2024年12月25日
|技術分析(製造・検査装置)
アドバンテストは、ダイシングフィルム上でパワー半導体をテストできるシステムを開発した。数百V、数十Aという高電圧・大電流を扱うパワー半導体では、安全性をしっかり確保することが何よりも最優先。このため、テスター装置の経験豊かなイタリアCREA(Collaudi Elettronici Automatizzati S.r.l.)社を2022年8月に買収、SiCやGaNなどのワイドギャップ・パワー半導体のテスターに進出した。
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2024年12月24日
|産業分析
セミコン・ジャパン2024期間中に、ファブレス半導体産業の先輩でもある台湾からの使節団によるセミナーがあった。「2024 AI & Semiconductor Forum」(参考資料1)と題したセミナーで、台湾国家科学及技術委員会(NTSC)が主催した。この委員会の蘇振綱(Chen-Kang Su)常務副主任委員(副大臣相当)が来日、その狙いを聞いた。
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2024年12月23日
|週間ニュース分析
JEITA(電子情報技術産業協会)が12月19日に発表した世界の電子機器とソフトウエアやソリューションを合わせた電子情報産業の市場は、2025年に前年比8%増の3兆9909億ドルになる。TSMCの熊本工場が稼働し始めているが、九州に続々半導体プロセスに使う装置や材料の企業が続々集まっている。ラピダスにEUV装置が入り始め、関連企業もEUVに備えている。キオクシアは18日、東京証券取引所の東証プライム市場に上場した。
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2024年12月20日
|産業分析
イギリスの西側にある島国のアイルランド。ラグビーやサッカーが盛んな国であるが、ここに大手半導体メーカーの工場がある。Intel Corp.とAnalog Devices Inc.の工場だ。特にIntelの工場には米国外の工場として最新工場であり、ADIの工場は1976年に設立され現在も稼働している。アイルランド政府産業開発庁(IDA Ireland)は企業誘致を活発に展開している。その企業技術部門のシニアVP(バイスプレジデント)であるAnne-Marie Tierney Le-Roux(アンマリー・ティアニー・レルー)氏(図1)がセミコン・ジャパン2024に来日、話を聞いた。
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2024年12月20日
|市場分析
世界の半導体市場は2025年に少なくとも15%以上成長する、と市場調査会社のIDCが予測を発表した。これによると2024年は19.7%と見積もっているが、25年はAIおよびデータセンターの成長に支えられて伸びると予想する。これは他の市場調査会社と同様で、AIが成長すると共にGPUなどのロジックプロセッサやHBMメモリが成長すると見る。
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2024年12月18日
|産業分析
半導体製造装置や材料の展示会であるセミコン・ジャパンが半導体総合展の様相を見せてきた。DAC(設計自動化会議)というEDA(電子設計自動化)産業がSEMIの中に組み込まれ、半導体設計と製造が近づいている。先週開催された2024年のセミコンは、海外からはIPベンダーやファブレス半導体企業なども参加するようになった。ラビダスのようなファウンドリも昨年に続き出展社側に来ている。
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2024年12月16日
|技術分析(半導体製品)
STMicroelectronicsは、ニューラルプロセッサを集積したマイコンを製品化した。AI性能600 GOPS(Giga Operations per Second)、その電力効率は3 TOPS/Wとなっており、AI性能重視とはいえISP(画像処理プロセッサ)やコーデックなども集積したSoCライクなマイコンとなっている。ここまで高性能な画像を対象としたAIプロセッサをマイコンに組み込んだのはなぜか。
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2024年12月16日
|週間ニュース分析
先週は、セミコン・ジャパン(SEMICON Japan)が東京ビッグサイトで開かれ(図1)、新聞各紙もセミコン関係のニュースが相次いだ。14日の日本経済新聞はTSMCの熊本工場は12月中に量産開始とし、キオクシアが新型メモリへの意欲を見せた。スタートアップEdgeCortixのAIチップ、13日にはラピダスの東会長の方針や中国の需要動向などもセミコンからのニュースであった。米国ではNvidiaの次に期待されるBroadcomが話題となった。
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2024年12月11日
|市場分析
世界の半導体製造装置市場は、2025年というよりも26年に大きく成長しそうだ。SEMIは、SEMICON Japan開催に合わせて最新の製造装置市場予測を発表した。これによると、2024年は前年比6.5%増の1128億ドル、25年はさらに7.7%増の1215億ドル、26年はさらに14.8%増の1394億ドル(20兆円強)に成長すると予測している。
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2024年12月 9日
|週間ニュース分析
半導体工場の周りに製造装置や流通拠点などの新工場が続々建設投資に沸いている。TSMCの熊本工場、ラピダスの千歳工場の周囲工場だけではなく、台湾の南部、台南市のTSMC工場近くにも東京エレクトロンの新工場ができた。台南工業団地の生産額が北部の新竹サイエンスパークでの生産額を初めて超えたという。Intelは2024年第3四半期の業績悪化によりPat Gelsinger CEOが退任した。
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