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2015年の半導体市場展望、メモリ価格の適正化へ

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2015年の半導体市場はどうなるか。2014年の半導体市場は、前年比9.9%増で市場最高の3358億ドルに達した。1年前の予想では、WSTSが4.1%増であり、Gartnerは5.4%成長、IHSグローバルは5.8%成長、IC Insightsが7%成長であった。総じて実際よりも低く見ていた。今年はどうか。「エグゼクティブサマリーレポート」(2015年2月発行)の特集(参考資料1)では、今年の動向を占った。

「エグゼクティブサマリーレポート」(2015年2月発行)

「エグゼクティブサマリーレポート」(2015年2月発行)

今年を占う前に、昨年がなぜ上方にブレたのか、簡単に振り返ろう。DRAMは、2012年末から値上がりの兆候が見え始めていた。2013年の2月は、0.7〜0.8ドルと最も価格の低かった時期で、これから値上がりが始まるという時だった。エルピーダはこの時に経営破たんした。その後、2014年7月ごろまで価格の値上がりは続き、今度は異常とまで言われるほどに高止まりした。2014年11〜12月になっても2Gビットの製品単価が2.15〜1.95ドルを推移していた。

昨年は、パソコンではXPからの買い替え需要への期待や、タブレット、32ビットから64ビットシステムへの移行など期待要素は大きかった。しかし、DRAMメーカーはエルピーダの倒産を教訓に、増産に動かなかった。このため、DRAMのメモリ価格は高値安定していたままだった。フラッシュに対しても、Samsung、東芝、SanDiskの大手3社は2014年第1四半期こそ、値上がりの始まる前の売り上げがダウンしていたが、以降は好調に推移している(参考資料2)。

現在は少し下がり気味の傾向が見えるが、ゆっくりと下がる可能性はある。今年の中ごろにはメモリ価格の適正化で下がるという見方もある。そうなると半導体市場全体へも影響し、成長率の鈍化を招く、ことになる。このため、2015年は4〜6%に落ち着きそうだ。

成長をけん引するデバイスはやはり、スマートフォンになりそうだ。昨年タブレットが意外に伸びなかったことで今年の期待は小さい。タブレットが予想以上に伸びなかった要因は、商品寿命が思いのほか長いこと、端末における大きなイノベーションがなかったこと、iPhone 6の画面を拡大したことでスマホとの差が失われつつあること、などと見られている。

ただし、2015年は、IoT元年といえるほど業界関係者が口を揃えて言い出した。年初の賀詞交歓会では、JEITAをはじめエレクトロニクス関係の団体の挨拶の中で全ての団体幹部や招待者からIoTという言葉が飛び出した。

IoTという言葉が出たものの、その定義に関してはバラバラなようだ。インターネットにつながるモノ全て、と定義すれば、現在のスマホやパソコン、サーバーなどのコンピュータが全て含まれる。現在の市場規模はこれらのコンピュータ全てをIoTとして表している。ネットワークトポロジーによって直接・間接的にインターネットとつながるモノがIoTと定義され、今後浸透していくことになる。インターネットにつながる全てを含めると、ドイツのシーメンスが提唱するIndustry 4.0も、米国GEが提唱するIndustrial Internetも、IBMが提唱しているSmarter Planetも全てIoTシステムといえる。ただ、IoTは今年、大きく成長する訳ではなさそうだ。

このレポートでは、メモリ市場、16/14nm FinFETテクノロジーなどの観点からも予測を取り入れ、さらに製造装置市場への見方も含めている。
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参考資料
1. 特集●2015年の半導体市場展望「メモリ価格の適正化で、成長率はやや鈍化」、セミコンダクタポータル発行、2015年2月
2. NANDフラッシュ、大手トップ3社を下位3社が追いかける (2015/02/17)

(2015/02/17)

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