2011年11月24日
|長見晃の海外トピックス
展示会、セミナーなど顔を出す機会が続いた中に、ドイツの現況を紹介、産業交流を促進しようというイベントがあった。1980年代、90年代前半を中心に小生も数回訪れており、メモリ関係顧客回りの80年代の印象がなお色濃いところがあるが、東西ドイツの統一、EU統合、ユーロ発行などこのところの大きな節目は90年代以降となる。久しぶりに目に耳にする現時点の内容は、我が国と同様、技術そして貿易立国の色合いとともに、ビジネス展開上の連携・統合のますますの重みをリフレッシュして感じさせるものである。
[→続きを読む]
2011年11月15日
|長見晃の海外トピックス
世界経済、自然災害と短期的には厳しい情勢がのしかかっているものの、本年の世界半導体市場は今までの蓄積から史上最高をぎりぎり更新するのでは、という見方かと思うが予断を許さない現状となっている。それを反映するようにいいのか悪いのか、本当はどうなのか、と交錯する見方に整理が難しくなる感じ方がある。そんな中、グラフィックス性能の凌ぎ合い、フラッシュメモリの微細化と、意地でも首位そして従来の展開スピードをキープしようという凌ぎ合いが健在で、常にこれまっしぐらの半導体と受け止めている。
[→続きを読む]
2011年11月14日
|津田建二の取材手帳
英国は欧州大陸から離れている島国である。台湾も同様に大陸から離れている。日本も海に囲まれている。日本が外国と違う点があればこれまで、島国根性だから外国とは同じにはできない、と言い訳してきた。でも待てよ、英国も台湾も同じ島に囲まれ、大陸とは地続きではない、という点で同じではないか。
[→続きを読む]
2011年11月 7日
|長見晃の海外トピックス
ビジネス的にも技術的にも半導体の世界の規模が膨らんできて、ごちゃ混ぜ、混乱状態になってくるのは、何回か我が身に覚えのあるところである。
20-nm台、$300 Billion規模ともなると、枝分かれ、パラメータが複雑化し、データそして先行きの読みがますます難しくなってきている。技術に留まらず世界経済、地域経済はじめ広範な切り口の理解が、ますます必要になる状況を感じている。"グローバルな協調と競争"による相互理解の展開が、一つ一つのデータ把握に欠かせなくなっている。
[→続きを読む]
2011年11月 4日
|泉谷渉の視点
有機EL照明のマーケットについては、現状でカウントできるものは少ない。富士経済によれば、2020年には3500億円程度まではいくとしており、その潜在的な市場性に寄せられる期待は大きい。
[→続きを読む]
2011年10月31日
|長見晃の海外トピックス
最先端の新技術、新製品の発表が続く中、ARMおよびXilinxからのそれに注目させられている。ARMからは、20-nm、64-bit、"little dog, big dog"といった高性能化、省電力化へのアプローチが見られる一方、Xilinxからは2.5D IC stacked実装、すなわち"インターポーザ"を駆使した世界最高容量のFPGAが、ともに実機デモによるアピールである。TSMCによる製造、CadenceによるCADなど、グローバルなコラボがあってこそ実現される半導体最先端技術という流れをここでも強く感じている。
[→続きを読む]
2011年10月28日
|津田建二の取材手帳
先週、米国西海岸、先々週はベルギーと2週続けて海外を回ってきた。日本のメーカーには、わが社はシステムLSIメーカーだとか、システムLSIに注力するとか、という表現をとるところが多いが、海外企業は決してシステムLSIメーカーだとは言わない。そもそも「システムLSI」という言葉は海外では通用しない。和製英語である。
[→続きを読む]
2011年10月24日
|長見晃の海外トピックス
Jobs氏死去から2週間、追悼期間の区切りを示すかのように、俄かにエレクトロニクス・半導体業界各社の新製品発表、競合鬩ぎ合いの動きが活発に熱気を帯びて行われている。Jobs氏が強く対抗意識をむき出しにしたというグーグルからも、サムスンと組んだ新規スマートフォンが発表されている。モトローラやカナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)も負けじと新たな打ち上げがあり、スマホ、タブレットそしてPCの凌ぎ合いが経済低迷のなかの消費者心理と対峙する形と受け止めている。
[→続きを読む]
2011年10月20日
|大和田敦之の日米の開発現場から
フクシマにおける原発事故が起きたものの、世界の電力需要は依然として増している。ドイツ等の一部の国々は疑問を強め原子力発電をストップさせつつある。そのために再生エネルギーの開発に向けて期待が高まってきた。独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が04年に発表した予測レポートは、PV2030というタイトルが付けられ、世界で最も引用されている稀有な例だ。
[→続きを読む]
2011年10月17日
|長見晃の海外トピックス
「カリスマの残像」、手は「芸術家」・言葉は「機関銃」、などなどSteve Jobs氏を巡る記事や番組が引きも切らず、発売された「iPhone 4S」も事前評価以上の人気を呼んで米アップルの株価が終値の最高値を更新している。
パソコン業界も挽回を図るよう、超薄型・超軽量に使い勝手の工夫を施して「ウルトラブック」が各社から発表されようとしており、業界全体に改めて活が入った様相である。グローバルに通用して、感動、共感を呼ぶ製品・技術・サービス力の発揮が、今また問われている受け止め方である。
[→続きを読む]