終焉したのか、ムーアの法則?

米フェアチャイルド社のゴードン・ムーア(敬称略、以下同様)は1965年に有名なムーアの法則を唱えた。そのエッセンスは、「半導体チップに搭載されるMOSデバイスの数は、ほぼ1年で倍増させることが可能である」と言うものである。発表された当時ムーアはロバート・ノイスと共にフェアチャイルド社を起し、そこで働いていたが、ムーアの法則を最も広く引用したのはフェアチャイルド社ではなく、二人がアンディ・グローブと共に1968年に設立したインテル社である。 [→続きを読む]
米フェアチャイルド社のゴードン・ムーア(敬称略、以下同様)は1965年に有名なムーアの法則を唱えた。そのエッセンスは、「半導体チップに搭載されるMOSデバイスの数は、ほぼ1年で倍増させることが可能である」と言うものである。発表された当時ムーアはロバート・ノイスと共にフェアチャイルド社を起し、そこで働いていたが、ムーアの法則を最も広く引用したのはフェアチャイルド社ではなく、二人がアンディ・グローブと共に1968年に設立したインテル社である。 [→続きを読む]
東芝とアプライドマテリアルズジャパンの要職を経て、現在は熊本県産業技術センター所長をされている柏木正弘氏より、掲題の講演打診が来たのは2008年6月であった。視野の狭い筆者にとっては想定外のテーマで、一瞬絶句し、「・・・昔は確かに、歩留まりはラインの揺らぎまかせで、半導体はお天道様まかせの農業と同じだという議論もあったが・・・」と言うと、一笑に付され「そうではない。今、地域振興策で農工商連携が重要と言われている。その一環」とのこと。ひとまず、知的財産という切り口なら新規性もあるだろう、まとまるか否か皆目見当も付かないが、調査はしてみようということになった。 [→続きを読む]
世界経済不況の渦中で、半導体業界でも各国・地域の政府支援を模索する動きが方々で見られるとともに、新たな業界再編や提携が表面化して、競合の色模様の変化というものを感じている。米SIAからの1月の世界半導体販売高発表は、当然ながら世界経済の現状を色濃く映し出す内容になっている。 [→続きを読む]
5月下旬に関西で開催されるSEMI FORUM JAPANのマニュファクチャリングサイエンスセミナーから「歩留まりと信頼性」に関する講演依頼を受けた。その際、チェアマンとのやりとりの中で、以下のような話が出てきた。 1)歩留まりは高いほど良い、2)信頼性は高いほど良い、3)車載半導体など人命にかかわるものは、故障率をゼロにしなくてはならない。半導体業界において、これらの命題は、当然のことと思われているようである。果たして、それは、正しいのか? [→続きを読む]
東京では2回目の開催というJEDEC meetingがあるという連絡を受け、顔を出して久しぶりの懇親である。小生には、30年にも及ぶJEDECとのつながりであり、グローバルにお付き合いすることの重要性、楽しさ、そしてなにより厳しさも感じさせられたし、その余韻が今なお続くところである。 [→続きを読む]
再び、英国を訪れる機会を得た。今回はスコットランドを中心に、エレクトロニクスと航空機産業、そしてエンターテインメントの街、ブリストルも昨年の積み残しも含めて回る計画だ。英国の半導体産業に対する思い入れは極めて熱い。電子機器の中に占める半導体の割合がますます高まり右肩上がりの成長を続けているからだ。その電子機器と言われる、いわばエレクトロニクス製品が強い勢いで拡がっており、電子機器を使っている業種の定義はもはや困難な状況になりつつある。 [→続きを読む]
米国では経済刺激対策法案にObama大統領が署名して、実効の成否がこれから問われることになり、エレクトロニクス業界でも早速、様々な反応が表われている。そうは言っても、足もとの落ち込みを埋めて存続に向けてどう打開を図るか、当面まずは緊急対策そして効果の程をきめ細かく見つめていくことと思う。 [→続きを読む]
1960年代から70年代に米Texas Instruments社の社長を永く務めたマーク・シェファード Jr.氏が2月4日に亡くなった。享年86歳。大往生であり、まさに巨星堕つという感が深い。シェファード氏は米国がノーベル賞に輝いた新素材であった半導体を事業化し量産に導いた希有なリーダーである。イレブンナインと言われ純度99.999999999%の半導体インゴットなど世界中に存在しなかった時代の50年代、それを数本入手するのではなく何千本も入手してはウェーハ化し高周波トランジスタに仕上げた。教科書もノウハウも皆無の時代に材料メーカーに発注し納入させるだけで大変な時代だったはずだ。その後60年代になってTTL(トランジスタ-トランジスタ・ロジック)の量産も実現させたことは余りにも有名だ。MOS実用化以前の時代である。集積回路TTLのリーダーとしてTIはシェファード氏のリーダーシップの元に大躍進を遂げた。 [→続きを読む]
最近の司法の判断は本当に適切か、疑問に思うことは私だけではないと思う。今年のはじめ、このブログで、ほとんど同じような歌詞と、その元になった漫画で使われた言葉を比べてみたが、裁判官はそっくりの歌詞を使った側に、名誉棄損の賠償を受け取ることができるという判決を出したことを紹介した。原作を書いた方が負け、ほとんどそっくりの歌詞を書いた方が勝ったのである。 [→続きを読む]
若さに溢れた新しいエネルギーをどう取り入れていくか、どの分野でも本当に重要なテーマであると思う。若い世代が熱中、集中するような魅力づくりを如何に行うか、まさに今後の盛衰、成否を決することと、今回頭の中を駆け巡るメインテーマになっている。 [→続きを読む]
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