2014年11月25日
|長見晃の海外トピックス
世界を引っ張るスタンスを求めて、各国、各社の凌ぎ合いが続いている。半導体業界、そしてその地域、製品分野別のデータからは、米国および中国が現在のモバイル機器が牽引する市場の伸びを大きく担っていることが分かる。恒例の年に2回のスーパーコンピュータ性能ランキング・トップ500が発表されており、第10位に新顔が見られる以外変わらないトップ10となっているが、首位はIntel製品を駆使した中国のシステムであり、両大国が絡みながら拡大する半導体そしてシステムの世界の現状が見えてくる。
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2014年11月17日
|津田建二の取材手帳
株式会社セミコンダクタポータルの前社長で、日本語ワードプロセッサの発明者でもある河田勉氏が永眠されました。Apple社のiPhoneの使い手でもあった同氏は、IT関係のブログをセミコンポータルに提供していただきました。なかでも「ひび割れた画面のスマホを使っている人たち」は、検索などを通じて、いまだに上位に入る人気記事です。
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2014年11月17日
|長見晃の海外トピックス
半導体・エレクトロニクス業界の現在の動きを大きく左右し、常に注目せざるを得ない米国および中国の両大国であるが、北京でのAsia-PacificEconomic Cooperation(APEC)首脳会合(2014年11月10-11日)を機に、通商関係、気候変動など半導体業界にもあてはまる長年の懸案が話し合われ、今後の方向性が打ち出されている。これから経ていくWTO、IPCCなど世界レベルでの議論、そして結論に注目していく一方、それぞれの思惑、駆け引きにも目配りが必要という国際問題ならではの受け止め方があるように思う。
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2014年11月10日
|長見晃の海外トピックス
米Semiconductor Industry Association(SIA)から月次世界半導体販売高のデータが発表され、今回はこの9月、そして7-9月、第三四半期についてである。7ヶ月連続で前月比で伸びているとともに、この第三四半期は史上最高の四半期販売高を記録しているとのことである。9月の伸びの大きさ自体は少し鈍化しているが、1-9月累計では前年比9.8%増と、2013年の史上最高の年間販売高を大きく更新していく勢いを保っている。その年間データの予測も出始めており、トップ20のうち9社が二桁伸長の読みとなっている。
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2014年11月 7日
|泉谷渉の視点
「サムスン電子は現在の韓国にあって単なるITの一大企業ではない。GALAXYと液晶テレビで今や世界中がサムスンに注目している。そしてまた、韓国のGDPの20%はサムスングループが占有しており、何と納税額の30%がサムスングループの人たちが払っているのだ」。
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2014年11月 4日
|長見晃の海外トピックス
巨大な中国市場でのシェアアップを図る各国、各社の動きとともに、中国自体が政府挙げて半導体業界の強化、自立化を図る動きが活発になってきている。世界を引っ張るエレクトロニクス機器製造のコンポーネントを大半輸入に頼っている現状への危機感が高まってきて、先々の5ヶ年計画はじめ一層色濃く施策が盛り込まれている。このような中国に、従来のアプローチを深める動きの一方で、中国勢にシェアを大きく食われてしまっている韓国では対抗する動きを余儀なくされており、予断を許さない情勢が見られている。
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2014年10月27日
|長見晃の海外トピックス
コンピュータ、半導体、パソコンと業界草創期から引っ張って象徴的に表されるIBMが、半導体製造部門をファウンドリーのGlobalFoundriesに譲渡、売却する発表が、月曜10月20日に行われて、時間軸のいろいろな感慨、様々な切り口の見方が噴出している感じ方がある。公正取引の審査など経て、手続きが完了するのは来年、2015年のいつかと見られているが、開発設計と製造が分離する大きな時代の区切りがまたまた到来、通り過ぎようとしている。
様々な表わし方の業界の受け止め、反応を追っていく。
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2014年10月22日
|大和田敦之の日米の開発現場から
米Apple社は9月19日に、iPhone新型機6および6 Plusを日米などの主要国で発売した。この新型機6などの発売については、早速セミコンポータルに紹介記事(参考資料1)が出ているが、本稿では別の面も見て行くことにしたい。
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2014年10月20日
|長見晃の海外トピックス
市場の動きの読み、予想は当たり外れがつきものであるが、敏感な半導体・エレクトロニクス業界を揺るがした2件に注目している。まずは、中国での販売高が予想を下回ったとして先行き懸念を呈したMicrochipのトップコメントが、インテルはじめ多くの業界各社の株価を下げたが、当のインテルは直後の発表で過去最高四半期業績を記録、もう1つ、アップルの新iPadが予定通り発表されたが、こちらの方は事前の予測精度も上がって6.1mmと世界最薄などほぼ想定内容となっている。引き続く市場の波紋と現実である。
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2014年10月15日
|河田勉のIT開発の視点
発売3日間で1,000万台を発売したアップル社のiPhone 6、iPhone 6 Plus。ほとんどの人が実物にふれないで注文して入手したはずである。今回はフォームファクタ(サイズが大きく、さらに薄くなった)が大きく変更になったのにも関わらず、売れた。これまでのアップル社の新製品発表の実績から消費者は製品の出来栄えやクオリティを触らないで信じたのであろう。SIMロックなしのバージョンでも日本円換算で10万円以上の製品を見ずに顧客に買わせる信頼は素晴らしい。
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