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世界の半導体製造装置市場、対前年比の落ち方が上向きに転じた

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SEMI(国際半導体製造装置材料協会)とSEMIジャパン、SEAJ(日本半導体製造装置協会)がまとめた3月の販売額は対前年比-70.7%の12億8000万ドルにとどまった。2月の7億2900万ドルよりは上がっているが、もともと3月、6月、9月、12月にピークを迎える季節要因があるため、伸びて当然である。ただピークに来る3月の数字が前回ピークの12月の数字よりも落ちている点が気になる。それでも底を打ったといえそう。

半導体製造装置 月別売上推移


前回、デバイス側の在庫調整が終わり、実需を見込める時期がやってきていることを基本に、2月が製造装置も底ではないかと考えた。実は北米市場の回復が早そうな気配を見せている。先日SEMIが発表した3月のB/Bレシオは2月の0.49から0.12ポイント上がり0.61になった。しかも受注額の絶対値も3ヵ月の移動平均で2月の2億5840万ドルから2億7890万ドルへと上がってきた。これが世界全体を押し上げている。

対前年同期比でみても、世界市場での販売額は2月が-74.6%だったから、わずかではあるが上向きに転じたことから回復基調と言えないこともない。4月の対前年同期比に期待したい。


半導体製造装置 地域別市場月推移

半導体製造装置 販売統計〔世界規模〕 市場別合計


地域別に見ると、この1年間の販売額は北米の落ち込みが最も少なく-25.4%、次が欧州の-26.9%、その他-28.4%であり、その次が日本市場で-41.9%とがくんと落ちている。最もひどい落ち込みを示したのが台湾の-73.4%、次が中国の-61.3%、韓国は-47.7%である。しかし、この3月は台湾の投資が少しずつ活発になっているという報道も増えてきている。


(2009/05/14 セミコンポータル編集室)

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