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イノベーションのジレンマ再び−世界金融恐慌とネットブックの台頭にどう対応するか

イノベーションのジレンマ再び−世界金融恐慌とネットブックの台頭にどう対応するか

世界金融恐慌のあらしが吹き荒れる中、超低価格PC・ネットブック市場が急成長している。機能や性能をそぎ落としたネットブック(図1)からは、"イノベーションのジレンマ"の到来が予感される。かつて、日本半導体産業は、コンピュータ市場がメインフレームからPCへシフトしたにも関わらず、25年保証の高品質DRAMを作り続けた結果、韓国、台湾勢にコストで敗北した。この敗北を教訓に、ネットブック専用の超低価格半導体を製造するべきだ。そのためには、"インド向けの50万円の低価格車から、更に、1部品2.1円のコスト削減を目指す"というスズキ自動車の姿勢を見習うべきである。このような超低価格半導体で利益が出せる体質になることが、世界金融恐慌に打ち克つための方策であると考える。 [→続きを読む]

グリーンITの進展を見守る

グリーンITの進展を見守る

グリーンIT構想を進めよう。そのバックグラウンドから述べる。 ウェッブ百科事典のウィキペディにでは英国人、サーT. Berners-Lee が1990年のクリスマスに世界で最初にインターネット上で http プロトコルにて通信に成功したと記述されている。この新しいブレークスルーによって、サー Berners-Lee がインターネットの発明者と言われるのだが、実はこの時に使ったハードウェアがインターネットサーバーであり、サー Berners-Lee はインターネットサーバーの発明者でもある。 [→続きを読む]

韓国滞在中に見る世界の激動/グローバル雑学王−18

韓国滞在中に見る世界の激動/グローバル雑学王−18

所用で訪れた韓国、滞在中の行く先々で見る米国大統領選挙の開票速報のニュース、そしてオバマ次期大統領誕生後の世界の反響である。先端技術には理解が深い一方、Fair Tradeには一層厳格、というスタンス評価を感じている。金融危機の波及が様々な業種に広がる中、世界の激動というものを随所で体感させられる昨今である。 [→続きを読む]

ラバースタンピング産業から脱皮して高付加価値産業へ転換する方法を考える

ラバースタンピング産業から脱皮して高付加価値産業へ転換する方法を考える

Rubber stamping industry(ゴム印で押すだけでできる産業製品)という言葉がある。ゴム印を作りさえすればそれを何回も押すだけで製品が出来てしまうような産業を指す言葉だ。メモリーやフラットパネルディスプレイ(FPD)がこれに当てはまる。これらは一見、ハイテクに見えるが、設計はさほど難しくない。一つのセルや画素を作ればあとはそれをたくさん並べるだけである。これまで日本の得意製品はまさにラバースタンピングインダストリーだったかもしれない。 [→続きを読む]

9月半導体販売高/余波の渦中の警告&見通し/グローバル雑学王−17

9月半導体販売高/余波の渦中の警告&見通し/グローバル雑学王−17

9月下旬からの米国発金融危機の波紋、余波が引き続く中、米SIAより9月の世界半導体販売高が発表され、ここにも早、伸びの鈍化が表れている。各国・地域でそれぞれに対策が打たれ、米国大統領選挙を間近に控える現時点、デバイス業界では特に世界経済の動向を踏まえた新基軸への布石を探ることの重みを感じている。 [→続きを読む]

引き続く余波/鹿児島県セミナーから/グローバル雑学王−16

引き続く余波/鹿児島県セミナーから/グローバル雑学王−16

9月後半の米国発金融危機の余波が世界各国・地域に及んで、連日トップニュースの動きとなっている。新興途上国への投資が引き揚げられて、円高が異常に進む中、本当に着実で品質のよいもの、新しい元気の出る材料への欲求、注目がどうしても高まってくる気分になる。 [→続きを読む]

福岡発の半導体チップ設計センターはベンチャーを支援する画期的な仕組み

福岡発の半導体チップ設計センターはベンチャーを支援する画期的な仕組み

福岡県がシステムLSI設計試作センターを開設、その記念講演でお話しする機会をいただいたので現地へ行くと同時に、記者でもあるので実際にその中身を取材した。iPodを凌ぐようなカッコいいモバイル機器のアイデアをひねり出した、自分で起業して売り込みたい、と考える若者にとってこれは朗報だ。安い料金で自分のLSIを作れるからだ。今や半導体なしの機器はありえない。どんなに素晴らしいアイデアでさえ、それを具現化できなければ絵に書いた餅に終わる。 [→続きを読む]

半導体業界への余波は?/台湾での日本人向け冊子/グローバル雑学王−15

半導体業界への余波は?/台湾での日本人向け冊子/グローバル雑学王−15

金融危機による株価乱高下が続いており、世界的な対策の話し合いや呼びかけが、本欄を記している今も耳や目に入ってくる。半導体、そしてデバイス業界への影響はどうなっていくか?先週訪れた台湾でも、関連する大きな見出しを随所で目にしている。 [→続きを読む]

金融危機であらためて考える日本のモノづくり

金融危機であらためて考える日本のモノづくり

先週は、先進7カ国の蔵相会議であるG7が開かれ、ここのところの株安が象徴する世界経済の低落傾向に歯止めをかけようとする議論が交わされた。リーマンブラザーズ証券が倒産し、モルガンスタンレー証券に三菱UFJフィナンシャルグループが出資するという、稀に見る金融危機を迎えた。G7での発表を受け、ようやく週明けの株式相場は落ち着きを戻し、株価は上昇に転じるようになった。 [→続きを読む]

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