変革を成し続けるIBM

現在のように変革の時代になってもこれまでのやり方を頑なに守る企業と、常に変革しながら成長する企業がある。変革している企業の代表例としてIBMを採り上げよう。IBMはInternational Business Machinesという名の通り、電動タイプライター等のビジネスオフィス向けの機械を製造する会社として、1896年(明治29年)にスタートした。日本に100%子会社を作ったのは第2次大戦前の昭和12年、大方の半導体パーソンが産まれる前であった。 [→続きを読む]
現在のように変革の時代になってもこれまでのやり方を頑なに守る企業と、常に変革しながら成長する企業がある。変革している企業の代表例としてIBMを採り上げよう。IBMはInternational Business Machinesという名の通り、電動タイプライター等のビジネスオフィス向けの機械を製造する会社として、1896年(明治29年)にスタートした。日本に100%子会社を作ったのは第2次大戦前の昭和12年、大方の半導体パーソンが産まれる前であった。 [→続きを読む]
最近、半導体分野とはほど遠い人たちから、半導体産業はもうだめなビジネスなんですか、と聞かれた。それも一人や二人ではない。新聞を見ていて、半導体の産業再編ニュースや半導体製造装置産業の赤字決算などの記事を見ていると、そのように感じるらしい。新聞では決して将来性のある産業だとは書いていない。電機業界すなわちエレクトロニクス産業はもう未来がないらしい。なぜこのように暗く見られるのだろうか。 [→続きを読む]
米SIAから月次の世界半導体販売高とともに、mid-year予測が発表されている。4月は2ヶ月連続で前月比増加となっているが、戻しは比較的小幅であり、中期予測も2011年でも2008年の水準に10%強届かないという見方である。現下の市場では、COMPUTEX 2009での話題やインテルのWind River買収など、注目を集める動きが見られている。 [→続きを読む]
前回、分社化における問題を取り上げた。本稿では、分社化後に2社が経営統合する際の問題を3回に分けて考えてみる。第一回目は、2社統合によりどのような摩擦や混乱が生じるかを考察する。エルピーダメモリやルネサステクノロジなど、2社が経営統合した際、2社の技術融合によるシナジー効果“1+1=3”が期待された。しかし、現実は、目論見通りに行かなかった。2社の設計技術を融合することはできなかった。プロセスの“良い所取り”は不可能だった。2社の量産工場で計画通り量産することができなかった。それはなぜなのか? [→続きを読む]
今こそ変革のとき! 昨年後半からの経済危機以降、米国大統領選挙はじめ各国の体制変化の状況もあって、どこでもこう叫ばれている雰囲気を感じている。今まで営々と築いてきた蓄積、プラットフォーム、インフラ、・・・の上に立って、刷新、新陳代謝、イノベーション、・・・を如何に図るか。 いずこも直面するこの難題。以下、全部の内容に通じる思いとなっている。 [→続きを読む]
「過剰在庫は急減していると聞く。公的資金もすでにワールドワイドで、200兆円も投入されている。それでも、回復のシナリオはまったく見えない。一体、いつになったらもどるの?」国内大手半導体メーカーの基幹工場トップは、いらだちを隠せず、こうぶつぶつとつぶやいた。 [→続きを読む]
Selete Symposium 2009に出席した。今回は基調講演として、元日立製作所副会長や元総合科学技術会議議員を務め現在日立製作所顧問の桑原洋氏の「日本の技術開発のあり方を変える」と、科学技術振興機構研究開発戦略センター上席フェローの田中一宜氏の「国際対応の研究開発戦略〜産学官独のアクションプラン〜」という二つの講演があった。いずれもキーワードは、グローバル化であり、日本の官が関与するシンポジウムでの発言として興味をひいた。 [→続きを読む]
この1-3月、第一四半期の携帯機器市場の販売数量データが発表され、携帯電話は前年同期比1割近く減少している一方、新顔のsmartphoneは同約13%増で、台数も携帯電話の約14%の規模になっている。不況の渦中にあっても、技術の進化速度は変わらない、むしろ早めないと市場に受け入れられない、そのような感じ方である。 [→続きを読む]
内閣府が5月20日に発表した1〜3月期の国際総生産(GDP)が対前期比で-4.0%になった。2008年の10〜12月期は-3.8%だったから、この6カ月間は大きく凹んだことになる。しかし、問題は政府発表の年率換算で-15.2%という数字だ。このまま凹むのが続くと仮定すると2009年は-15.2%にもなると単純に算出された数字である。小学生にもできる計算だ。しかし、この数字に何の意味があるのか。 [→続きを読む]
NECエレクトロニクスが決算発表を行い、同時に社長交替の人事も発表した。6月25日付けで新社長には、山口純史取締役執行役員常務が就任する。今回の人事では、取締役の人数も従来の8名から4名に減らしている。これは来年度の損益を何とかトントンに持っていくためのさまざまな内部再編の一つであるといえよう。 [→続きを読む]
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