしてwearable端末「アップルウオッチ」の発表のいろいろな切り口からの余韻、そして波紋が続いている。これに競い合う各社からの発表も続いており、中でもGoogleのAndroid One-ブランド, 低コストスマートフォンのインドでの展開が目を引き、MediaTekのモバイルプロセッサが搭載されている。世界のスマートフォンはじめ携帯機器のhigh-endそしてlow-endユーザ層の拡大に向けた市場の動き、反応に当面注目である。
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2014年9月16日
|長見晃の海外トピックス
天の最上にある天、絶頂を極めるという感じ方があるアップルとインテルからの新製品&技術が、今年もこの時期、9月に発表されている。2012年のiPhone 5、2013年のiPhone 5S、iPhone 5Cに続く今年は、iPhone 6およびiPhone 6 Plusとともに注目のApple Watchが発表される一方、インテルからは、サーバ、パソコン、スマホそしてIoT(Internet of Things)に向けた新製品、バージョンアップそして取り組みが打ち出されている。モバイル決済、ファッションとますます身近な応用で注目の幅、深みが広がっている。
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2014年9月 9日
|大和田敦之の日米の開発現場から
米国でこの7月に「The Intel Trinity」(著者Michael S. Malone) という題名の本が、米国Harper Business社から刊行された。筆者が題名を訳すならば「インテル社の三位一体(さんみいったい)」である。副題には、「ノイス、ムーアそしてグローブがトリオとして世界で最も大事な会社をいかにして作りあげたのか?」とある。この本はもちろん原書で、訳本はまだ存在していない。
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2014年9月 8日
|長見晃の海外トピックス
米Semiconductor Industry Association(SIA)から定例の月次世界半導体販売高データが発表され、今回はこの7月についてである。3ヶ月移動平均で表わされているが、7月販売高は$28.1 billionと、史上最高の月次販売高を記録している。新興経済圏でまだまだ急速に伸びるモバイル機器をはじめとして、幅広い応用分野が拡がっていることは、半導体製品カテゴリー全部にわたって販売高が増えていることが裏づけている。今年の累計も昨年同期を10.4%上回り、従来の最高である昨年を大きく越える勢いとなっている。
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2014年9月 5日
|泉谷渉の視点
「これはどうしたことか。世界的には太陽電池ブームが大きくトーンダウンしてきた状況下で、わが国のメガソーラー計画は実に2000件以上に達している。再びの太陽電池ラッシュの波は日本から起き始めたのだ」。筆者が親しくする業界紙の編集長がうなりながらに語った言葉ではある。
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