2011年半導体成長率は全く読めず〜「伸びず」から10%超と強気の予測まで

政府関係者の2011年度の経済成長の見通しは呆れかえるほどに甘い。どう考えても、GDPでマイナス1%クラスの急速な落ち込みが、4月から9月までは続くことは確実な情勢だ。OECD(経済協力開発機構)は、日本の2011年の実質経済成長率は東日本大震災の影響でマイナス0.9%に落ち込むと下方修正している。昨年11月の見通しでは1.7%増としていたところを、冷静に分析し、修正したのだ。 [→続きを読む]
政府関係者の2011年度の経済成長の見通しは呆れかえるほどに甘い。どう考えても、GDPでマイナス1%クラスの急速な落ち込みが、4月から9月までは続くことは確実な情勢だ。OECD(経済協力開発機構)は、日本の2011年の実質経済成長率は東日本大震災の影響でマイナス0.9%に落ち込むと下方修正している。昨年11月の見通しでは1.7%増としていたところを、冷静に分析し、修正したのだ。 [→続きを読む]
飽くなき生産性、経済性を追求する渦中で、裏返しの事態として出てくる安全性の問題であるが、現時点熱気に溢れて活況のタブレットの主要生産拠点である中国・成都の工場での爆発事故が世界的な波紋を呼んでいる。大震災および原発事故に見舞われた我が国で安全基準・意識の根本的な改革が求められているなかでの今回の事故であるだけに、ESH(環境・安全・健康)にさらなるS(セキュリティ)を加えて万全な備えが喫緊の課題という昨今取り巻く状況を改めて強く感じている。 [→続きを読む]
第二回目の「風を読むII」で公的機関より公表されるGDP(国内総生産)を利用した1〜2年先の半導体市場動向の予測手法(参考資料1)を紹介したが、第八回目の「風を読む」は、直近の半導体市場に対する「風の向き」を把握する手法を紹介する。半導体市場を分析する際には1〜2年先の半導体市場動向と、直近の半導体市場動向の二つを把握することが求められる。 [→続きを読む]
米欧プレーヤーの間での市場戦略の動きが活発化してきている。22-nmノード・トランジスタ、スマートフォンおよびタブレット覇権がここのところのキーワードとなっているが、アナリストmeetingでのインテルおよびSTマイクロでのプレゼンから、さらに進んで市場先行、セグメントの選択をアピール、問いかける色合いを一層鮮明に感じている。容赦のないせめぎ合いの様相を受け止めている。 [→続きを読む]
東日本大震災をきっかけに想定外とは何かについて考えるようになった。10mを優に超える津波が福島第1原子力発電所を襲うとは想定外だった、と東京電力は言い、岩手県宮古市田老地区にあった『日本一の防潮堤』が脆くも崩された。自然の力に対して結果的に無力な堤防になってしまった。しかし、どちらも想定外で片づけてよいのだろうか。想定外という言葉は責任逃れのように聞こえる。 [→続きを読む]
スマートフォン、タブレットの登場で、半導体市場の双壁、パソコンおよび携帯電話端末それぞれの区分の難しさを感じてきているところに、こんどは世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることを使命とするGoogleが「クラウドコンピューティング」の利用を前提としたOS、「クロームOS」を搭載したパソコンをお披露目している。 次々と新技術、新サービスが具体的に表われて時間軸の忙しさとともに、新しい魅力への対応努力の必要性をさらに感じてきている。 [→続きを読む]
グラフィックスチップやボードを開発してきた米Nvidia社がいよいよ、本格的に携帯機器用の半導体分野にやってくる。5月10日に英国の通信ベースバンドチップのIcera社を3億6700万ドルで買収すると発表し、携帯通信やM2M通信モジュール用のRFとベースバンドチップを手に入れるからだ。 [→続きを読む]
今年3月に発生した大震災の結果、一部の原子力発電所や火力発電所が故障や他の理由で停止している。結果は深刻なものになり筆者が住む東京電力管内では一時、計画停電やむなきに至った。今夏もワーストケースを考えて電力需要が最大になる暑い夏になると想定しなくてはならないだろう。そして、報道によれば最低でも昨年基準で15%の節電を考えなくてはならないようだ。 [→続きを読む]
米SIAから3月、そして第一四半期を締める世界半導体販売高が発表され、全体としては増加基調を維持しているが、大震災に見舞われた我が国の市場の落ち込みが表われており、復旧に向けた活動が全体の今後にどう効いてくるか、しばらく注目である。一方、従来の平面から立体構造にブレイクスルーを図る22-nmノード世代のトランジスタがインテルから発表され、それと時を揃えるように同社を軸とする市場制覇に向けた新たな駆け引きが表面化してきている。 [→続きを読む]
筆者が、かの3/11の大衝撃ともいうべき地震を経験した時、東京・西荻窪の商店街にいた。ただちに電話がかかってきたのはデジタルカメラメーカーと車載関連メーカーであった。いずれもルネサスエレクトロニクスの被害状況をすぐ知りたいということであった。 [→続きを読む]
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