ここがヘンだよ、ニッポン3〜垂直統合企業の良さを生かしきれていない

半導体産業の真っただ中にいると、「微細化はもう経済的に行き詰まるのではないか、いよいよ半導体産業はもう限界が迫ってきた」という声をいただくことがある。「半導体はもうおしまい。これからはエネルギーだ」との声も。不況時には総合電機は「半導体が赤字だから業績が悪かった」と発表した。しかし、半導体産業を暗く見るのは日本だけである。 [→続きを読む]
半導体産業の真っただ中にいると、「微細化はもう経済的に行き詰まるのではないか、いよいよ半導体産業はもう限界が迫ってきた」という声をいただくことがある。「半導体はもうおしまい。これからはエネルギーだ」との声も。不況時には総合電機は「半導体が赤字だから業績が悪かった」と発表した。しかし、半導体産業を暗く見るのは日本だけである。 [→続きを読む]
次世代lithographyと450-mmウェーハ、これら最先端技術に向かう足取りを巡って、投資回収が見込める市場が開けるのかどうか、最先端技術と市場性の両立を求める模索が続いている。最先端性能と見合うコストの実現に欠かせないというプレゼンスが技術として必要であるし、市場が使えて魅力ある本物と認めてのニーズからスタートする量的対応がビジネスたるには欠かせない。この両立を如何にという議論が何年も延々続いているが、世界景況減速の中、次世代を拓くソリューションの出現が一層求められている。 [→続きを読む]
新しい技術が登場した場合の、日本と海外との違いを見てみよう。最近の例として、Siウェーハ上にGaN層を形成し、LEDやパワーデバイスを作る動きがある。LED照明のチップとなるGaNダイオードは、これまで高価なSiCやサファイヤ等の結晶を基板として形成されてきた。LEDのコストを下げるためには大口径化が欠かせないが、これまでの製法ではコストが上昇する。このため、結晶基板に安価なSiを使おうという研究、開発の動向がある。ここに日本と海外との大きな違いを見た。 [→続きを読む]
世界経済の減速感が方々で発信されるなか、米SIAより7月のグローバル半導体販売高が発表されている。前月並み横這いということで、年初からの累計が1-6月で前年同期比3.7%増であったのが、1-7月では同3.2%増となって、本年は史上最高の昨年の$300B近い販売高を越えるかどうか、という状況である。後半のHoliday Seasonに向けた需要期を迎えての減速感の強まりであり、ここはそれに打ち勝って市場需要を喚起する商品・サービスそしてマーケティングの魅力の凌ぎ合いということと思う。 [→続きを読む]
かつて「ここがヘンだよ、日本人」というタイトルのテレビ番組があった。日本人の行動パターンが世界から見ていかに特異なものか、を日本に滞在している外国人が議論する番組だった。企業やビジネス、産業の舞台などでも日本がいかに特異な行動を示しているか、海外の視点で日本を見るという仕事を1990年ごろからやってきた目で、整理してみる。 [→続きを読む]
盛夏そして秋口に入る時節をじっくり振り返っていろいろ目を通す気分でいたら、GoogleのMotorola Mobility買収およびHPのPC事業分離模索という業界を大きく揺るがす動きがあって、早速その余波が世界各地に表われる事態になっている。そこにAppleの総帥、Steve Jobs氏退任の一報が入ってきて、さらに大きなインパクトを世界に与えている。パソコン30年の節目に気がついたら、携帯電話ともども半導体の二大市場があっという間に乱戦模様を高めている。 [→続きを読む]
今年の後半から半年くらいの間、半導体産業の景況はどうなるか。半年ごとに世界の市場調査会社から発表されるレポートや実際の取材を通して調べた。それを10ページの特集としてまとめた、「セミコンポータル エグゼクティブサマリーレポート 2011年8月号」を発行した。今は、東日本大震災の影響や、欧州情勢、米国債務問題などの問題も絡んでくる。 [→続きを読む]
「なでしこジャパンのワールドカップ優勝の瞬間には、涙が出て止まらなかった。株価も長期低迷し、円高も加速し、産業のあらゆる分野での日本敗退の報が相次ぐ中で、なでしこが日本国民に与えた勇気は計り知れないものだろう」。 [→続きを読む]
猛暑の列島が急転の不安定な空模様から冷気に覆われてきているが、業界の動きの方は特許を軸とした買収およびパソコン事業の分離と、携帯端末およびパソコンという半導体の二大市場を大きく揺るがす世界の大手プレーヤーの動きが相次いで、その熱気温度は急激に高まっている。猛暑下じっくり原点を振り返ろうと今回は半導体集積回路の特許について注目したが、先陣を争う研究開発および厳しい応酬の過程は、現在ここまでグローバルに急拡大している源泉のエネルギーの凄まじさというものを感じている。 [→続きを読む]
先日、自宅近所の夏祭りに「LEDランプ製作教室」を開いた。これは、白色LED1本を光らせるだけのたわいのないLEDランプなのだが、子供たちに少しでも理科に興味を持ってほしいという思いから、この企画を夏祭り実行委員会に提案した。理科離れが叫ばれて久しいが日本がモノづくりで生きていく以上、理科好きを一人でも多く輩出すべきだろう。 [→続きを読む]
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