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半導体製造装置の日本市場における1月のB/Bは最悪記録を更新、0.37

SEAJ(日本半導体製造装置協会)が発表した、2009年1月の日本市場における半導体製造装置のB/Bレシオ(販売額に対する受注額の比)はこれまでの最低記録をさらに更新し0.37となった。3ヵ月間の移動平均の販売額は290億3800万円であったが、受注額は111億5300万円と低くなった。受注額が低いということは、今後の収入が少ないという意味である。製造装置の景気回復はまだ見えてこない。

半導体製造装置 日本市場


B/Bレシオだけではない。販売額、受注額の絶対値とも昨年よりもかなり低い。1月の販売額は前年の673億300万円と比べ、わずか43%しかない。実に57%減である。同様に受注額はさらに悪く、前年同期の658億3200万円の17%しかない。83%減という悲惨な結果である。


半導体製造装置 日本市場 販売高合計


半導体製造装置 日本市場 受注高合計


ただし、いずれのグラフも3ヵ月の移動平均をとっている。すなわち、1月の移動平均は、11月、12月、1月の平均値であり、悪い時期へ引きずられた数字を示している。このため先を読むのには、むしろ使えない。受注額単独も3ヵ月の移動平均を表しているため、将来を見通すには適していない。


(2009/03/18 セミコンポータル編集室)

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