2009年6月23日
|産業分析
パワーマネジメントチップに強い米ナショナルセミコンダクタ(National Semiconductor)社が太陽電池パネルの出力を最大限に上げるためのデバイス、SolarMagicパワーオプティマイザを日本市場に出荷し始めた。5月27日に欧米市場で出荷した製品を日本市場にも供給することになる。SolarMagicパワーオプティマイザを使わない太陽電池パネルと比べ、年間発電量が32%増えるというシミュレーション結果が出ている。
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2009年6月17日
|技術分析(製造・検査装置)
製品認証を手掛けるテュフラインランドジャパンは、太陽光発電システムの評価センターSEACが正式に稼働したことを発表した。テュフはドイツの認証機関TUVRheinlandの日本法人であり、SEACは横浜の都筑区に太陽電池モジュール評価ラボとして設立され、太陽電池モジュールの製品認証を行う。TUVは、ULと同様、第3者の認証機関ということで製品の認証には定評がある。
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2009年6月15日
|市場分析
日本半導体製造装置協会(SEAJ)が本日発表した、日本市場における半導体製造装置の受注額が4月になって落ちた。受注額はこの1月の102億5700万円を底にして、2月、3月と回復する様子を見せていたが、4月になって87億8600万円とここ数年の最低を記録した。これは3ヵ月の移動平均、すなわち4月分なら2,3,4月の平均をとった数字である。
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2009年6月15日
|技術分析(デバイス設計& FPD)
微細化するとバラつきが増え、アナログ回路を作りにくくなる状況を打破するようなA-Dコンバータ回路アーキテクチャをNECエレクトロニクスが開発、VLSI Symposiumで発表する。この技術を90nmCMOSアナログプロセスに適用、変換速度2.7Gサンプル/秒と高速ながら消費電力が50mWと少ない6ビットのフラッシュ方式A-Dコンバータを試作した。抵抗のトリミングは全く使っていないため、生産性が高い。
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2009年6月12日
|技術分析(半導体製品)
米Intelからスピンアウトし、英Marconiのグループも加わって創立された米Netronome(ネトロノームと発音)社は、IntelからIXP28xxハイエンドプロセッサのライセンスを受け2003年にスタートしたベンチャーである。2回目の資金調達も終わり5200万ドルを得て、このほどネットワークフロープロセッサ新製品NFP-3200のリリースへとこぎつけた。超ハイエンドの応用への売り込みを狙う。
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2009年6月12日
|技術分析(半導体製品)
英CSR社は、外付けフラッシュが要らず、しかもノイズキャンセラ機能付きのBluetoothチップBlueCore6100シリーズを発売する。このチップは100機種以上の携帯電話と設定なしでつながるヘッドセット向け。欧州や米国では携帯電話をかけながらクルマを運転することは酔っぱらい運転と同程度の罰則になると言われている。だからこそ、ワイヤレスで携帯電話とつなげるBluetoothヘッドセットの需要がきわめて高い。
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2009年6月10日
|市場分析
日本半導体製造装置協会(SEAJ)とSEMIおよびSEMIジャパンがまとめた4月分の世界の半導体製造装置売り上げ実績「World SEMS Report」が発表された。それによると、4月に全世界における販売額は8億9621万ドルになった。これは前年同期が28億2395万ドルであったから-68.3%ということになる。
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2009年6月10日
|市場分析
「中国のエレクトロニクスと半導体」の5月号では、中国の消費が順調に回復している様子を伝えている。「家電下郷」政策の効果はあまりないという日本人ジャーナリストの見方もあるが、中国経済は一人や二人の意見でわかるものでは決してない。5月号では、「家電下郷」政策の次の手にもついて解説しており、現状の実績とその見方について触れている。半導体ICと携帯電話、テレビ、パソコンなどの定点観測を続けており、数字が物語っている。
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2009年6月 9日
|技術分析(製造・検査装置)
ニューフレアテクノロジーは、つくばで開かれたSelete Symposium 2009において、ハーフピッチ(hp)45nm以降のLSI用マスクを短時間で検査できる手法を採りいれた新しいマスク検査装置NPI5000PLUSの詳細を明らかにした。極めて複雑なナノメーターLSI回路を焼き付けるマスクのコストが膨大になってきており、その一因が高額のマスク検査装置にもあると言われてきた。ニューフレアはKLAテンコールの独占ともいえるこの市場に一矢を報いることができるか。
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2009年6月 4日
|経営者に聞く
Warren East氏、英ARM社、CEO
世界の半導体産業の成長率よりも常に高い成長率を確保する英ARM社のビジネスの秘密は何か。これまで携帯電話におけるアプリケーションプロセッサやベースバンドプロセッサで圧倒的なシェアを占めてきたARMのプロセッサIPが、ネットブックやスマートブックと呼ばれる携帯型パソコンへの応用拡大を図っている。実はプロセッサと実需要との関係から最適なプログラムサイズのプロセッサ(right-sized computing)の時代がいよいよ来たと同社CEOのウォレン・イーストCEO(写真)は語る。
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