2009年5月28日
|津田建二の取材手帳
Selete Symposium 2009に出席した。今回は基調講演として、元日立製作所副会長や元総合科学技術会議議員を務め現在日立製作所顧問の桑原洋氏の「日本の技術開発のあり方を変える」と、科学技術振興機構研究開発戦略センター上席フェローの田中一宜氏の「国際対応の研究開発戦略〜産学官独のアクションプラン〜」という二つの講演があった。いずれもキーワードは、グローバル化であり、日本の官が関与するシンポジウムでの発言として興味をひいた。
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2009年5月25日
|長見晃の海外トピックス
この1-3月、第一四半期の携帯機器市場の販売数量データが発表され、携帯電話は前年同期比1割近く減少している一方、新顔のsmartphoneは同約13%増で、台数も携帯電話の約14%の規模になっている。不況の渦中にあっても、技術の進化速度は変わらない、むしろ早めないと市場に受け入れられない、そのような感じ方である。
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2009年5月21日
|津田建二の取材手帳
内閣府が5月20日に発表した1〜3月期の国際総生産(GDP)が対前期比で-4.0%になった。2008年の10〜12月期は-3.8%だったから、この6カ月間は大きく凹んだことになる。しかし、問題は政府発表の年率換算で-15.2%という数字だ。このまま凹むのが続くと仮定すると2009年は-15.2%にもなると単純に算出された数字である。小学生にもできる計算だ。しかし、この数字に何の意味があるのか。
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2009年5月20日
|津田建二の取材手帳
NECエレクトロニクスが決算発表を行い、同時に社長交替の人事も発表した。6月25日付けで新社長には、山口純史取締役執行役員常務が就任する。今回の人事では、取締役の人数も従来の8名から4名に減らしている。これは来年度の損益を何とかトントンに持っていくためのさまざまな内部再編の一つであるといえよう。
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2009年5月18日
|大和田敦之の日米の開発現場から
半導体が社会のすみずみまで浸透して来た。数多くある例から、LEDに関して本稿では述べて見たい。最近、増えて来た新型信号機はLED方式でありクッキリとして見やすい。素敵なデザインで黒いバックグラウンドに点光源のLEDが光る。旧式は、大型の専用電球を内蔵し、白色光線が色つきガラス面全体でボーッと光るだけなので見映えにおいて相当の違いがある。
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2009年5月18日
|長見晃の海外トピックス
経済危機の影響、余波の深刻さを感じさせるエレクトロニクス大手各社の決算発表が、国内外で相次いでいる。半導体業界のこの1-3月、第一四半期の販売高ランキング記事にも、chaos(無秩序、大混乱)、major upsets(大混乱状態)という見出しが飛び交っている。半導体についても、市場の実態をしっかりつかんで、サプライヤのみならずユーザとのコラボで、消費市場の歓迎、喝采を得ていくにますます如くなしである。
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2009年5月11日
|長見晃の海外トピックス
世界的な経済不況に加えて、新型インフルエンザがこれまた世界的な規模の拡がりを示してきている。豚肉、そしてメキシコ料理にはトンでもない災難であり、早期鎮静化をひたすら願うのみである。我が半導体、そしてデバイス市場については、しぶとく好転および新規成長材料を探し出す日々が続いており、今回は以下の通りである。
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2009年5月 7日
|津田建二の取材手帳
まだ顔を見たこともない英国の半導体アナリストと先日、電話でディスカッションしていたところ、NECエレとルネサスとの合弁は、(サッチャー改革が始まっていない)30年前の英国だね、まるでショットガン結婚だ、というコメントをいただいた。ショットガン結婚って何?と聞き返すと、子供ができちゃってしかたなく一緒になるような結婚だそうだ。それも、親会社同士が無理やりくっつけた子会社同士の結婚だという。いわば前向きではない結婚のこと。
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2009年5月 7日
|長見晃の海外トピックス
米SIA発表の月次世界半導体販売高、やっと3月が前月比3.3%増とプラスに転じている。グローバル経済危機の影響で、前年同月比では6ヶ月連続のマイナスであり、まだまだ先行き如何を見つめていかなければならないと思う。
豚インフルエンザの拡がりも、改めて現在のグローバルな交流・行き来を感じるとともに、市場への影響の追加要因と受け止めている。
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2009年5月 1日
|津田建二の取材手帳
進化論を著したチャールズ・ダーウィンの言葉を、全く違う企業2人のアメリカ人から聞いた。メンターグラフィックスのCEOであるWalden Rhines氏とザイリンクスのシニアバイスプレジデントのVincent Ratfort氏の二人の別々の日に行われた講演だ。4月初めにサンフランシスコで行われたGlobalpress Connections主催のeSummit2009において、引用したダーウィンの言葉は、「生き残る種は強者ではない。極めて賢い者でもない。変化に最も柔軟に対応できる者だ」である。
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