2009年6月10日
|市場分析
「中国のエレクトロニクスと半導体」の5月号では、中国の消費が順調に回復している様子を伝えている。「家電下郷」政策の効果はあまりないという日本人ジャーナリストの見方もあるが、中国経済は一人や二人の意見でわかるものでは決してない。5月号では、「家電下郷」政策の次の手にもついて解説しており、現状の実績とその見方について触れている。半導体ICと携帯電話、テレビ、パソコンなどの定点観測を続けており、数字が物語っている。
[→続きを読む]
2009年5月28日
|市場分析
日本製半導体製造装置の受注額、B/Bレシオとも上昇傾向にあることが日本半導体製造装置協会(SEAJ)の発表で明らかになった。3ヵ月間にわたり移動平均したB/Bレシオは3月に0.30だったが、4月には0.44となった。4月単月だけの数字だと販売額226億8100万円に対して受注額258億4800万円で、1.14という値になった。
[→続きを読む]
2009年5月25日
|市場分析
今回のSICAS(世界半導体生産キャパシティ統計)のデータから見えてくるものは、生産能力と実投入数との大きなかい離、すなわち稼働率の減少である。2008年第4四半期と2009年第1四半期の落ち込みは激しく、半導体合計でそれぞれ68.4%、55.6%と減少した。昨年の第2四半期までは稼働率は90%前後で推移していたが、第3四半期に減少し、前回その傾向を指摘した。
[→続きを読む]
2009年5月22日
|市場分析
中国の半導体産業が2008年、対前年比0.4%減の1246億8200万元(1兆9949億円)と20年間で初めてのマイナス成長を記録した。数量ベースでは1.3%増の微増であった。2009年の1〜3月期の金額のデータはまだないが、個数では対前年同期比で14%減と言う大幅なマイナスを記録した。
[→続きを読む]
2009年5月19日
|市場分析
日本半導体製造装置協会(SEAJ)が最近発表した3月の製造装置のB/Bレシオ(販売額に対する受注額の比)は、3ヵ月の移動平均で0.70となり、上昇傾向を見せている。B/Bレシオこの1月に0.37ととてつもない最低値を記録した後、2月に0.52とやや上向き、3月に0.70という数値になった。まだ、販売額よりも低い受注額ではあるが、上向いていることは事実である。
[→続きを読む]
2009年5月14日
|市場分析
SEMI(国際半導体製造装置材料協会)とSEMIジャパン、SEAJ(日本半導体製造装置協会)がまとめた3月の販売額は対前年比-70.7%の12億8000万ドルにとどまった。2月の7億2900万ドルよりは上がっているが、もともと3月、6月、9月、12月にピークを迎える季節要因があるため、伸びて当然である。ただピークに来る3月の数字が前回ピークの12月の数字よりも落ちている点が気になる。それでも底を打ったといえそう。
[→続きを読む]
2009年4月22日
|市場分析
「不況、不況とあおり過ぎ、もはやモノが足りなくて生産増強している所もある、もう不況の底は打った」といった景気状況がはっきり見えてきた。セミコンダクタポータルが主催したSPIフォーラム「半導体エグゼクティブセミナー この不況はいつ回復するか、何を準備しなければいけないのか」では、ドイツ証券副会長の武者陵司氏、UBS証券アナリストの山本義継氏、アイサプライ・ジャパン副社長の南川明氏という日本を代表するアナリストが現状と未来について語り、新しいビジネスモデルで成長を続けるクアルコムジャパンの前田修作氏がその戦略を明かした。
[→続きを読む]
2009年4月13日
|市場分析
半導体製造装置の2009年2月の世界市場における販売額が最低を更新した。全世界で7億2872万ドルと対前年同期比で-74.6%と、もっとも低い比率だ。その絶対額もここ1年で最も低い。このデータを発表したのは、SEMIとSEAJおよびSEMIジャパンの3者。各国ごとの集計も採っている。
[→続きを読む]
2009年3月31日
|市場分析
日本半導体製造装置協会SEAJが発表した2月の半導体製造装置のB/Bレシオ(販売額に対する受注額の比)は、かつて記録したことのない0.35という数字にまで落ち込んだ。B/Bレシオは先行きを示す一つの指標ではあるため、製造装置の売れ行きが今年は全く良くない、ということを示している。しかし、ここまで落ち込む意味を考えた方がよさそうだ。
[→続きを読む]
2009年3月18日
|市場分析
SEAJ(日本半導体製造装置協会)が発表した、2009年1月の日本市場における半導体製造装置のB/Bレシオ(販売額に対する受注額の比)はこれまでの最低記録をさらに更新し0.37となった。3ヵ月間の移動平均の販売額は290億3800万円であったが、受注額は111億5300万円と低くなった。受注額が低いということは、今後の収入が少ないという意味である。製造装置の景気回復はまだ見えてこない。
[→続きを読む]